生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

イラク:ハッサンさんのお話し ~誰を信じたらいいの?

[ 2019.8.27 ]

IRQ-Duhok.jpg ハッサンさんとその家族は、長らく親しい近所付き合いをしながら暮らしてきました。お互いの家を行き来し、食事をし、子どもたちも仲よく遊んでいました。しかし、2014年8月3日、このつながりが無残に壊されてしまいました。

その夜、ハッサンさんの村を武装集団が襲いました。ターゲットは、ハッサンさんが暮らす北イラクのシンジャル地区に多いヤジディ教徒でした。ハッサンさん一家もヤジディ教徒でしたが、仲良くしていたご近所さんは突然ハッサンさん家族を遠ざけるようになりました。

5年後、CAREスタッフは、ハッサンさん家族22人が暮らす3つのテントのうちの1つを訪れました。ハッサンさんは、あのとき、隣人に裏切られたという感情を今でも鮮明に覚えています。ハッサンさんがいる難民キャンプで暮らす多くの人がこのような裏切りを経験し、誰を信じていいのかわからないことから、家に帰ることを恐れている人たちもいます。ハッサンさん一家は、5年間このキャンプで過ごしています。「5年は長いけれど、そうするしかないんだ」

ハッサンさんは、5年前に家を離れてから4日間食べ物も飲み物もない中で野宿をしていたことを鮮明に覚えています。3世代にわたるハッサンさんの家族もそれぞれ様々な体験をしており、少女が暴行を受けたり誘拐されたり、父親が恐喝されたりしました。

ハッサンさん一家で、職を得ることができた人は一人もいません。ひと月一人当たり9米ドルで生活しています。たまに日雇いの仕事がありますが、朝5時から正午まで7時間働いても5米ドルにしかなりません。難民キャンプにいる家族は、毎月の収入が途絶える可能性もあり、不安な毎日を過ごしています。

帰り際、ハッサンさんは、「基本的なサービスと治安が確保されれば帰る」といっていましたが、すぐに「でもその可能性は低い」と打ち消しました。やはり地域の人を信じることができないと。

安全性の確保と学校や病院などの再開は、ヤジディ教徒が帰還するための重要な条件となります。CAREは、戻る場所を整備するとともに、難民キャンプにいる人々の生活支援をしています。しかし、大きな壁として立ちはだかるのは、以前の友人との信頼関係を再構築することなのです。


【ご参考】
CAREは、現在、イラク北部で、人道支援活動を展開しています。これまで、モスル周辺において、水、衛生用品、シェルターや住宅建材などの支援物資を100,000人に届けました。さらに、モスル市内とニーナワー北部の周辺地域において、CAREは、医療機器や医療品などを届け、公共の保健センターの運営を支えつつ、妊婦や新生児の母親たちに栄養や教育サービスを提供しています。また、CAREは、地域の助産師や昔ながらの出産介助者に研修の機会を提供しています。 イラク北部の難民キャンプや難民を受け入れている地域において、CAREは、地元の団体と協力して、安全な飲料水や衛生用品を住民に届けています。また、地元団体とともに、定期的に水道やトイレなどの施設をメンテナンスし、ごみの収集や汚水タンクの処理などを行い、住民が清潔で健康的な生活を送れるよう支援しています。


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