生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

Viet Nam

ベトナム

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写真提供:平成17年 ジョナサン・ドレイク/ケア

©2005 Jonathan Drake/CARE

首都
ハノイ
面積
32万9,241 平方キロメートル (九州を除く日本の面積にほぼ相当)
人口
約8,640万人 *1
主要構成民族
キン族(越人)が全体の86%、その他に約60の少数民族
宗教
80%が仏教、その他にキリスト教(カトリック)、カオダイ教など
主要農産物・工業製品
鉱業、農林水産業
成人識字率
男性 94%、女性 87% *2
平均寿命
男性69.8歳、女性73.7歳  *3
HIV感染率(15~49歳)
男性0.7%、女性0.3%(日本は男女ともに0.1%以下) *4
乳児死亡率(1000人あたり)
26人(日本は3人) *5
 
*1~5 UNFPA(2007年)

ベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)は、インドシナ半島の東シナ海沿いに位置し、北が中国、西がカンボジアとラオスに接しています。南北に細長い国土であるため、気候は地域によって異なります。ハノイ市を中心とする北部には四季がありますが、南部では一年が雨季と乾季に分かれています。紅河やメコン河といった大河があり、肥沃な土地に恵まれた農業国で、米を中心としてサトウキビなどが主要農産物となっているほか、エビ、イカなどの水産物も主要な輸出品となっており、日本にも多く輸出されています。

フランスの植民地であったベトナムは、1954年のフランス撤退後、南北に分断されましたが、ベトナム戦争を経て、1976年にベトナム社会主義共和国が成立しました。ベトナム戦争では、200万人を超える人々が犠牲になり、現在でも戦争で使われた枯葉剤などの影響でその後遺症に苦しむ人々がいます。戦争により疲弊した国を立て直すため、1986年には対外開放化に向けたドイモイ(「刷新」の意)路線が採択され、市場経済システムが導入されました。以降、一時的な落ち込みはあったものの継続的に平均成長率は伸び続け、市場経済化は成果をあげてきました。貧困率も大幅に改善されましたが、経済成長に伴い、都市と農村間の所得格差の拡大、環境破壊、汚職のまん延、HIV/エイズなどの問題も顕在化しています。

ベトナムにおける感染症の拡大

世界では、年間約600万人に及ぶ人々がエイズ、結核、マラリアの三大感染症により命を失っています。ベトナムにおいては、HIV感染者の急増が特に深刻な問題となっています。2007年の国連合同エイズ計画(UNAIDS)の報告によると、2005年のベトナムにおけるHIV感染者数はおよそ26万人で、これは2000年の約2倍の数です。十分な対策がなされなければ毎年4万人以上が新たに感染し、2015年にはHIV感染者数は50万人を超える恐れもあると予想されています。感染の規模は全国に広がっており、麻薬常用者の注射の回しうち、売春行為を通しての性感染が主な感染経路になっています。また、HIV/エイズに関する知識不足やHIV感染者に対する偏見や差別も深刻です。

鳥インフルエンザの感染者数の増加も懸念されています。世界保健機関(WHO)によると、2008年3月18日現在、ヒトへのH5N1型鳥インフルエンザの感染者数が世界で最も多いインドネシア(感染者数129人、うち105人死亡)に次いで、ベトナムでは106人が感染しており、うち52人が死亡しています。ベトナムの4分の3の世帯が自宅で鳥の飼育に携わっており、感染拡大防止に向けての対策が急務となっています。

CAREのベトナムにおける活動

CAREは、1945~1975年にかけてベトナムにおいて保健・職業訓練・緊急支援の分野で活動を行いました。また、1989年以降は多くの州で、HIV/エイズ・人権・環境・自然災害対策・水と衛生・人材育成などさまざまな分野で活動を行ってきました。CAREはベトナムでHIV/エイズの分野で活動を行った最初のNGOの一つです。

メコン川のデルタ地帯の貧しいクメール人コミュニティを対象としたプロジェクトでは、女性が小規模ビジネス経営や保健衛生の知識を学ぶと同時に、コミュニティーの開発計画に参加できるよう支援を行っています。また、ベトナムの現地NGOをサポートし、貧困削減プログラムを支援しています。

また、HIV/エイズの分野では、HIV感染者やエイズ患者の人々をより良い治療やサポートサービスに結びつけることで、HIV/エイズとともに生きる人々の生活の質が改善されるよう支援を行っています。また、HIV/エイズに関する差別や偏見を取り除くために医療従事者や政策策定者などに働きかけたり、HIV/エイズとともに生きる人々が自らの権利をよりよく理解できるようサポートを行っています。

近年は、鳥インフルエンザへの対応として、「STOP AI [avian influenza](ストップ・鳥インフルエンザ)」を実施して鳥インフルエンザに対する意識を高めるともに、公衆衛生やアニマル・ヘルス関係者に向けてのトレーニング提供や消毒薬、グローブ、マスクなどの備品配布を行っています。また、感染リスク削減のためのビデオを制作して放映しており、このビデオは現地の60%の人々に見られています。さらに、自宅で鳥を飼育している世帯に対して感染した鳥を安全に処理するための方法を伝えたり、鳥の飼育に依存するリスクを減らしてその他の農業分野を展開するための助成金を得られるようサポートしています。

関連情報

地域におけるHIV予防および偏見・差別の軽減事業(2008年~2009年)

HIV/AIDSと人権プロジェクト(2007年~2009年)

カントー橋建設にかかるHIV/AIDS予防事業(2006年~2008年)

THE IMMORTAL FLOWER ~ベトナムHIV/AIDSプロジェクト地からのストーリー(2008年10月)

ニュースリリース

スペシャル・リポート

ベトナムにおける参加型流域管理プロジェクトの事例(2009年4月)

ベトナム訪問記 ~HIV/エイズ 偏見と差別をなくすために(2008年5月)


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