生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

パキスタン紛争地からのストーリー 「狭い所に押し込められて」

[ 2009.6. 1 ]

マンセラにおけるCAREのパートナー団体、Saibaan Development Organization
Zahoor Ahmed


(2009年5月)
マンセラに避難場所を求めてやって来たスワートからの避難民のとても悲惨な状況を目の当たりにするのは心痛の極みでした。それはあたかも2005年に発生した地震の再現のようでした。人々の憔悴(しょうすい)しきった顔は、数え切れないほどの苦難、深い悲しみを物語っているようでした。年老いた人々の動きのない目に苦悩と悲しみが満ち溢れていれば、若者の目からは失望と怒りが手に取るようにわかるのでした。小さな子どもたちの無邪気な、しかし心配そうな表情には、語られることのない恐怖とこれから起こることへの不安が映し出されていました。CAREのパートナー団体、Saibaanのチームは、ある少女の話を聞いて衝撃を受けました。私が家から退去せざるを得なかった状況について尋ねると、父親が話し始める前に、少女はこう話しました。「彼らは銃を持っていて発砲し,人を殺すの。家はめちゃめちゃに破壊されたわ。私は地面に横たわっている兵士の死体も見たわ」。少女は、震える声で、叫ぶように、こう言いました。私は、この少女が耐えている大きな精神的ショックを容易に感じ取ることができました。

私たちは、たった1部屋に4家族36人が住んでいることを知りました。そのうちの1つの家族の家長であるJamshaidは、その家に住んでいる一人と知り合いで、彼は1室をこの4家族に提供しました。Jamshaidは、「女性や子どもたちは部屋の中で寝て、男たちは外で寝るのだ」と私に言いました。また、彼らは食糧を買うお金も持っていない、とも話しました。彼らは、すべてを置いて避難して来たのです。「我々は食べるものもない、着る服もない。これからどうなるのかもわからない」。Jamshaid はこう、話しました。9人の子どもの父親であるJamshaidは、家を去るとき、3人の子どもを連れて来ることはできましたが、残りの子どもたちがどうなったかを知りません。私が、残りの子どもたちがどこにいるのかを尋ねると、彼は目に涙を浮かべて、言いました。「わからない。子どもたちがどこにいるのか、どうしているのか、生きているのか、死んでしまったのか、わからない。爆撃があまりにも激しかったので、そのとき家にいた子どもたちだけを連れて、大慌てで村から逃げました」。

悲しみを負っているのは、Jamshaidだけではありません。59歳の村人、Sultan Hameedの息子と孫娘に再会したいという望みは、毎分ごとに薄れてきています。「孫娘と一緒に息子が家を留守にしているときに、私は妻と義理の娘、子どもたちと家から逃げました。それ以来、二人の消息はわかっていません」。彼とJamshaidは、国内外の人道支援団体からの手助けと支援を一途に待ち望んでいる二人の避難民なのです。

CAREは、現地のパートナー団体と連携して、500世帯(3500人)に緊急支援物資を配布しました。それには、1000枚のビニール製のフロアマット、1000張の蚊帳、男性用と女性用それぞれ1500枚のショール、500の衛生用品一式、500個の台所用品セットなどが含まれます。

支援実施地域の一つであるマルダンにて

CAREの支援実施地域の一つであるマルダンにて
 (C)CARE

紛争地



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