生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

カンボジア:レインボー事業

事業部インターン 青木 真理子

期間
2000年7月~2006年6月(6年間)
地域
カンボジア カンダール州ルックダイク地区および日本国内の小中学校
対象者
カンボジアと日本の小中学校の子どもたち
関係者
カンボジア王国教育青年スポーツ省、州及び地区教育局
ドナー
大阪コミュニティ財団、ケア・フレンズ岡山、(株)東食、(株)リコー社会貢献クラブ・FreeWill、立正佼成会、ECC、Think the Earth、一般寄付(レインボー事業参加校・団体、及びレインボー基金)
事業規模
約450万円(1年間)

レインボー事業は、日本 全国の延べ765の小中学校・団体・個人の皆様からご協力をいただき、2000年から6年間カンボジアと日本国内において実施してきました。この事業は、両国の子どもたちが一緒に学ぶことによる国際文化交流の活性化に焦点をあて、以下の活動を行ってきました。

6年間の活動内容

事業

①日本の小中学校などから文房具・絵画を総計1,339箱分、収集
②同箱をカンボジアの小中学校117校に提供
③教師と子どもたちを対象とした絵のワークショップをカンボジアの小中学校69校で開催
④絵の指導法についてのワークショップをカンボジアの教師175名に実施
⑤一部の対象地域で教育文化学習センター、学校とコミュニティの図書施設を整備



厳しい教育環境の中で

カンボジアでは、1975~79年のポル・ポト政権時代に学校の存在が否定され、多くの教師や知識人が処刑されました。新政権樹立後、政府は教育の復興に注力してきましたが、現在も多くの問題を抱えています。優秀な教師の不足、貧しさのため学校を退学・留年をする子どもが多いことなどが課題として挙げられます。このような環境のなか、美術の科目はあるものの、経験のある教師、必要な資材が不足し、実際には行われていない学校も多く見受けられます。

カンダール州 ルックダイク地区は、首都プノンペンから南へ車で2時間半の場所に位置し、メコン川沿いに南北50kmにわたって細長く広がっています。この地区は毎年起こるメコン川の洪水のためにカンダール州の中でも特に貧しく、地区にある小学校20校(児童数10,200名)と中学校7校(生徒数2,900名)の女子の就学率は低い上に、退学率と留年率が高い地域です。

初めての体験 - 絵を描くこと、海外の子どもたちと交流すること

普段、海外と交流のないルックダイク地区の子どもたちにとって、日本から送られてきた絵を見る機会は貴重な異文化体験だったと、この事業に参加した多くの先生は言います。実は、この地域ではレインボー事業が始まるまで絵を描くことはおろか、鑑賞をする機会も少なかったため、子どもたちは何をどのように描いたらよいかためらうことがありました。その際に日本の子どもたちの絵は、自信を持って自由に描くことの良いお手本となったようです。また、自分たちの描いた絵が海外に送られ、日本の学校で展示されることを非常に喜び、それが絵を描くことへの意欲につながりました。

授業にもたらされた「色」

以前は、この地域では絵の授業の回数がとても少なく、また罫線入りのノートに鉛筆で描く方法をとっていました。学校に色鉛筆や絵の具などの画材が贈られたことによって、絵の授業に新しく「色」がもたらされました。カラフルな絵が飾られた教室は、子どもたちの元気につながっています。

先生たちの挑戦

カンダール州

先生を対象にした絵の指導法のワークショップも行いました。参加した先生は、学んだノウハウを学校に持ち帰り、他の先生に教えます。先生は指導技術を身につけたことで美術の授業により積極的になり、絵の授業の回数が飛躍的に増えていることが確認されました。また、先生たちが自ら理科のポスター教材を作成して教室に掲示するなど、美術以外の授業にも良い影響を与えているようです。

教育を取り巻くカンボジアの環境は現在も厳しいことには変わりありませんが、教師たちの美術指導の質の向上や、経済発展に伴い現地で文房具が安価で手に入るようになってきたことをふまえ、この事業は2006年6月をもって終了しました。ご参加いただきました皆様に、長年のご支援とご協力に心からお礼申し上げます。

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