生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。
女性企業家 x CARE事務局長 武田勝彦 リレー対談

第13回対談 母里比呂子さん 株式会社hirondelle 代表取締役

[ 2016.10.18 ]

CAREは「女性と女子」に焦点をあてた活動を行っています。
社会で活躍されている女性企業家の方から、彼女らが日常どのように国際協力について考え、また実際に関わっておられるのかを探っていきます。

母里比呂子さんのご紹介

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第13回対談 母里比呂子さん 株式会社hirondelle 代表取締役

国際線客室乗務員として約3年勤務後、リクルートに転職。結婚を機に新たな世界への挑戦を進めるも妊娠が発覚。そのまま退職し主婦に。その時に感じた社会からの断絶感をきっかけにベビーマッサージの資格を取得。現在、無添加スキンケアブランドを扱う株式会社hirondelle(イロンデール)の代表を務める。

社会との強い断絶感から起業した母里比呂子さん

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hirondelle(イロンデール)とは、フランス語でツバメを意味する言葉。フランスでは、ツバメは幸せを運ぶ鳥として親しまれています。オイル美容先進国の欧米にちなみ、皆様に幸せをお届けしたい気持ちを込めているそうです。今回のゲストの母里比呂子さんは、困難に直面する中、自ら幸せを見出し、株式会社hirondelleを立ち上げ、同じような境遇におかれた女性たちをサポートする活動の一貫として、メディアやキュレーションサイトを通して働くママがより前向きになれるような情報発信もしておられます。さらに来年からは今までの経験をもとにひとり一人にコミットしたコンサルティング&アカデミーを、芯があり信頼している女性をパートナーとして水面下でプロジェクトを進めています。

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赤ちゃんも安心して使うことができる
オイルブランド"hirondelle"

母里さんのキャリアは、国際線客室乗務員(CA)としてスタート。3年ほど国際線CAとしてハワイやバンコクなどおもにアメリカや東南アジアのリゾート路線を勤務した後、リクルートに転職。入社後は、美容業界広告企画営業として約2年間、朝早くから深夜まで、がむしゃらに働きました。結婚を機にワークライフバランスについて考え始めるようになり、新しい世界に飛び込もうとしたときに妊娠が判明。転職を断念し、専業主婦になりました。そこから、母里さんの人生が急展開していきます。重いつわりに苦しみ、3カ月間ほぼ寝たきりの状態で過ごすこととなり、それまでバリバリ働いていた反動から、社会との断絶感を強く感じたといいます。

それは、「起業までは大変だったけれど、社会との断絶感のほうが強かった」というほど、憂鬱な妊婦生活をもたらしました。しかし、安定期に入ると、その不安を払拭するかのように3カ月で、赤ちゃんとのコミュニケーション手段であるベビーマッサージの資格を取得しました。その過程で、赤ちゃんにも使えるオイルが少ないことや自分自身の一番の悩みでもあり、興味があったお肌のこと、スキンケア、オイル美容に着目し、勉強と研究、経験を重ねていき、自分が納得できるオイルを作ろうと決心します。

働く母の背中を娘に見せたい
unspecified.jpg「かっこいいね」「がんばってね」と働くママを見て、母里さんの娘さん(当時2歳)がそう声をかけてくれることが励みになっているそうです。今では、女性起業家として活躍する母里さんですが、赤ちゃんも安心して使うことができるスクワランオイルを使用したオイルブランド「hirondelle(イロンデール)」の販売までの道のりは長く、出産から半年が経ってから、これまで生きがいとしてきた仕事と育児との両立について悶々とされたといいます。

いざ子どもを出産してみると、子どもの成長を間近で見ていたいという思いもつのり、子どもと一緒に働きつづけるという新たなビジョンをかかげます。そこで、長年悩まされてきた肌やオイルに着目し、オイルの開発・販売に向けて動き出すことができたといいます。その道のりでは、薬事法の障壁にも直面。専門家や産婦人科医師らの助言を得ながら、数多くのオイルを実際に試してようやく商品化にこぎつけました。

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子は親の鏡だからこそ、
この子に楽しく働く母の背中を見せたい。

より自分らしく子育ても妥協せずに仕事がしたい、そして将来そんな姿を娘にみせていきたいと思い、起業した母里さん。「働くことは楽しいことだと娘に見せて、彼女のロールモデルにもなりたい」と、「ママが輝ける原石」になるならとママにプラスになることはやっていきたい、女性起業家支援や「同じ境遇におかれた女性たちをサポートすることをライフワークにしたい」と力強く語ります。

女性起業家への支援という点では、CAREも同じです。現在、CAREが農村地域の生業向上事業を実施している東ティモールにおいては、農作業や家畜の世話、市場での農産物の売買などにおいて、女性が重要な役割を担っているにもかかわらず、生活に関わる意思決定の場への女性の参加が十分に確保されていません。その結果、農村地域の生活状況が改善されないという悪循環に陥っています。

CAREは、そこで、女性たちが経済活動や意思決定にも積極的に参加できるように支援すると同時に、女性のエンパワメントも図っています。

母里さんから女性たちへのメッセージ
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子育てと仕事の両立は大変というイメージが先行していますが、得られる幸せも沢山あります。女性としても、母としても、妻としても、自分らしく生きる道を選ぶと、何を捨てて、何を得たいのかが明確になり、より楽しい毎日を送ることができるかもしれません!今は多様な選択肢が昔よりも少しずつ増えてきたので、色々なものを活用しながら、周りに助けて貰いながら、自分に素直に生きていくことを選択していってほしいと思います。
「今」は、未来のためにあります。女性であるからこそ、母であるからこそ、自分らしく前向きにであって欲しいと思っています。やればできる。今やっていることが、必ず未来につながっていくでしょう。

お仕事中の母里さん

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赤ちゃんと働く経験が自信を取り戻し、
今の私に繋がっています。

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母になったからこその働き方。
パソコン1台でいつでもどこでも仕事ができる。

事務局長のコメント

CARE事務局長 武田勝彦


起業は、本当に大きなエネルギーがいる一大事。支えて応援してくれる人がいるからできたという母里さんの言葉には実感がこもっていました。そして、今度は恩返しをと言うのを聞くと、どうしても我々CAREと重なってしまいます。 2歳半の娘さんに「かっこいい」と言われるんです、と話す母里さんの嬉しい表情が印象的でした。子どもが親の仕事を誇りに思い、子どものロールモデルを目指す母里さんの姿勢は国や民族を問わずあります。母里さん風のワークライフバランスを続けてもらいたいです。

第14回対談 猪熊真理子さん 株式会社OMOYA 代表取締役社長

第13回対談 母里比呂子さん 株式会社hirondelle 代表取締役

第12回対談 駒崎クララさん 株式会社KoLabo代表取締役社長

第11回対談 神宮司希望さん 株式会社eggcellent取締役最高執行責任者(COO)

第10回対談 古橋あや香さん SHY FLOWER PROJECT 代表

第9回対談 西出博美さん NPO法人 ぱぱとままになるまえに 代表

第8回対談 堀江由香里さん NPO法人Arrow Arrow 代表理事

第7回対談 黒田幸さん 株式会社KARAFURU 代表

第6回対談 渡邉さやかさん 一般社団法人 re:terra 代表

第5回対談 林民子さん ダブルツリー株式会社 代表取締役

第4回対談 新舘祐子さん NPO法人「KIDS CHEER プロダクション」理事

第3回対談 山本麻理子さん プライベートフォトスタジオ「HOME」経営者

第2回対談 田中葉月さん 国際教育関連会社 理事

第1回対談 上野沙也加さん 有限会社ロイヤルガーデン代表取締役

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