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CARE International Japanの活動

レソト ・センク川渓谷(山岳地帯)における干ばつ被災者支援プロジェクト

基本情報

期間

2008年4月〜2008年9月 (6カ月間)

地域

レソト王国・センク川渓谷東側3県(モハレス・クーク県の一部、クティング県の一部、クゥアチャズ・ネック県)

対象者(数) センク川渓谷東部で最も脆弱な子どもと女性約3,750人(750世帯)
連携機関

政府諸機関、国際機関、現地NGO

ドナー (特活)ジャパン・プラットフォーム他
事業規模

約5,000万円

事業の背景
  地球温暖化による気候変動で、高い気温と少ない降雨量が重なったことにより、レソト王国ではこの30年の中で一番厳しいレベルの干ばつが起こりました。2006-07年の耕作期である2007年1月から3月まで、日照りと高温が続いたことで、主な食糧となるメイズなどの農作物の生産が激減(前年比51%減)しました。
  これを受け、レソト政府は、2007年7月10日に食糧危機 を宣言し、国際支援を求めましたが、農業生産の減少、農業関連での労働機会の減少、レソト国内・南アフリカ共和国のメイズの価格高騰により、総人口180万人の3分の1に当たるおよそ553,000人もの人々が一年間の食糧ニーズを満たすことができないと見積もられています。

問題点
 既に行われている緊急支援は、首都マセルを含む比較的アクセスの良い平野地域に集中しています。この事業の対象地としているセンク(Senqu)川渓谷は、アクセスの悪い山岳地域で、緊急支援が行き届いていない地域です。また、低体重、慢性的・急性的栄養失調など以前より深刻な栄養失調の問題を抱えており、2006年の慢性的栄養失調に関しては、レソト全国では37.9%であるのに対して、この地域は、60%以上であり、およそ10,000人の5歳以下の子どもたちが慢性的栄養失調で苦しんでいます。また、一部食糧配布支援が行われているものの、そのほとんどが主食メイズで、ビタミンや鉄分のような微量栄養素の摂取までに及んでいません。子どもや妊産婦・授乳中の母親、HIV感染者・エイズ患者など、特に微量栄養素を必要とする脆弱層には、炭水化物の摂取のみでは不充分であり、栄養失調を改善することはできません。必要な微量栄養素を摂取できる食糧支援が急務となります。

事業目標
 干ばつの被害を受けたセンク(Senqu)川渓谷の東部において、3,000名の脆弱な子ども(エイズ孤児など)および750名の脆弱な女性(HIV感染者・エイズ患者の家族を支える女性や未亡人、HIV感染者・エイズ患者など)の栄養が改善される。また、干ばつによって甚大な影響を受けた世帯が、家庭菜園の有効利用および栄養モニタリングの確立により干ばつの影響への対処体制が向上する。


主な成果・活動

 
菜園には円形菜園と地表型菜園があり、写真は円形菜園の様子

1)家庭菜園事業:家庭菜園による微量栄養素の確保と水資源の効果的利用
  円形菜園(Keyhole garden)と地表型菜園(Trench garden)という農法を導入します。これらの農法は比較的厳しい気候に対する抵抗力があり、管理しやすく、小さな面積でより多くの野菜を生産することができます。既に、他の事業で円形菜園や地表型菜園を導入していますが、この農法は現地の人々に受け入れられ、模倣をする世帯も出てくるという波及効果も見られています。
  また、点滴灌水を導入します。これにより、少ない水量でも効果的に家庭菜園の生産性を高めることができます。干ばつにより水資源が限られているレソトでこの技術を適応することで、菜園用の水を確保する労働を軽減することができ、また菜園の生産性を向上することができます。

2)栄養改善研修事業:コミュニティ栄養ボランティア研修
  子どもの適切な栄養摂取を確保するために、妊産婦・子どもを持つ母親を対象に、子どもの栄養に関する研修を行い、適切な母乳哺育、離乳、食事を与えることができるようにする必要があります。この事業では、20名のコミュニティ・ボランティアを、研修を通して育成します。そしてそのコミュニティ・ボランティアが、コミュニティ、特に妊産婦や子どもを世話する母親や介護者に継続的な栄養研修を提供できるように支援します。また、彼らは子どもの栄養状況を定期的にモニタリングすることで、栄養失調の兆候を察知し、早期の対処を可能にします。


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