生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

ケア・インターナショナル ジャパンは創立30周年をむかえました

[ 2017.5.18 ]

0411.jpg 私たちの原点 -「CAREパッケージ(ケア物資)」今昔物語
ケア・インターナショナル ジャパンは、おかげさまで今年5月11日をもって30周年をむかえました。
その原点は、戦後受け取った「CAREパッケージ(ケア物資)」。

左の写真の少女が手にするのは、CAREが東ティモールで配布している学習雑誌「ラファエック」。
右に写るのは、およそ70年前の広島に住むマスダヒロコさんとCAREパッケージ。父親は原爆で亡くなり、母親はヒロコさんと幼い2人の兄弟を養うために1か月11ドルの賃金の工場で働いていました。

現代の「CAREパッケージ」は、70年前のそれとは"中味"は違えど、当時のパッケージに詰められた"精神"は今も強く息づいています。

   

0412.jpg 左上は1948年(昭和23年)から8年間にわたり、1,000万人の日本人が支援を受けましたCAREパッケージの中身の一部です。食糧や衣類などの緊急物資に加え、道具や資材が送られてきたことで、職業訓練の実施や技術者が就業できる環境作りが可能となり、日本人の経済的自立に大いに役立ちました。

現代の「CAREパッケージ」には米国製のミルクもセーターも入っていません。今日では、CAREの援助物資は、途上国の自国経済を助けるために、極力、現地や周辺国で調達されています。また、援助物資の配布にとどまらず、左下や右の写真にあるとおり、栄養や適切な食事の摂取方法などより良い教育へのアクセスを提供し、自立支援をめざしています。

   

0413.jpg 右は日本の横浜。両親が戦争で亡くなった14~24歳の16人程度の男の子が台風の後、拾ってきた廃材で作った木製の家に住んでいます。隣人や政府の助けは期待できず、少年たちは食費を稼ぐために靴磨きやたばこの吸い殻集めとして団結して働いていました。
左はシリア難民の女の子。最悪の人道危機と言われるシリア内戦から6年、少なくとも40万人以上が内戦で命を奪われ、500万人近くが周辺国に避難しています。シリア難民のうち3/4が女性と子どもであると報告されており、女性や子供のニーズや権利に特に配慮した支援が必要とされています。

   

0414.jpg 熊本地震から1年 -形を変えたCAREパッケージ
およそ70年前、CAREは、戦争による破壊で苦しむ日本の人々に支援物資を届けました。「CAREパッケージ」による支援は今では自立支援に形を変え、その思いが受け継がれています。
1年前に発生した熊本地震においては、当財団は、熊本県に事務所を置くCARE支援組織「ケア・サポーターズクラブ熊本」との協働で、あわせて8つの施設・団体に喫緊で必要な資機材を提供しました。

【シェルターin熊本(暴力被害を受けている女性のためのシェルター団体)担当者の声】
生活用品が入ったことで、(2016年)6月20日からシェルターが再開できました。6月24日現在、6歳、4歳、2歳のお子さんを抱えた29歳のお母さんが入所中です。6歳と2歳のお子さんが自閉症の障害を持っており、避難生活のストレス等が重なったせいもあるのか、父親が子どもに手を挙げる事態が起き避難してきました。疲れ切ったお母さんが「久しぶりにゆっくり眠れました」と、感謝の言葉を述べていました。シェルターで少し落ち着いた生活ができることを願っています。

   

Blog-2-CARE-70-Donald-Duck-14.jpg 第2次大戦後、ヨーロッパの戦争被災者にアメリカから送られた「CAREパッケージ(ケア物資)」。
ドナルド・ダックも、「CAREパッケージ(ケア物資)」の宣伝に一役買いました。
c Walt Disney Productions/CARE

   

USA-HIS-CARE-067.jpg 今でもおいしいCAREパッケージ
今からおよそ5年前、ドイツ人の年金受給者ハンス・フェルドマイアー氏は、昔の「CAREパッケージ」に入っていたラードを試食しました。フェルドマイアー氏は、64年以上前のラードが今でも食べられるという食品検査の結果にとても喜んでいました。
続きを読む>>

   

0419forweb.png ベーコン、牛肉煮込み、レバー、コーンビーフ、マーガリン、砂糖、あんず、干しぶどう、小麦粉、チョコレート、全脂粉乳、卵粉、コーヒー、紅茶、石けん、イースト。
これらは、当時、「CAREパッケージ」に入っていたものです。
あなたなら、これらを使って何を作りますか。
レシピはこちらから>>

   

MsYukawa.jpg 私も「CAREパッケージ」を受け取りました。

湯川 れい子氏(音楽評論家・作詞家) 
「脱脂粉乳のミルクや、ビスケットなどが入っていた茶っぽい布製の「CAREパッケージ」を頂いた記憶があります。決しておいしくはなかったけれど、見知らぬ誰かの温かな想いは、確かに胸に届いていました。そして今の私の支援活動の糧になったと思っています。」







   

ドイツからシリアへ 

Heinke Clarkさん
子どもの頃ドイツでCAREパッケージを受け取った一人です。
現在のシリアの町はまるで彼女が子どものころに見た光景のよう。生きるために抗うシリアの人々に希望を届けたいそうです。『希望を失ってはいけない』、そして『You Can Help』という強いメッセージが込められています。

   


ニュースでたびたび報道されるシリア。
シリア国内やその周辺に避難を余儀なくされた人々。
CAREは、最も支援の手が届きにくい女性や女子にフォーカスし、最も弱い立場におかれた人々に援助を届けています。

   


どうしてCAREは「女性と女子」にフォーカスするの?
世界の諸問題を解決するために、強いところを伸ばす方法と弱いところを補う方法の2通りがあります。弱い立場におかれることの多い女性や女子を支援することを通して、CAREは世界にインパクトを与えられると信じています。

    


CAREはただ支援物資を届けるのではなく、支援が必要な人たちがどのような状況にあるのかを想像してみることも大切にしています。
例えば、水。
それは日本においてはとても身近な存在であり、私たちが日々の生活の中で、その大切さを意識することはあまりありません。
しかし、世界では、約6億6,300万人(日本の人口の約5倍)が、安全な水へのアクセスが困難な状況におかれています。サブサハラ25カ国においては、女性は男性の2.3倍もの時間を水汲みに費やしています。歩く国際協力「Walk in Her Shoes」は世界の"彼女"たちの気持ちを想像しながら普段の生活の中で好きな時に、好きな場所で歩くだけのシンプルで健康的な国際協力です。

    

0502facebook.jpg ネパールで大地震が発生してから2年。
「CAREパッケージ(ケア物資)」には、食糧以外にも、自立ための道具も入っていました。
大工道具もその一例。
ネパール大地震の被災者支援では、1,362人の大工の職業訓練も行いました。その内、女性の大工のマヌ・タマンさん(左下)のお話はこちらから>>

   

最終に...
5月11日におかげさまで創立30周年を迎えることができました。
これまで、「CAREパッケージ(ケア物資)」今昔物語にお付き合いいただき、ありがとうございました。
この物語は終了しますが、私たちは、これからも現地の人とともに活動を継続していきますので、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

    

番外編 -最後の最後に、「CAREパッケージ」クイズです。...
10問中、何問答えられますか?
問題はこちら


【関連情報】
■CARE写真ギャラリー「『CARE パッケージ』から始まった ケア・インターナショナル ジャパンの歴史

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org

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