生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

ベトナム:HIV陽性者とエイズ孤児のエンパワーメント事業

期間
2010年3月~2011年12月
地域
ベトナム ハノイ市
対象者
HIV陽性者、HIV陽性者を親に持つ児童およびその養育者、保健医療従事者
ドナー
独立行政法人 国際協力機構
事業規模
約50,000千円

事業の目的

 急速な経済発展を遂げた90年代以降、ベトナムではHIVの感染が広がっています。ベトナム保健省エイズ管理局の最新の統計によれば、国内のHIV陽性者は約19万人。その多くが差別や偏見に苦しみ、充分な保健・医療サービスを受けられず、健康への不安から安定した収入を得られる職業に就くのが困難となっています。またHIV陽性者を親に持つ児童は、エイズへの誤った認識から学校側から就学を拒否されたり、就学できたとしても、他の児童と机を離されたり遊ぶことを禁じられたりといった差別に苦しめられています。
 この事業はHIV陽性者によって組織された自助グループと保健医療従事者を通じて、HIV感染に対する理解を深め、HIV陽性者と彼らの子供たちが安心して生活できる環境作りを支援します。

事業の目標

 ハノイ市において、HIV陽性者の自助グループおよび保健医療機関の能力が向上することにより、HIV陽性者と彼らの子供が良質で親切な教育・医療サービスが受けられることを目標としています。

主な活動

上記の成果を実現するために、次の活動を実施します。

1)HIV陽性者自助グループの能力向上

  • ハノイ市のHIV陽性者自助グループに所属するメンバーを対象としたアドボカシー(政策提言)、権利、組織運営に関する能力強化研修を実施する。
  • HIV陽性者の権利擁護を目的とした教材、パンフレット、ポスターを作成、配布する。
  • HIV陽性者自助グループの企画・運営による、HIV陽性者への偏見・差別を軽減するキャンペーンを実施する。

2)HIV陽性者を親に持つ児童とその養育者への支援

  • HIV陽性者を親に持つ児童に対し、美術やスポーツなどの社会心理プログラムを実施する。
  • HIV陽性者の児童を養育する人々に対して、栄養管理、在宅介護法、メンタルヘルス、権利に関する研修を実施する。

3)保健医療機関サービスの充実と当該従事者の能力向上

  • ハノイ市にある合計8つの医療施設に「HIVフレンドリー・コーナー」を設置・運営し、HIV陽性者に対するよりよいサービスの提供を行う。
  • HIVフレンドリー・コーナーで働く保健医療従事者とHIV陽性者に対し、カウンセリング技法と良質なサービスの提供に関する研修を実施する。
  • 保健医療従事者を対象に守秘義務、普遍的予防策、権利に関する研修を実施する。

4)その他啓発活動

  • HIV陽性者、保健医療従事者、教育関係者、保健医療や教育行政担当による対話ワークショップを実施する。
  • HIVフレンドリー・コーナーの活動を撮影し、社会の意識向上を目的としたドキュメンタリーフィルムを作成、国営放送で放映する。

関連情報

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