生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

パキスタン:地震緊急支援事業

発災
2005年10月8日
被害状況
死者8万6千人。特に被害の大きかった北部の2州(北西辺境州、アザド・ジャミュ・カシミール州)では、地震発生直後、300万人もの人々が生命の危機にさらされる状況にあった。
活動期間
2005年10月~2006年6月30日
寄付総額
898件/9,819,772円(2006年3月31日募金受付終了)

パキスタン地震緊急支援事業

ケア・インターナショナル ジャパン(以下、CIJ)は、地震発生当日から情報収集活動およびケア・パキスタンとの連絡・協力を始め、2005年10月11日より緊急募金協力を呼びかけてきました。ケア・パキスタンは地震発生直後に被害の特に大きかった地域に拠点を開設し、援助物資(避難用シェルター、ビニールシート、毛布など)の支給、病院からあふれた人々の救援活動など、多岐にわたる緊急支援活動を開始しました。CIJに寄せられたご寄付はこの活動の一環として、被災地の中でも最も辺境地帯である北西辺境州バタグラム地区・アライ渓谷における活動に充てられました。この支援により行われた活動は以下の通りです。

1)アライ渓谷の村落でのテントの支給(235世帯分・約1,645人分)

2)アライ渓谷の学校に対するテントの支給(10校に23張・868人が使用)

3)現地活動用の車両の提供(四輪駆動車・1台)

被災者へのテントの支給

アライ渓谷は標高1,300mを超える高地にあり、冬には夜間気温が氷点下に達します。しかも、険しい山岳地であることから緊急支援活動は困難を極めました。CAREでは最も被害が大きかった世帯が優先的に支援を受けられるよう、各村において厳格な世帯調査を行った上でテントの支給を実施、特に男性世帯主を失った家庭など、経済的に困難な状況に置かれている家庭が優先されました。

学校用

バティーラにて学校用テントを建てるCAREスタッフとコミュニティの人々

学校用テントの支給

ケア・パキスタンでは、地震で崩壊した学校の再開に向けての活動も実施しました。アライ渓谷の全24校に対して、校舎の再建や教育機材の提供、校庭や衛生設備の整備を行いました。CIJからの支援もこの一部に活用され、バティーラ高校をはじめとする地域の10校の女子中等学校へ、仮設教室用のテントを支給しました。地理的にも首都から遠く離れたアライ渓谷はパキスタンの中でも保守的な地域で、文化的・伝統的に男子に対する教育が常に優先され、10歳以上の女子が学校に通うことに理解のない保護者が多いのが現状です。そのような状況下で、女子校にも男子校と同じようにテントを配布できたのは、地震のために女子教育が遅れを取ることのないよう、CAREのスタッフが地域の人々を説得したことによるものです。

現地活動用車両の提供

スタッフ用の車両は、当初はレンタルで賄ってきましたが、専用車を購入することで、より効率的に活動できるようになりました。道路の整備されていない辺境地域において、四輪駆動車は重要な足となります。地すべりなどの二次災害が発生した時に速やかな対応ができるようになるなど、活動のキャパシティを向上することができました。

復興に向けて

地震発生から一年。辺境地帯というアクセスの悪さ、土砂崩れの発生など今も多くの困難がこの地域の復興を阻んでいますが、そのような状況でも人々は徐々に生活を立て直しています。恒久住宅の数はまだ全体から見ると10%程度に過ぎませんが、多くの人がテント生活から仮設住宅へと移りつつあります。地震直後に配布された家族用のテントはこのような仮設住宅の壁面補強に用途を変えながら、今も多くの人々に利用されています。このような状況の変化を受けて、ケア・パキスタンでは、緊急支援から復興支援へと活動の重点を移行しており、インフラの整備だけでなく、地域の住民組織の機能の回復も支援しています。完全復興への道のりはまだまだ遠いと思われますが、CAREは今後も、最も不利な立場に置かれている被災者に対する支援を続けていきます。地震発生直後からCIJを通してご協力いただいた皆様に心からお礼申し上げます。

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