
ハイチ地震・現地からの報告「スカウトの栄誉」
Rick Perera
Rick Perera |
(2010 年、1月22日、ハイチ共和国)
道を横断する小柄な老婦人の補助をする―――それが、スカウトに対する古くからのイメージだと思います。しかし、23歳のWilner
Ulysseは、今日、より重要なスカウトの役割を果たしました。
彼は12日に発生した地震の震源地に近く、甚大な被害を受けたLeoganeという街のボーイスカウト・ガールスカウト・ガールガイドの一員です。Leoganeは、完全に破壊されました。多くの住民は家や家族を失い、葬式が頻繁に執り行われています。しかしLéoganeの若者たちは、自分自身のトラウマや喪失にもかかわらず、仲間であるの住民たちの支援のために集っています。
20日水曜日に、Wilnerと仲間のスカウトたちは、Leogane の中心部で緊急物資の配布活動をしているCAREチームに参加しました。地震で電話サービスが機能しなくなったため使用されていない通信社の建物が、臨時の市役所と人道支援センターの役割を果たしています。ここでCAREスタッフは、トラウマを負った生存者、とりわけ女性に生活必需品を配布する作業を始めました。
スカウトの仕事は安全の確保と慰安です。背が高くて勇敢な少年達は配布場所の入口で警備にあたります。少女達は、時折優しく腕や肩に触れながら、被災者の女性の脇に並んで配布場所に向かいます。女性たちは疲労困憊の様子ですが、石鹸・歯磨き・タオル・生理用ナプキンなど貴重な衛生用品の詰まった、水の浄化にも使用できる5ガロンのバケツを受け取ると、顔がほころびます。それでも、列をなす人々の顔は疲れ、険しく、汗でいっぱいです。
賢明な若いスカウトたちの表情は、真剣そのものです―――そのほとんどが自らも多くを失い苦しんでいるにも関わらず、その顔は彼等が優しく誘導する、自分たちの母親や祖母にも等しい人達への深い思いやりで溢れています。
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| スカウトのGeorges ClementとJonie Estinが CAREスタッフ Garyと配給の相談をしている様子(C)Rick Perera / CARE |
CAREハイチの現地事務所代表Sophie Perezは「我々は、この婦人方がどんなにトラウマを負い、絶望しているかを想像することしかできません。しかし、単なる物質的な援助としてではなく、世界中の人々がいかに彼女たちのことを心配しているのかを知って欲しいです。彼女たちは決して孤立していません。ですから、この素晴らしい若者たちが、文字通り被災者の支えになっているということは、この恐ろしい事態において、大いなる慰めになっています」と言いました。
水曜日に配給を受けた女性たちの多くが家を失い、屋外・テント・緊急シェルター等で暮らしています。家の崩壊を免れた人たちでさえも、家の中に入ることを怖がっています。何故なら、連続して恐ろしい余震があるからです。
「家や愛する人を失い、そしてさらに未だに絶え間なく恐怖を感じるということ―――それは人が耐えうる限界を超えています。被災者が不必要に苦しみ続けないですむようにCAREは真剣に緊急支援活動を遂行しています」とSophie Perez は言います。
Wilnerにとっても同様に、7年間スカウトを続けてきた中で、今回の活動は最も重大な任務といえます。
「地震功労記賞」というものはありますでしょうか。もしあれば、Wilnerに捧げたいと思います。
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