生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

ミャンマー・サイクロン被災者支援の現場から ~現地に滞在したスタッフからのリポート

[ 2008.8. 5 ]

支援物資を運ぶ被災者
支援物資を運ぶ被災者たち (C)CARE
CAREの救援物資の配布所
CAREの救援物資の配布所 (C)CARE
2008年5月3日、過去にない規模のサイクロン「ナルギス」がミャンマーを襲いました。 CAREはサイクロン発生直後から緊急支援チームを結成し、食糧や安全な水の供給、衛生用品や家庭用救援セットの配布を行うとともに、48万戸以上が被害にあった被災地で住宅の修復および再建の支援を継続して実施してきました。現在もまだ災害の影響が生々しく残る被災地域に滞在したスタッフが、現在の状況についてリポートします。

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サイクロン発生から2カ月経過した7月3日、CAREのミャンマー現地事務所の緊急支援チームメンバーと視察のために被災地へと向かいました。これは、サイクロン発生直後から実施している支援活動の状況を確認すると同時に、最新の現場の情報を自分たちの目と耳で把握し、状況の変化に応じた対応をするための視察でした。

被災地に入って行くにつれ、現場の状況がよく見えてきました。2カ月が経過しても、根こそぎ倒された木々や破壊された家屋やただ残された家の土台などは、サイクロンの威力のすさまじさを物語っているようでした。そして、もう一つ見えてきたのは、支援活動を難しくしている要因にもなっている被災地までのアクセスの悪さです。非常に状態の悪い道を何時間も進み、また雨が降ればさらに悪化してしまいます。そして、CAREが支援を行っている村には、多くの場合、ボートに乗って1,2時間、さらに小さなボートに乗り換え、数十分揺られてようやくたどり着きます。支援物資の運搬となると、一度に運べる量は限られてしまいます。

このような困難な状況の中、村での人々の様子は、至って日常的な生活風景であるように思いました。多くの人が忙しそうに働き、商店や朝のマーケットは非常に活気があり、徐々に被災地域は落ち着きを取り戻しつつあります。しかし、よく見ると、村人たちが助け合いながらサイクロンで壊れた家の修復をしたり、壊れた船を修理したり、あるいは支援物資の運搬作業にボランティアとして参加したり、彼らなりの復興への参加がその活気を生んでいるのだと気がつきました。今回の現場視察を通して、ミャンマーの人々が助け合い、生活再建へ向けてそれぞれが努力する姿に、彼らの力強さ、たくましさを感じました。

ケア・インターナショナル ジャパンでは、サイクロン発生直後からの緊急支援に続き、人々の復興へ向けた支援の一つとして、農業支援をすでに開始しています。農繁期の始まった被災地において、サイクロンですべてを流された人々がすぐに農作業を開始できるように、トラクターや種もみを配布すると同時に、必要に応じてトラクターの維持・管理の技術的サポートなどを行います。ミャンマーの人々はお米を主食としています。特に被害の大きかったイラワジ・デルタ地域は、ミャンマーでも有数の稲作地帯です。そこで、この地域の人々が生活を再建し、自立することは、ミャンマーの人々が自国米を確保することにもつながり、CAREの支援の中でも重要な活動の一つなのです。

「食糧をもらうことはありがたいけれど、それよりも自分たちの手で作物を育て、収穫したい」と、ある農家の男性が話していました。これは、この地域で被災した多くの人々の気持ちを代弁しているようでもありました。被災地が本当に復興するまでにはまだまだ多くの時間と努力を要しますが、人々がこのような気持ちを持っていることは、ミャンマーで活動を続けるCAREにとっても大きな希望であると強く感じました。

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今回の滞在では、私たちは、まず支援活動の拠点となるクンヤンゴン、ピヤポン、ボガレイの各事務所でスタッフから現在の活動状況について説明を受けると同時に、活動を実施する上での問題、ニーズの状況・変化などについて話し合いました。私たちの活動の重要な担い手であるスタッフの生活環境や労働状況について確認することも大切な目的の一つでした。現在、約250人のスタッフとボランティアがこの緊急支援に携わっています。被災地出身の人たちもいますが、ヤンゴンなど別の地域からこの活動のために住み込みで働いているスタッフも大勢います。外国人である私たち同様、彼らにとってもここでの生活環境は過酷です。彼らが健康を保ちつつ、最善の状態で活動をできるよう組織としてサポートすることも、このような緊急支援では大変重要となります。
(事業部 貝原塚 二葉)

■ミャンマー・サイクロン被災者支援活動 帰国報告会についてはこちらから。

*ミャンマー・サイクロン緊急募金の受付は終了しました。皆様の温かいご支援に心より感謝いたします。

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
広報担当
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
e-mail:info@careintjp.org

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