CAREとOxfam、世界飢餓に対する国際的対応見直しのためのフォーラムを開催
(ジュネーブ、4月14日)
長年にわたる国際的な救援活動にもかかわらず、世界における飢餓は増大の一途をたどっています。毎年、世界中でおよそ1,000万人の人々が栄養失調で亡くなり、8億5,000万人が飢餓に苦しんでおり、その数は毎年400万人ずつ増加しています。世界の7,300万人に食糧を供給している国連世界食糧計画(WFP)によれば、食糧と燃料の値上げ分を補うために今年中に5億ドルの特別増額を確保できなければ、食糧の供給を一定量に制限せざるを得ないだろうとしています。ロバート・B・ゼーリック世界銀行総裁は最近の食品価格の急騰は世界の貧困に対する戦いにおいて実質7年間の損失を意味するものだと語り、世界的視野に立った新たな食糧政策を呼びかけました。
今週、30の主要な国際援助組織から60人以上の政策専門家がローマの食糧農業機関本部でこの困難な問題を解決するための協議をすることになっています。「私たちが討議することはいかに飢えの根本的な問題を解決するかなのです」と水曜日の同フォーラムで開会演説をする予定のケア・インターナショナル事務総長ロバート・グラッサーは述べています。
「人道支援における食糧安全保障の再考」と題する3日間の会議は二つの主要な国際的な救援・開発組織のCAREとOxfamによって開催されます。討議ではタフツ大学(米)からの新たな調査報告書で提起された数々の諸問題に取り組むことになっていますが、この調査報告書は水曜日に開示される予定のものです。報告では、今日、大きな災害で亡くなる人の数は少なくなってきている一方で、はるかに多くの人々が小規模な事件や干ばつ、市民の暴動などに起因する食糧難の影響を受けていること、また、これらは国際的なニュースにならないことが多いが、途上国の経済には破壊的かつ累積的な影響力を与えるものであるということを指摘しています。例えば、まさに今、さらに深刻な食糧危機が中央ソマリアを襲い、何十万人もの人々が苦しむことになるであろうという悲惨な兆候を私たちは目の当たりにしているのです。
災害リスク削減をより一層重視すること、小規模農家を対象とした農業の生産、社会的なセーフティネットの構築、経済的に被害を受けやすい人々を対象とした生計保護などは、人々が生活を立て直すことを可能にするために必要とされています。
現在まで、飢餓に対する支援の大半は、すでに発生した災害に対する対応としてなされてきました。私たちは差し迫った食糧危機に緊急に対応し続ける必要がある一方で、支援者と人道援助機関の双方は危機をもたらす根本的な原因を取り除くことに焦点を当てる必要があります。これを行うための最善の策は何かということが、今週後半のローマでの会議で討議する重要課題となります。
*タフツ大学の調査報告書のコピー入手のお申し込みについては、ケア・インターナショナルのメディア・コーディネーター、William Dowell (dowell@careinternational.org)までご連絡ください。
■現在、食糧価格の高騰により、CAREが支援する世界各地の人々にさまざまな影響が生じています。以下は、各国のCAREの現地事務所が集めた現地の最新情報です。
スリランカ
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現地スタッフによると、すでに食事を1日3回から2回に減らし、食べ物の消費を制限している人々がいるとのことです。
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今週はシンハラ人とタミル人の新年です。伝統的に友人や家族を食事に招待して家で新年を祝います。しかし、食料品の値段が高いため、今年はお祝いを控えなくてはならない貧しい家庭もあります。
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スリランカでは、米の値段が2倍になっています。半年前は、1キロ当たり30〜40ルピーでしたが、現在は1キロ60〜70ルピーです。(1ルピー=約1USセント)
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ヌワラエリヤの紅茶農園で働くJeya Gowryさん(27歳)は、米の値段は1キロ70ルピー(約70セント)にまで上がっていると言います。彼女は1日当たり200ルピーを稼ぎ、彼女の家族は1日に1キロの米を食べます。つまり、彼女はお給料の3分の1を他の食糧や家財道具、生活必需品ではなく、米だけに使うことになります。
インド
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3月下旬、Times of Indiaは、投資不足のため食糧生産が1970年代のレベルにまで後退していると発表しました。
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タミル・ナードゥ州出身の農民(彼らの一部は大土地所有者のはずですが)は、雨不足と不作のため、食糧配給に頼っています。私たちのスタッフの一人も、こうした農民の一人です。
・いくつかの地方や州の政府機関は、米を配布しています。
・グジャラートでは、穀物生産高は過去2年で20%減少し、代わりに換金作物は年に12%の割合で増えています。
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ラジャスタン州のジョドプルでは、食糧を買うお金を得るためだけに、10歳位の子どもを鉱山で1日80ルピーで働かせる家族もいます。
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アンドラ・プラデシュ州のある売春婦の女性は、以前は週に2、3日働くだけで3人の子どもたちを養うことができました。売春婦たちは、通常一晩で100〜150ルピー(約4USドル)を稼ぎます。しかし今は、彼女は毎日働かなければならず、より高い性感染症と暴力のリスクを抱えています。また、CAREのHIV/エイズプログラムのスタッフによると、物価が高くなったことで、HIVに感染した売春婦たちは以前よりも働かなければならなくなっています。また、売春婦たちは皆、自暴自棄になり、コンドームの使用を強く主張しなくなり、彼女たち自身とその客をリスクにさらし、HIVのまん延の原因になっています。
バングラデシュ
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バングラデシュでは、すでに人々が次の収穫の前にほとんど食事をしない、年に一度の“Monga”のシーズンに入っています。スタッフによると、すでに人々は食事を減らしているといいます。まず最初に女性が食べることをやめます。しかし、彼女たちは夫や子どもたちには食事を与え続けます。バングラデシュでは、女性たちは家族の稼ぎ手に食べ物を与え続けようとします。
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4月12日、バングラデシュの首都の近くで、工場労働者たちが暴動を起こし、食料品の値上げに対する抗議をしました。警察と目撃者によると、少なくとも50人が負傷したとのことです。
タイ
現地と英国メディアでは、「米泥棒」について報道されています。米の値段が高いため、泥棒たちは夜中に水田に行き、収穫直前の米を盗みます。作物を泥棒から守るため、農民は自分たちの畑で寝るようになっています。
アフガニスタン
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小麦の値段は2倍以上になっています。
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カブールの路上では、物乞いをする人の数が日ごとに増えています。食べ物を買うために、資産を売るようになった家庭も多くあります。
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(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
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