
(2009年2月23日、ナイロビ)
昨年、ケニアを荒廃させた選挙後の暴動の際に、性的暴力を受け、レイプの被害に遭った多くの女性や少女たちは、今も当局から公正な手続きと補償がなされるのを待っている状態です。1年経った現在、レイプ被害4件しか裁判にかけられていず、これまでに有罪判決は出されていません。
2007年の大統領選挙に続いて生じた民族間の衝突を終結させるため、昨年2月27日に連立政権樹立への合意がなされましたが、少なくとも1300人が殺害され、60万人以上が避難を余儀なくされた暴動による影響は、現在も多くの人々を苦しめています。
「レイプの被害に遭った女性は、コミュニティから白い目で見られたり、憤慨した夫に家を追い出されたりすることを恐れ、すぐに警察に通報しませんでした。また、犯人からの報復の恐れもありました。多くの犯人が捕まっておらず、加害者が兵士である場合もあるのです」。CARE InternationalのBeatrice Spadacini はこのように述べています。
レイプは、紛争時に武器として使われることが頻繁にあり、1年前のケニアも例外ではありませんでした。ケニアのFederation of Women Lawyers(女性法律家連合)によると、昨年、選挙後の暴動の際になされたレイプ件数は、合計3000件以上に及ぶだろうとのことです。
CAREは、ケニアのGender Commission(ジェンダー委員会)とUNIFEM(国連女性開発基金)と連携し、選挙後の暴動期にレイプの被害に遭った女性から300件以上の証言を集め、この期間の犯罪を捜査している調査委員会に提出しました。この300件のうち60件は、ケニアの警察特殊部隊であるGeneral
Service Unit (GSU)のメンバーによるレイプと報告されています。
CAREスタッフは市民社会のメンバーとともに、調査委員会の前で女性に代わって証言を行いました。これにより、同委員会によって作成された最終報告書の中に、性的暴力に関する章(第6章)が含められることになりました。
「レイプの被害について記録していく過程で明らかになったことは、民族的背景に関係なく、女性や少女たちがレイプされるケースが頻繁にあるということです」とSpadaciniは話しています。
選挙後に暴動が発生した直後に、CAREは被害に遭った人々が必要不可欠な医療および法的サービスに確実にアクセスできるよう、コミュニティ内に報告センターを設立しました。「憤慨した男たちによって、あらゆる年齢と民族的背景を持った女性たちがレイプされました。加害者には取締機関のメンバーも含まれているとの報告もあります」とSpadaciniは述べています。
1年後も、これらのトラウマの影響は、いまだに多くの女性たちを悩ませています。ナイロビにあるキベラ非正規居住区(スラム地区)に住むジャネットは、20歳の息子の前で4人の若者にレイプされました。これらの若者は、選挙後の暴動時期に民兵によって採用された近隣の悪名高き暴漢たちでした。
「今でも私はHIV検査に行くことを恐れています」。ジャネットは、他の女性被害者たちに話をしながらこう認めました。彼女は明らかに震えており、暴力を受けた日について詳しく話をすることが困難な状況でした。選挙後の放火や略奪の結果、彼女は持っていた小規模なビジネスを失ったと言います。一人息子は日雇い労働者として働いており、現在、ジャネットは必死でなんとか生活を維持している状況です。
CAREと現地パートナー団体は、報告されたレイプ被害が包括的に処理され、被害者が法的支援と心理的サポートを含む必要不可欠な総合的なサービスを受けられるよう、専門家への紹介のためのネットワークを構築しました。CAREはまた、貯蓄と貸付をグループで行う活動を通して、女性たちが新たな収入を得るための活動に着手できるよう、支援しています。
ケニアの女性たちは、公正への困難な上り坂を苦しみながら歩んでおり、CAREはこれらの女性たちを引き続き支援していきます。
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