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ベトナム:カントー橋建設にかかるHIV/AIDS予防事業終了報告

事業部 濱岡良子

期間
2006年2月~2008年8月
地域
ベトナム  カントー県カントー市
対象者
カントー橋建設に関わる移動建設労働者、性産業従事者、周辺コミュニティの人々など
関係者
建設に関わる民間企業スタッフ、地方政府関係者など
ドナー
大成建設・鹿島建設・新日本製鐵の共同企業体(ジョイント・オペレーション:JO)
事業規模
US$150,000(1ドル=115円にて約17,250,000円)(2年間)
企業

企業の健康管理担当者とヘルス・クリニック関係者を対象とした
HIV/エイズや性感染症に関するカウンセリングのトレーニング実施風景

ベトナム政府よりカントー橋の建設を受注した大成・鹿島・新日本製鐵JOより、HIV/エイズ感染の危険性が高い労働者を対象にしたエイズ予防事業の委託を受け、2006年2月~2008年8月にかけて同事業を実施しました。

橋の建設などのインフラ開発では出稼ぎ労働者や移動労働者が雇われ、建設現場に一時的に滞在します。多くが男性である単身労働者が、家族から離れた寂しさや開放感、異郷で暮らすことの疎外感などから、娯楽を求める傾向があります。建設現場付近ではこれらの人々を顧客とするさまざまなビジネスが繁盛しますが、中には性産業も含まれ、エイズを含む性感染症の拡大が懸念されます。この事業では、カントー橋建設に関わる建設労働者とコミュニティの人々のHIV/エイズ感染のリスクを減少させるために、労働者や性産業従事者への情報提供や啓発、企業の健康管理者およびヘルス・クリニック関係者の能力向上、感染リスクの高い娯楽施設における情報提供・コンドームの普及などを行ってきました。その成果として、以下の点が挙げられます。

・ 建設労働者の性感染症に関する意識と知識が向上し、コンドーム使用率(自己申告に基づく)とコンドーム購入率が増えた。

・ 性産業従事者の中から選ばれたピア・エデュケーター(同世代の知人などに伝える役割を担う人)の能力が向上し、仲間たちへの感染予防の普及活動が行われた。普及活動に用いられた感染予防のリーフレットは、性産業従事者だけでなく、その顧客やカラオケ、レストランにも配布された。

・ 感染リスクの高い娯楽施設(カラオケ、レストラン、ホテル)経営者の感染予防活動への参加は、事業開始時はゼロだったが、2008年2月までに22回に増えた。このような店ではコンドームやリーフレットが置かれており、感染予防の普及を促進している。

・ 企業の健康管理の担当者とヘルス・クリニック関係者のHIV/エイズや性感染症に関する知識およびカウンセリングスキルが向上した。また、カントー市内のHIV/エイズと性感染症を取り扱う医療機関の照会システムが確立し、労働者が活用するようになった。

ケア・インターナショナル ジャパンでは、引き続き大成・鹿島・新日本製鐵コンソーシアムの支援を受け、地域コミュニティを主な対象とする新たなHIV/エイズ予防対策と偏見・差別を軽減するための事業を実施しました。 この事業の詳細については、こちらから。

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