生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

事業への参加の意義 -フィロメナ・マーティンズさんのお話し

filomena_hafosa2018.png フィロメナ・マーティンズさん
フィロメナさんは、エルメラ県アッサベ郡Raebou集落Leimia Leten村で、農業を営む女性です。フィロメナさんは、この事業を通じて立ち上げを支援した30の農民グループの内の農民グループ「Moris Foun 2」のメンバーです。30のグループのうち、女性メンバーだけで構成された農民グループの一つに属しています。

フィロメナさんは、1999年に夫が彼女を残していなくなって以来、厳しい人生を送ってきました。

「私たちが結婚したのは1998年でした。1999年に、インドネシアからの独立を問う国民投票が行われ、東ティモールは独立を勝ち得ました。しかし、夫は、インドネシアに逃亡してしまったのです。その時私は、妊娠2ヵ月でした。2000年5月9日、無事に男の子を出産しました。シングルマザーとして、がむしゃらに働くしか道はなかったのです。マンゴーやタマリンド*を育てて売り、家族を養い生計を立てていました。」
*アフリカの熱帯地方が原産のマメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の、高さ20~25mほどの常緑高木に実るフルーツ

そんなフィロメナさんの努力によっても、生活が楽になることはありませんでした。

「村や集落には、男女平等の考えがありませんでした。女性に比べて男性は、様々な活動に参加する機会がありました。私にできることは、やり方が正しいのかどうかもわからないまま、使える土地で農作物を作ることだけでした。最近まで、一列に種を植えたことも、品質の良い種子を使ったこともありませんでした。」

そんな時、転機が訪れました。この事業と出会ったのです。

「村に女性の農民グループを作り、グループでの活動をどう行ったらよいのか学びました。私たちは、農業の技術研修、ジェンダー平等研修、会計研修など、多くの研修に参加しました。今では、農作物や野菜を適切に植える方法や、種子の選定の仕方、苗木の作付けや苗の移植、種子と種子の間隔をあけて植える大切さや、作物を健康に保つにはどうしたらよいのかなど、多くの知識を得ています。この事業のサポートなしでは、私たち皆、それぞれ一人で農作業をするしかなかったでしょう。私はグループでの活動を楽しみながら、より良い農作物の育て方などについてメンバーと経験を共有しています。」

彼女のグループは、チンゲン菜、ほうれん草、トマト、レタス、エンドウマメなどの野菜を植え、自家消費としてだけでなく、いくらかの収入も得ることができました。また、ジェンダー平等に関するワークショップや、男性対象のジェンダーに関する意識と行動変容のグループセッションなどを通じて、ジェンダーの平等において進歩や発展が見られるようになりました。

「会議にも出席して、自分の意志で決断も下したのです。ケマックの方言だけしか話せなくても、人々の前で話す機会が与えられたのですよ。」

フィロメナさんは、農業研修に参加して、そこで得た知識を生かして農業を営むことで、収入を得て、また男女平等についても学ぶことができました。それが彼女の自信に繋がりました。事業が終了しても、彼女が学び続けること、そして実践し続けることを願っています。それが彼女と彼女の家族の人生を持続可能な方向へと導くからです。


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