ニュースリリース

ハイチ地震・現地からの報告「雨期との闘い」
~大量の防水シート配布と衛生改善キャンペーン~

(2010年2月11日、ポルトープランス、ハイチ共和国)
ポルトープランスのほぼ全域を完全に破壊した地震から1ヶ月が経ちました。CARE及び他の支援機関は3月末の雨期の到来前に、防水のシェルターと衛生的な環境を提供しようと最善を尽くしています。被災者は、非常に多くの人々で溢れかえる避難キャンプに押し込まれ、柱や棒にかけたベットシーツの下で身を縮めています。しかしそれらの粗末なテントでは、なんとか陽射しをさえぎることはできても、雨期の激しい豪雨には役に立たないでしょう。

「来月は、とにかく雨が問題になるでしょう。被災者のための防水のシェルターが必要です。朝露で湿った地面にじかに寝ているために、急性の呼吸器感染症の人が増えています。また(豪雨の際には)、排水も問題になるでしょう。キャンプ周辺には排泄物もありますし、雨水が川となってキャンプの中を流れすべて水浸しになることも予想されます。3月末の雨期までに間に合うように、どうしても対策を打たなければならないのです」とCAREハイチのSenior Shelter Advisor、Lizzie Babisterは言います。

これら問題は、本来であればテントの設置によって解決できるかもしれませんが、実際にはポルトープランスの中心部にはそれに見合う十分な空地がないのです。地震発生後に出現したシェルターは、隣同士にひしめき合っていて、同じ柱を複数のシェルターが共有している状態です。

「標準の家族用テントの床面積は16平方メートルであり、都市部で現在家族が占有している面積の4倍です。このテントをポルトープランスの中心部で配布するとしたら、人口の4分の3を移動させなければなりません。避難民であふれた地域で即対応しうる解決方法は、テントではなく、防水シートです。たくさん必要です。それもすぐに」とBabisterは言います。

人口の比較的少ない田園地帯では、十分な空地があるので家族用テントは一時的とはいえ解決法となるでしょう。しかし、家族用テントを必要としている人たち全員に行き渡らせるには数ヶ月かかり、それでは雨期には間に合いません。一方で、再使用可能な6メートル×4メートルの防水シート(ビニールシート)は、数日または数週間の内にハイチに到着します。これにより、援助機関が中長期援助として住居問題の解決に取り掛かるまでの間、雨から被災者を守ることができるでしょう。

「地震発生後のハイチに起こりつつある危機のもうひとつは衛生の問題です。CAREなどの援助団体が避難キャンプでトイレを設置している一方、丘の上など、トイレも設置できないような地域にある避難キャンプでは、いかに衛生を確保するかに苦心しています」と、CAREのSenior Water and Sanitation Advisor、Paul Shanahanは言います。

「我々はトイレ設置を通して、未だに衛生確保という問題と闘っています。しかし同時に、次の対策に向けても既に動きだしています。それは避難キャンプに山積みになっている排泄物を取り除くことです。楽なことではありません。でもやらなければなりません。CAREが一番恐れているのは病気の大流行です。家族の半数が地震で死亡するのを目のあたりにし、残りの半数が下痢で徐々に死にゆくのを目にするのです。それは人間にとって耐えられる限界を超えています」とShanahanは言います。

トイレを3,000 基設置するのに加えて、CAREは手洗い方法を教えるとともに、石鹸や洗剤などが含まれる衛生キットを提供します。また避難キャンプから排泄物を取り除きます。住居については、CARE は8,500家族(42,500人)のための仮設住居建設の準備を予定しています。

困難な状況にもかかわらず、ハイチの人たちと人道支援機関によって、大きな進歩が見られました。現在、300万人近くもの被災者が支援を受けています。今までのところ、CAREは184,737人の被災者に対して、食糧・安全な飲料水・住居・水・衛生キット・緊急キットを配布しました。そして、妊婦と授乳中の母親の健康の増進を図ってきました。それでも、まだまだやらなければならないことがたくさんあります。

次に待ち受ける危機はハリケーンシーズンの到来です。それは早くも6月から始まります。ポルトープランスは山に囲まれているのでハリケーンには襲われません。しかし、山間部で降った大量の雨が、やがて泥の川となって大量に流れ込むため、洪水発生の危険性が非常に高まります。

「洪水防止のために使用できる建物の瓦礫はたくさんあります。しかし、今から対策を計画しておく必要があります。全ては時間との闘いです」とBabisterは言いました。

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