生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

ミャンマー:サイクロン被災者への緊急支援事業

事業部 貝原塚 二葉

期間
2008年5月~2008年10月
地域
イラワジ管区、ヤンゴン管区
対象者
約250,000名(延べ人数)
ドナー
一般寄付、企業[(株)イースクエア、(株)イオンフォレスト(ザ・ボディショップ)、(株)オクタ、サノフィ・アベンティス(株)、ソシエテジェネラルグループ、(株)ポーラスターインク、三菱商事(株)ほか]

背景

2008年5月2日から3日にかけ、カテゴリー3*という非常に勢力の強いサイクロン「ナルギス」がミャンマーを直撃しました。これにより、イラワジ管区、ヤンゴン管区、バゴー管区、モン州、カイン州などの地域が甚大な被害を受けました。公式発表によると、死者および行方不明者数は14万人近くに上り、国連の統計によると、250万人がこのサイクロンによる直接的被害を被ったと言われています。

*ハリケーンの強度は、サファー・シンプソン・ハリケーン・スケールという国際基準に基づき、カテゴリー1から5までに区分されている。カテゴリー3に区分されたものとしては、米国南東部を襲ったハリケーン・カトリーナ(2005年)やハリケーン・リタ(2005年)などがある。

活動内容

CAREは、サイクロン発生直後に緊急チームを結成し、スタッフを被災地に派遣することで、早急にニーズ調査を実施、迅速な対応を行いました。主な活動は以下の通りです。

水と衛生
被災地における安全な飲料水の確保と、被災後、悪化している衛生環境による伝染病などのまん延を防ぐため、衛生キットの配布やポスターなどを用いた衛生啓発活動に着手しました。安全な飲料水確保においては、雨季が本格的に始まるまでの間、水のろ過システムを一時的に導入すると同時に、生活用水として雨水を貯めておく水がめを配布しました。また、通常、生活用水や農業用水として活用されていた貯水池は、強風と洪水や増水で飛ばされたり流されたりしてきたがれき、ゴミ、海水などで使用できない状態であったため、CAREは被災者の人々と協力し、貯水池の掃除を行いました。イラワジ管区、ヤンゴン管区では合計170の貯水池の掃除を実施しました。

物資配布
被災者が少しでも元の生活を回復できるよう、生活に必要な物資の提供を行いました。毛布や食器、簡単な調理器具類、石けんやバケツなど生活必需品の中でもすぐに活用できるものを「ファミリーキット」として箱に詰め、18,000世帯以上へ配布しました。

シェルター
多くの人々は、家をサイクロンの強風で飛ばされたり、洪水で流されるなどの被害に遭いました。CAREでは、その被害状況に応じてビニールシートや竹などの資材、また家を修復・再建するための道具を配布しました。この支援は、被災地の約13,490世帯の人々に届けられました。

食糧
食糧の確保はサイクロン発生直後から、多くの被災者の間で懸念される問題の一つでした。被害の甚大さから、ミャンマーだけで調達すると、ミャンマー国内での米の不足や価格の高騰を招く恐れがあったため、タイなど近隣諸国からも調達をし、同時にWFP(国連世界食糧計画)の協力も得て、食糧の配布を実施しました。被災地の主要な産業である農業(稲作)がサイクロン以前のときと同じように営まれるまでには、まだしばらくの時間を要するため、一部の地域では現在も継続して食糧支援が続けられています。CAREは復興のための支援を実施する一方で、被災者のニーズによって今後も食糧支援を継続していく予定です。

農業支援
米の被害は、種もみとして貯蔵されていたものもほとんど流されるなど、深刻なものでした。サイクロン直撃から緊急支援を実施した時期は、ちょうど現地の稲作開始時期とも重なっていたため、農業を生業とする被災者たちは非常に困難な状況に陥りました。そこでCAREは、緊急支援段階から、数カ月先の食糧確保と生計回復を視野に入れ、田植え時期の迫った被災地の人々へ種もみ3000袋とハンド・トラクター40台の配布を実施しました。

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