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東日本大震災ブログ

「劇団ゆう」と被災地の小学生が共演(宮古市)

[ 2012.1.15 ]

「劇団ゆう」が、津波で甚大な被害を受けた宮古市赤前地区にある赤前小学校で、地元の小学生と一緒にミュージカル「美女と野獣」の公演を行いました。

「劇団ゆう」は、"チャグチャグ馬コ"で有名な岩手郡滝沢村で発足したNPO団体です。リンゴ農園を経営する菊田悌一さんが中心となり、子供たちの夢や感性、主体性の形成に役立つ場所を作りたいと、20年前に立ち上げられました。世代を超えたメンバーで舞台を創り、ハイチやインドネシアなどへの義援金を募るチャリティ公演など多彩な活動を行っています。

今回の公演実現のきっかけは、昨年9月に宮古西中学校で行われた「劇団ゆう」の復興支援ミュージカル公演でした。同公演は、震災以来、休みなく奔走してきた保育士さんの心のケアを目的の一つとして、CAREでも支援を行い実現されたものですが、その時、観客として見に来ていた赤前小学校の生徒が、公演終了後、「自分たちの学校にも来てもらえないか」と、菊田さんに直接お願いしてきたのだそうです。ミュージカルで「みんなが元気になれると思ったから」だそうです。菊田さんが後日、正式に赤前小学校にお願いに行かれ、校長先生の快諾ですぐさま実施が決定したと聞きました。一つの活動が、また新たな動きを呼んだのです。
そして今回の公演では特別に、赤前小学校をはじめとする、宮古市内にある3つの小学校の生徒たち合計33人も、「劇団ゆう」と一緒に舞台に立つことになりました。

赤前小学校では、ミュージカルに参加するかどうかは生徒個々人の希望に任せられました。遊びではなく、本気で舞台を作る。それが「劇団ゆう」の方針です。練習は厳しい指導だったようですが、誰も辞めるとは言いださず、逆に、体育館で行われる練習の様子を見て、最初は手を上げなかった子供たちが次々と加わっていったそうです。
公演当日の午前中、最後の通し稽古が終わった後も、赤前小学校の生徒たちは誰に言われるでもなく、みんなでぎりぎりまで自主練習を行っていました。

リハ.JPG

最後の通し稽古。ここでも細かい指示が出されます。

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生徒たちの目は真剣。

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「劇団ゆう」のスタッフと保護者で舞台化粧。
初めての経験に緊張が高まります。

自主練.JPG

控室では本番ぎりぎりまで練習。












午後2時、公演会場の体育館は140人余りの地元の方々で埋まり、舞台の幕が上がりました。
身を乗り出すようにして見入る子供や、おどけたシーンで笑う大人の方々。地元の小学生たちが一生懸命踊るシーンの後には拍手が起こりました。
「この辺りではミュージカルを直接見られるような機会がありません。そうした文化に直接触れ、自分でやってみる事もできるというのは、子供たちが自分の存在感を確認したり自己表現の方法を見つけたりするための、とても良い機会になると思います。スポーツと同じで夢中になれる子もいるんじゃないか。
うちの学校の生徒は、6割くらいが自宅に被害を受けたが、こういう機会を通じて子供が元気になると、親も元気になれるんです。」(赤前小学校 及川校長先生談。)
及川校長先生がおっしゃる通り、また公演を頼んだ生徒の願い通り、ミュージカルの公演は、出演した子供たちや観に来た家族、地域の方々みんなを一時、盛り上げて、元気な空気を呼び込むのに確実な一役を買えたのではないかと思います。
今回CAREの方では、皆さんが家に帰ってからも楽しいひと時を持っていただける事を願い、来場された皆さんと出演した小学生に、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社からご提供いただいたドリップ式コーヒーとお菓子を持って帰っていただきました。

「劇団ゆう」と被災地の小学生による「美女と野獣」は、1月29日、今度は1,500人の観客を収容できる盛岡の市民文化大ホールで、再度、公演される予定です。
子供たちにとって、また新たな経験となる大舞台です。

客席.JPG

開演の1時間以上前から続々と
地域の皆さんが集まってこられました。

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いよいよ本番。練習の集大成です。












公演2-2.JPG

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