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ニュースリリース

タイ:理数系(STEM)教育を通じたリーダーシップ育成事業 -生徒たちに起きた変化のお話し

[ 2019.3.22 ]

生徒たちに起きた変化~ワットフアンヒンスクール ラキット先生のお話し~

「この学校の近くには工場もなく、市街地のように工業化の恩恵は受けていません。あまり裕福ではなく、貧困家庭も多い。親は近くの工場労働者や、出稼ぎで不在のこともあります。昔は、学生の間で、ドラッグや10代の妊娠等の問題も多かったのですが、この事業のおかげで、学生の態度が変化しました」。

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そう喜びを語るのは、バンコクから車で3時間ほどにあるラヨーン県に位置する、中学校ワットフアンヒンスクールのラキット先生。この中学校は、制服、教材費等を工面できない貧困家庭や通常の学校を様々な理由で中途退学してしまった生徒など、困難な状況にある学生を受け入れている学校です。ラキット先生は、この学校で農業を教えながら、CAREとともに、「理数系(STEM*)教育を通じたリーダーシップ育成事業」を行うため、活動の統括役を担っています。
*「STEM(ステム)」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉。

この事業は、中高生を対象に、STEM教育を通じたリーダーシップ育成や将来に向けたキャリア教育、小規模ビジネス起業体験など、学校のカリキュラムだけでは普段身に着けることが難しい体験を課外授業として提供しています。

ラキット先生は、「生徒たちに、(この事業を通じて)分析能力、自尊心が生まれたと感じています。家計を助け、学習意欲も高まっています。生徒たちは、小規模ビジネス起業体験で、多くのことを学習し、どんな製品をどこで売るのかなど、マーケティングについてまで分かるようになりました。この事業で教えていることは、ライフスキルなので、人生を生きるために役に立つはずです」といいます。

この学校では、課外活動にもかかわらず、なんと中学生全員が事業に参加し、現在、5つのグループで小規模ビジネス活動をしています。小学校が併設されているため、小学生の頃からこの活動に関心を寄せている生徒が多いのだそうです。そして、興味深いことに、全てのグループで女子生徒がリーダーを担っています。

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このグループは、11人でマッシュルームを使った料理を作って売っています。

「調理方法は、インターネットで調べました。みんなができるよう、やり方をシェアしています。9種類の商品を作っていますが、クリスピーマッシュルームが特に人気です。イベントや、毎週水曜日に生徒や保護者に売っています。地域のマーケットも協力してくれて、私たちの商品を置いてくれます。会計も自分たちでやっています」。

そして、2018年12月ラヨーン県の学校の取り組みが表彰されるプロジェクトアワードで、このグループが、139校のうち3位の表彰を受けました。

「この活動が楽しいです。活動を通して、チームで協力できるようになりました。支援してくださる日本の皆さんに、ありがとうと伝えたいです」と生徒たちは語ってくれました。

最後に、将来の夢を聞いてみると、はにかみながら、「プログラマー」「会計士」「建築家」等、理数系職を教えてくれた彼女たちですが、もともとは、レストランのシェフや警察官など全然違う夢を持っていたといいます。この事業を通じて、彼女たちの将来選択の幅も拡がったに違いありません。自分の可能性を拡げることは、様々な機会や経験を経て、自分に自信をつけることから始まります。この事業による経験が、彼女たちのこれからを照らす一助となることを願っています。

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ラキット先生と生徒たち、CAREタイのスタッフと。



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