
期間 |
2006年8月~2008年6月 |
地域 |
スリランカ 南部州ハンバントタ県アンバラントタ、ティッサマハラマ、スーリヤウェワ |
対象者 |
アンバラントタ、ティッサマハラマ、スーリヤウェワの6村 約600世帯、3,000人 |
関係者 |
スリランカ教育省 |
ドナー |
日産自動車株式会社 |
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現在は、一見、町も村も平穏を取り戻したかのように見えます。しかし、津波の被害は、インフラや地域経済、産業といった目に見えるものだけではなく、家族やコミュニティ内の信頼関係の低下、社会システムの悪化、女性への暴力の増大、アルコール依存症の増加を引き起こしたと考えられます。この結果、この地域における子どもたちを取り囲む環境は危険な状態に陥っていました。CAREは、ハンバントタ地域において、災害発生直後から支援を開始した数少ない支援組織の一つでした。
ケア・インターナショナル ジャパンは、子どもたちが当然の権利として教育を受け、社会生活における能力と適性を高められるよう、また、保護者や教育関係者の能力向上を通じて子どもが学校・家庭・コミュニティの中で精神的にも肉体的にも健康で安全な生活を送ることができるよう、支援活動を展開してきました。
まず、子どもたちの活動の軸となる子どもクラブがハンバントタ県の6つの地域で結成されました。このクラブを通して、子どもたちのリーダーシップ育成のためのトレーニングやこれまであまり機会のなかったスポーツおよび文化・芸術活動が活発に実施されました。また、勉強が遅れている子どもに対する補習や学校教材の提供を行うことで、学校から遠ざかっている子どもたちが再び学校へ通うための支援を実施するとともに、歯の健康について学ぶ機会を通じて自分の健康や体について考える機会を提供してきました。
さらに、子どもに対する直接的な支援だけではなく、子どもが健康で安全に暮らすための環境づくりも非常に重要な活動目標の一つでした。そこで、特に貧しい家庭に対する生計支援や学校の設備支援などを行うと同時に、保護者やコミュニティの住民、学校関係者といった子どもを取り巻く人々のキャパシティー・ビルディングや意識の向上をはかりました。
活動を続けていくなかで、当初は活動参加に消極的だった子どもが徐々に積極的に参加するようになり、子どもクラブのリーダーとして活躍する子どももいました。多くの子どもたちが学校に戻り、就学率も災害直後に比べて上がりました。また、保護者、先生、コミュニティなどの大人たちもより前向きになり、子どもたちの保護を第一に考え、彼らが子どもらしく生きていくためにサポートするようになったことは重要な変化の一つです。一方で、これから取り組んでいかなければならない課題もまだ多く存在しています。
これまでの4年間の変化はハンバントタに住む人々が自ら成し遂げたことであり、今後、課題に向き合い、この変化をより持続的・発展的なものにしていくことができるのも現地の人々です。今後は、現地事務所のCAREスリランカが、別のプロジェクトを通してコミュニティの支援を継続していきます。