私スタイルのCAREライフ

CAREとの出会い
CAREボランティアスタッフ 廣瀬 匠子


2006年夏に初めて参加した麻布十番納涼まつりにて。友だちを誘って、CAREブースにて呼びかけをしてくれました

私が初めてCAREに出会ったのは、小学校二年生のときでした。7年半住んでいたアメリカのジョージア州を離れてニューヨーク州に引っ越すときに、母が世界に恵まれない人が多くいることを伝えたい、クリスマスにプレゼントをもらうだけでなく自分からも何かを与えられる人間になってほしい、という思いでCAREを紹介してくれたのです。CARE USAの事務局が私たちの住んでいたアトランタにあったこともあり、私たちは初めてその年のクリスマスに少しばかりの寄付をしました。しかし母は、支援することを決して強制することはなく、それ以降、CAREと関わりを持つかどうかを完全に私の意志に任せました。私はこのことを今でも感謝しています。「ボランティア精神」とは、人から言われて嫌々するものであってはいけないと私は信じていますし、もしその時に母が強制していたら、恐らく高校生になる現在まで活動を続けなかっただろうと思います。

CAREに出会うまで私は衣食住が足りていることや五体満足であることに感謝したこともなく、世界のどこかで私と同い年の子どもたちが銃の音を聞き、恐怖で震えながら眠ろうとしていることもほとんど考えたことがありませんでした。しかし、棒のような手足と膨らんだお腹の子どもたちの写真を見たときに、私は世界中で苦しんでいる人々の生活の向上に少しでも貢献したいと思い、CAREを通して何かをしようと決心しました。

そして私は母に代わり、CAREの活動を家族に伝える役割を担うことになりました。CAREのホームページや送られてきたニュースレターを参考に、CAREのさまざまな事業についてポスターを描いたり、事業のより詳しい説明と感想を交えた独自のニュースレターを作ったりしました。私の部屋のドア近くには「CAREコーナー」を設け、自分で作ったポスターやニュースレターを展示し、毎年末にCAREに送る募金を少しずつ貯めていくためにティッシュ箱で作った募金箱も置きました。


当時のCARE USAのニュースレター、HealthCAREの表紙を飾った廣瀬さんの記事。CAREに対する熱い思いが伝わってくる

ある日、私は当時のCARE USAの事務局長であったPeter D. Bellさんに手紙を書いてみることにしました。今思うと多少大胆な行動だった気がしますが、そのときには「返事がこないかも」というより「CAREが大好き!」という思いを伝えたいという気持ちのほうが強かったことを覚えています。その後、事務局のJamie Stewartさんから返事があり、彼女が担当していたニュースレター『HealthCARE』に記事を書いてみないかという依頼をいただきました。記事を書いた後もJamieは世界中の国から私に手紙を送ってくれたり、自分の活動について教えてくれたりしました。本当に素晴しい経験をさせていただいたと思っています。

そしてアメリカ生活12年の後、私は日本に帰国し、初めて日本の学校に入学しました。今までとは全く違う環境に期待と不安を抱きながら楽しく充実した毎日を送っていましたが、完全に新しい生活に慣れることは難しく、知らず知らずのうちに負担になっていたこともあり、あっという間に時間だけが過ぎていきました。心の奥では今までと同じようにCAREの活動に関わりたいと思いながらも実行に移すことはありませんでした。しかし高一の夏休みに学校でボランティアの課題が出たときに、私は迷うことなくCAREの日本事務局に行くことにし、そこで私は日本のCAREチームの皆様に出会うことができました。そして今でも事務局の作業やイベントなどでのお手伝いを通じてアカデミックかつ楽しい活動に関わらせていただいています!

今までの活動で最も印象に残っているのは、イベントでCAREブースに来てくれたおじいさんがCAREパッケージの展示を見て「私はこれに助けてもらったのだよ。チョコレートがすごくおいしかったのを今でも鮮明に覚えているよ」と言っていたことです。そこで私は改めてCAREの活動の重要性を痛感し、一人でも多くの人に笑顔をもたらすことができたらなと感じました。私にとってCAREは初めて世界の貧困について教えてくれた「先生」です。また、国連関係の多くの団体が実現できないでいる「世界の最も貧しい地域の人々を助ける」というミッションを現実のものにしているということや、支援だけに留まるのではなく現地の人々の自立支援をも重視しているという点にCAREの活動の意義があると私は信じています。CAREの「現地の人々の尊厳を守る」という姿勢が私は大好きです。

今年は受験生になることもあり、CAREの活動に参加することは難しいかもしれませんが、これからも自分のできる範囲内で関わらせていただきたいと思っています。「愛の反対は無関心である」というマザー・テレサの言葉があります。特に私と同年代の人において、アメリカに比べて日本でボランティアに興味を持っている人が少ないように感じるので、まずは関心を持つ(=CAREする)ことから始めてほしいと思います。

 

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