生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
ニュースリリース

タイ事業開始から1年:「理数系教育(STEM)を通じたリーダーシップ育成事業」活動報告

[ 2018.5.31 ]

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「STEM(ステム)」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の
頭文字をとった言葉。

日産自動車株式会社による支援のもと、2017年4月から3年間の計画で始まったタイでの教育事業。中所得国タイでは、貧富の格差が進学や就職、職業観などにも影響を与え、特に貧困に苦しむ子どもたちは、自らの可能性を十分に発揮できず、社会の中で取り残されています。

CAREは、初年度、工業地帯でもあるアユタヤ県とラヨーン県における8校の中高生を対象に、学校のカリキュラムだけでは身に着けることが難しいとされるリーダーシップ育成のほか、キャリア教育や小規模ビジネス起業の体験的な学習などを支援しました。


1.リーダーシップ研修
16f573579a875582ad1397cd901e4cc13c4e71bc.jpg事前調査では、60%の子どもたちが校内活動でリーダーシップを発揮することに躊躇すると答え、ボランティア活動など校外での諸活動にもほとんど参加していないことが分かりました。多くが、人前で自分の考えを表現したり、他者と協働することに対して、十分な自信が持てない状況でした。

そこでCAREは、「リーダーシップ育成キャンプ」を開催。164名の生徒が参加しました。グループでの討論に加えて、ロールプレイやゲームなど多様なプログラムを通じて、リーダーシップはもとより、チームで活動することの大切さ、他者を尊重して多様な意見を受け入れると同時に、自分の意見もしっかりと伝える力、また仲間と協力して活動計画を立て実行する方法などについて学びました。


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リーダーシップ育成キャンプをはじめ7ヵ月間に及ぶプログラムに参加した高校2年生のチュリポーンさん。「これまで私は、人前で自分の意見を発言することや、友だちの話をちゃんと聞くことがとても苦手でした。キャンプへの参加を通じて、リーダーシップについて様々な角度から学ぶとともに、他者の異なる意見を尊重し、そしてみんなで協力して取り組むことの大切さを知りました」と教えてくれました。





2.理数系(STEM)教育の知識を活用して取り組む「小規模ビジネス起業体験」
stem4.jpg85%の子どもたちがこれまで一度もキャリア教育に触れる機会がない中、地域にはどのような仕事があるかについて理解している子どもたちは少なく、69%が「関心がある仕事はない」と回答するなど、就職を含めた卒業後の進路への不安を感じていました。

このような中、CAREは、特に子どもたちの自己分析や職業理解を促しつつ、主に理数系の学習を通じて得た知識やマーケティング研修などを経て、実際にグループで小規模な起業を体験するプログラムを実施しました。そして、食品関係や農業、デザイン・手工芸品、機械、日用品、その他サービスなど、67にも及ぶ多様なプロジェクトが生まれました。

気温や湿度、日の当たり具合などにも気を配りながら育てたマッシュルームを使って、チリペーストを作ったり、塩を加えると温度が下がる性質を利用して、手作りアイスを作るなど、子どもたちは、CAREスタッフや教師らのサポートのもと、学習した知識を応用して、試行錯誤しながら商品を開発。グループで協力して、収支計画や販売戦略を練って、校内のイベントで模擬店を出店することができました。

当財団は、本事業を通じ、子どもたちが将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力を育成していきます。そして、特に理数系教育(STEM)で得た知識を活用して、様々な問題を解決する力を養うことを重視しています。2年次は、引き続き、子どもたちへの支援に加え、教師への研修にも力を入れるなど、さらなる活動の定着に向けて、取り組んでいきます。

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経済的な事由から、中学卒業後の就職を考えている15歳のアラニャちゃん。「この1年間でたくさんの失敗と成功を繰り返して、とても自信がつきました。これからは、『経理』の勉強をしてみたいです。後輩たちにも、リーダーシップと責任感を身につけることができるCAREのプログラムへの参加を薦めたいと思います!必ずや誰もが専門的な知識や経験を得ることができると思います」と話してくれました。





【関連情報】
タイ:理数系(STEM)教育を通じたリーダーシップ育成事業

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本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org

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