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ニュースリリース

報道されないパキスタン紛争地の姿
「自らの窮状の中、避難民を受け入れるパキスタンの人々」

[ 2009.6. 1 ]

登録

登録されている国内避難民が最も多く、
緊急支援物資の配給が急務であるマルダン県にて
© CARE/Umaz Jalal

CAREメディア担当
Rick Perera

(2009年6月1日)
誰もが紛争によって家を追われることがあってはならない。しかし、パキスタンの避難民の窮状は、とりわけ不公平に思える。分離という形で誕生したこの国の人々にとって、大量の避難民流出の恐ろしさは、トラウマとして精神の根底を流れるものである

イギリス領インドが今日のインド、パキスタン、バングラデシュに分離された1947年、1250万人もの人々が家を追われ、これは、虐殺と民族紛争の中で行われた史上最大の大移動の一つとされている。

それゆえパキスタン北西部において、少なくとも300万人が避難民となっており、さらに増え続けているといった現在の大量の人の移動は、この国においてとりわけ神経質に感じられるものだ。だから恐らく、パキスタンの人々は、避難してくる仲間たちの窮状にとても同情的なのだろう。各世帯やコミュニティは、避難民に対してドアを開き、自らも大きな犠牲を払ってまで、国内で避難民となっている約80%の人々を受け入れている。これまで大半の避難民が、友人や親類、あるいは全く見知らぬ人の家に身を寄せている。避難民を受け入れている人々の多くもまた、とても貧しいにもかかわらず......。数十人もの人々が一つの部屋で過ごしている場合もある。

CAREの緊急支援活動をサポートするために先週こちらに着いてから、私自身、パキスタンの人々の思いやりと温かいもてなしに接した。現在も続く紛争のため、厳しいセキュリティ対策がとられており、私の行動範囲は限られたものにならざるを得ない。しかし、私が出会ったパキスタンの人々は、実に親切で礼儀正しい。だから私は、彼らの隣人たちが困難な状況にある人々を温かく迎えることを理解できるのだ。

ここパキスタンの伝統では、たとえわずかしかないものでも皆で分かち合う。避難民を受け入れている家庭の多くもまた財力は乏しく、彼らもまた極限状態にある。

今回の紛争のニュースを見ると、いつも決まって政府軍の武装勢力に対する攻撃の映像ばかりを目にし、その結果起きている人道的危機についてはほとんど報道されていない。避難民の映像が少しだけ流れるとすれば、酷暑の中、テントで過ごす家族を写した避難キャンプに焦点が当てられがちだ。しかし、これらの避難キャンプが収容している避難民は全体のごくわずかに過ぎない。最も支援を必要としている部分は、新たに家を失った人を受け入れている、最も貧しい村や町に散在した閉ざされたドアの向こう側に隠れているのだ。

私はそれらの寛大な人々に想いを寄せ、彼らが必要としている支援を得られるよう、望んでいる。彼らの温かい心は、私たちの心を動かすものなのだ。

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