生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

私たちの原点「CAREパッケージ(ケア物資)」にかかる新たな発見

[ 2017.6.20 ]

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後に、小包の内容が改良され、白米、味噌、醤油なども加わりました

 1946年5月11日の夕暮れ、フランス北西部の港町ル・アーヴルの船着き場に、茶色の小包が届きました。「CAREパッケージ(ケア物資)」と呼ばれたこの小包は、第二次世界大戦で被災した欧州の親戚や知人に米国の市民が届けた救援物資でした。その2年後の1948年、同じ小包は、食糧や衣料等の物資が極めて不足していた日本の地にも届けられ、8年間にわたり困窮した1,000万人の日本人を救いました。
 その恩恵を受けた私たちの先代が、次は世界に恩返しをという想いから1987年5月11日に、今のケア・インターナショナル ジャパンにあたる国際援助団体ケア・ジャパンを発足させました。それから30年間、私たちは、延べ74カ国において最も困難な状況におかれた人々の自立を支援してきました。
この節目の年にあたり、私たちの原点である「CAREパッケージ(ケア物資)」の歴史を紐解く中で、明らかとなった新たな事実について、ご紹介させていただきたいと思います。

10ドルで個人から個人へ届けられた支援

 第二次世界大戦後の日本に対する米国等からの救済物資送付事業については、主にララ物資と「CAREパッケージ(以下、ケア物資)」に分けられますが、前者が団体から団体に送られたのに対し、ケア物資は個人からの10ドル程度の送金により、指定された日本の個人宅に郵便小包で届けられました。これは、個人が好きな時に送金するだけで、4か月以内に指定した個人に直接救済物資を送ることができるという利便性を示しています。

多くの日系人もかかわった支援

 では、実際にどのような個人がケア物資を送ったのかということについては、その多くが日系人によるものだったと考えられます。それは、ケア物資の送金窓口が、米国のニューヨークやロサンゼルス以外にも、ブラジル国内の2カ所にも設置されており、日系人に対する配慮がうかがえるからです。
 また、それを裏付けるものとして、1949年4月28日、衆議院において、松本瀧蔵議員(広島県選出)らにより、「ハワイ並びに北南米在留同胞及び日系市民の対日援助に対する感謝決議案」が提出され、直ちに可決されました。その本文では、「終戦以来、ララ物資、ケア物資、救済小包その他各種の形式により、ハワイ並びに北南米在留同胞及び日系市民のわれわれに示された援助は莫大な数量にのぼり、真に感謝に耐えないところである。これらの厚意がいかにわれわれの慰藉と激励となったかは今更いうまでもない」と述べられています。
ケア物資は、多くの米国市民に支えられたものでしたが、そこには多くの日系人もかかわっていたという事実についても日本の戦後史の一部として記録に留め、後世に伝えていきたいと思っています。

写真で見る「CAREパッケージ」

最も弱い立場におかれた人々に確実に届く支援の原点

広島、長崎、沖縄へ  被災地など戦災の影響を最も受けた地域を優先して配布 NL33setumei.jpg
病気の人、船上で暮らす人、障害のある人へ  生活困窮者に確実に届ける NLsetumei2.jpg

給食の思い出 群馬県 手塚さち子さん

34a5dec112c0c9a2787e771eadc9e7e4a3154f50.jpg  戦争中から戦後にかけて、私は茨城県西部の田舎におりました。昭和21年(小学校4年生)の時、生まれて初めて給食がありました。
 校庭で自分たちが育てたさつまいもとかぼちゃを蒸したものを一回ずつ、クラス全員で食べました。食物など何もない私たちには、皆と一緒に食べる給食は、嬉しくて元気が出ました。その後、いつの間にか、脱脂ミルク一杯とコッペパン一個の給食に変わりました。なぜそうなったのか、はっきり解らないまましばらくの間、いただきました。後にこれがアメリカからの支援物資と聞き、戦争した国の人々を助けてくださった人々の優しさを想い、子供心にもありがたく、自分もそういう人になろうと思いました。あの時の給食がなければ私たちはどうなっていたでしょうか。今日私があるのは、あの頃、見ず知らずの人々の助けがあったからです。
 その後、働く様になってから、感謝を込めて、ユニセフ募金をする様になり、毎月銀行の引き落しを確め乍ら、81才になる今に至っております。71年も前の事ですが、助けて下さった人々に心を込めて、「ありがとうございました」と申しあげます。本当にありがとうございました。

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org

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