生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

アフガニスタン、食糧と生活の危機 毎日「少しずつ死んでいく」日々

[ 2008.7.23 ]

Massoud Kohistani and Yunus Sajid

(2008年7月10日、カブール)
カブールの市場を歩いていると、多くの小売商人たちが群がり、関心を持ってくれそうな客を期待して延々と食品を売り込もうとしているのを必ず目にします。「でも、食べ物を買うことのできる人はあまりいないんだ」と、野菜を売っているFarhadは話します。「私はいくらかお金を稼げるという大きな期待を持って市場に来る。でも家に帰るときには、子どもたちをどう養おうか心配しながら帰途につくんだ」。

昨日、アフガニスタン政府と国連は、世界的な食糧価格上昇や農作物の不作、干ばつなどにより食糧支援を緊急に必要としているアフガニスタン人450万人に対して食糧を配給するために4億ドルの支援を呼びかけました。

アフガニスタンは深刻な食糧と生活の危機に直面しています。アジアで最も貧しく、世界で最も発展の遅れている国と位置づけられるこの国では、食糧価格が上昇し始める以前から、国民の半数が日常的な食糧必要量を満たすことが困難になるだろうと予測されていました。

アフガ二スタン現地事務所の事務局長、Lex Kassenbergは次のように話しています。「多くの地域で食品の価格は今や2倍、3倍にもなっている。コミュニティのセーフティネットは機能しておらず、人々は未来のことどころか、今をどのようにして乗り切るかについて考えざるを得なくなっている。農民たちは食べ物を買うために、畑を耕すのに必要な農具を売り払っており、返済できる可能性もないまま、食べ物を買うために借金を重ねる人もいる」。

人々は未来に対して前向きではありません。給料が増えていないにもかかわらず、物価は去年の水準まで下がりそうにありません。カブールのダウンタウンで靴屋を営んでいるAbdul Shakorは、価格上昇が彼の購買力に与える影響についてひどく憂慮しています。「私の現在の収入は、5年前と同じです」。

このような人々への人道支援が不可欠である一方で、アフガニスタンの食糧危機に対する長期的な解決に重点的に取り組むことはいまだに必要です。問題の根本的な原因である貧困、インフラや市場の欠如、限られた耕作地、環境悪化、紛争などに取り組むことが求められているのです。

アフガニスタンの小麦の収穫は、2007年よりも36%低くなると予想されています。75歳の農民のAmaanullahは、国の農業生産における変化を目にし、長期的な解決の必要性を強調します。「干ばつから立ち直る唯一の方法は、持続的な灌漑(かんがい)システムに投資することだ」。この状況が改善されなければ、自分の農場を離れなければならないことを彼は恐れています。「もしこのまま食糧価格が上がり続ければ、私は自分の土地を去らなければならないだろう。そして、家族が生きていくために、ありとあらゆる労働を受け入れなければならない。たとえそれが違法なものであっても」。

アフガニスタンでは、犯罪が日常的なものになっています。子どもたちは誘拐され、人々はお金のために命を奪われています。カブールの靴屋のAbdulは「経済的な問題が原因で犯罪を起こす人々の多くは、食糧価格上昇と低迷する給料が原因でそのようなことをする」と話しています。

食糧価格の上昇は、アフガニスタンのすでに絶望的な状況をさらに悪化させ、ここ数年間に成し遂げられた発展が後退しまう恐れがあります。CAREは、数十年間にわたってアフガニスタンの貧しいコミュニティを支援し、人々に収入を得る機会を提供すべく活動を行ってきました。アフガ二スタン現地事務所の事務局長、Kassenbergは次のように話しています。「CAREは何年もの間、カブールの貧しい未亡人たちを支援し、食糧配給を行ってきたが、現在はより持続的な解決に重点を置いた活動を行うようになってきている。しかし、これまでのプロジェクトを通して自ら生計を立てることができていた未亡人たちが、物価上昇により、直接的な食糧支援を必要とするレベルにまで、また押し戻されてしまいそうだ」。

生きていくために市場で物乞いをしなければならない状況にあるアフガニスタン人女性Fatimaは、自分自身の状況についてぞっとするようなコメントをしています。Fatimaは、二つの恐ろしい選択肢で迷っていると言います。その一つは、自殺をして一度で死ぬこと。もう一つは、生き続け、毎日少しずつ死んでいくこと。

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