生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

ガザにおける紛争 3カ月後の今......

[ 2009.4. 6 ]

写真提供:ケイト・ブルックス/ケア・インターナショナル

©Kate Brooks/CARE International

(2009年3月27日、ガザ)
2008年12月27日にガザで紛争が始まってから3カ月が経ちました。ガザでは1500人近くの死者と5400人の負傷者を出し、住居やインフラ、家庭が崩壊しました。22日間に及ぶ紛争の間に、ガザの戦闘員は手製ロケットを発射し、イスラエルの隣接する村々で3人の一般市民が死亡、数百人が負傷しました。

CAREは、紛争開始から数時間のうちにガザでの対応を開始し、緊急に必要とされる食糧、医薬品および非常用の救援物資を家庭や病院、児童養護施設に配布し、その支援対象は21万1894人を超えました。現在、CAREはガザの人々と共に、生活再建、損傷したインフラの修理、紛争の影響を受けた150万人のうちの一部に対する継続的支援の提供など、長期的視野に立った取り組みに尽力しています。

しかし、先の見通しははっきりとしません。ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの両者とも1月18日の停戦に違反し続けており、最も基本的な人道支援物資以外は引き続きガザへの持ち込みが妨害されており、人々は再建に必要な物資を手に入れることができません。CAREとパートナー団体は、イスラエルとガザの永続的和平の提唱を続け、完全復興に向けた再建を開始できるよう、ガザ地区への自由な出入りのためのアクセスを求め続けています。

食糧の確保

今回の紛争が始まる前から、18カ月にわたる封鎖によりガザ地区内外に輸送できる食糧や物資の量が制限され、ガザの人々の生活はすでに厳しい状況にありました。紛争はこの問題を悪化させ、現在では、人口の88%にあたる120万人が何らかの形で食糧支援に依存しています。

EC人道支援事務所(ECHO)から資金を得て実施しているCAREの生鮮食品提供プロジェクトでは、病院、児童養護施設、長期ケアセンターおよび老人ホームを通じて、1802人の高齢者、孤児、慢性的な障害を持つ人々を含む合計6万人のガザ住民に毎週、新鮮な野菜を提供しています。

農業と生計

ガザの労働人口の27%を構成する農家は、紛争により大きな打撃を受けました。爆撃で家畜が殺され、農地は破壊され、多数の温室、井戸、かんがい施設、耕作機械が損傷し、修理不可能な状態です。多くの農家が一収穫期分の収穫を失い、次の種まき時期のために種を購入するお金もなく、家族を養う能力を奪われています。

CAREは、紛争中に破壊された農作物を植え直すことができるよう、280人を超える農家に種子を迅速に提供しました。これにより、農家は低価格の現地生産野菜を4万人以上の人々に提供するのに十分な食糧を生産することができます。CAREの生鮮食品提供プロジェクトでは、配給用の野菜を供給するガザの1400の小作農に重要な収入をもたらし、地元経済を支え、復興を促しています。

さらに、CAREは800以上の農家、畜産家、農村家庭に対して、継続的な紛争によって崩壊した食糧生産の再開に必要となる基本的な道具や物資を提供する予定です。

医療と精神的サポート

紛争により、ガザの医療システムは崩壊寸前にまで追いやられました。病院や診療所は完全に破壊されたか、あるいは何らかの損傷を受け、救命医薬品や機器は深刻な不足状態にあり、患者の治療がほとんど不可能となりました。この不足を補うため、CAREは13の病院および診療所に薬剤と診療用機器を配布しました。

CAREが紛争中に行った調査では、95%の家庭で子どもたちがひどい恐怖に苦しみ、半数以上の子どもが夜尿症、不安、攻撃性の強まり、悪夢、不眠に悩んでいるということが報告されています。子どもや家族が襲撃によるトラウマから立ち直るのを支援する精神的サポートが欠かせません。CAREは、現在実施中のプロジェクトを通して、母親が自分自身と子どもを救うために必要なカウンセリングやサポートを得られるよう支援しています。

水と衛生

日々の爆撃によって、多くの下水道が破壊され、未処理の下水が農場や道に流れ出ています。紛争開始から3カ月たちますが、いまだに5万人近くの人が水道にアクセスできず、さらに10万人は5~6日に一度しか水を得ることができていません。最近の調査では、検査された飲用水のうち14%が汚染されており、水による病気や下痢の危険をもたらしているということです。

CAREは、水への安定したアクセスを得られていない2万人以上の人々に飲料水と生活用水を配布し、コミュニティと協力して破損したインフラや水道の修理を行っています。

避難所

爆撃で14000棟を超える家やアパートが破壊されましたが、20カ月に及ぶイスラエルによる封鎖によりセメントやガラスなどの建設資材のガザへの持ち込みが許可されないため、修復は全く行われていません。CAREは、壊れた窓を一時的に修復するための緊急用のシェルター修理用具一式を各家庭に提供するとともに、各家庭が家を再建できるよう、イスラエル政府に対し、制約緩和と建設資材のガザへの持ち込み許可を要求しています。

粉々に破壊されたガザをつなぎ合わせて元の状態に戻すという課題を克服するのは、不可能なことではありません。世界中のドナーや政府が寛大な反応を見せ、ガザ復興へ向けて45億米ドルの支援が約束されています。CAREは、この地域での永続的な和平の構築に向けて、国際社会が継続的に支援を提供することを歓迎します。CAREは引き続きガザの人々と協力して住居や生活を立て直し、紛争で苦しんだ人々の安心感と尊厳を取り戻していくための活動を行っていきます。

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
広報担当
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
e-mail:info@careintjp.org

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