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2003年 5月号(タイ製品特集)



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          ケア ジャパン ニュースレター

        **読むだけで国際協力**  2003年5月1日
          < http://www.carejapan.org >

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今月のメールマガジンは、今月行われるイベントのお知らせと、イベントにて
販売するタイ製品にまつわるお話です。

  【コンテンツ】
  ★タイ・フード・フェスティバル
  ★手工芸品の故郷〜ウボン〜
  ★CAREの伝統手工業産業育成事業
  ★育成事業の成果とこれから
  ★まとめ〜私たちにできること

【タイ・フード・フェスティバル】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ケア ジャパンでは、5月9日から11日にかけて行われるタイ・フード・フェ
スティバル2003に出店します。
ケア ジャパンからはタイ手工芸品(綿・絹織物、草木染めバッグ)などを出品
します。日本国内のタイ料理店やタイの製品を扱うお店が一同に会するイベン
トになっています。タイ好きの人もそうでない人も足を運んでみてはいかがで
しょうか?

〈タイ・フード・フェスティバル2003 開催概要〉
  日時:5月9日(金)〜11日(日) 10:00〜20:00
  場所:代々木公園
     JR山手線「原宿」・地下鉄千代田線「代々木公園」下車徒歩3分
     小田急線「代々木八幡」下車徒歩6分
  主催:タイ大使館

【手工芸品の故郷〜ウボン〜】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
このイベントでケア ジャパンが取り扱っている綿・絹織物・草木染めバッグの
故郷は、タイにあるウボンラチャタニ県というところで、バンコクから670キ
ロメートル北東に向かった地域です。旧来から行政、商業、交通等の要所でし
たが、1994年当時、タイで最も貧しい地域の一つでした。
タイ国全体は象の顔の形をしており、その中央をちょうど東西に分けるように
標高約1000メートルの二つの山脈があり、これより東側は、コラート高原ま
たはイサーンと呼び、ラオスとの国境を流れるメコン川に向かってそのウボン
ラチャタニ県は緩やかに広がっています。
ウボンの土壌、降水量、灌漑設備等の農業条件はきわめて悪く、農業収入によ
る所得向上はほとんど望めない環境にあるのです。彼らは2〜4ヘクタールの
土地に年1度の稲作を行い、雨量の不足を補うために多量の肥料や農薬を使用
していました。しかし、借金の返済能力が低い貧困農家の人々は、それらを購
入するための資金を銀行から借りられないために、月に20%もの利子を取る高
利貸しに依存していました。そしてその借金返済のために多くの若者が中高年
者と子どもを村に残してバンコク等の都会へ出稼ぎに出ていました。仕事とい
っても、彼らは十分な教育を受けておらず、特別な技能も無いため、タクシー
の運転手、単純労働者、メイド等の低賃金労働しかできませんでした。若い娘
が借金と引き換えに連れ去られ、返済のため売春せざるを得ないという話も珍
しくはありませんでした。

【CAREの伝統工芸産業育成事業】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
以上のような状況を改善しようと、CAREはこのようなウボンの貧困農家に対
し、農業収入よりむしろ農家の副業を生かした支援を行ってきました。地元で
副業から充分な収入が確保できれば彼らの生活が向上するだけでなく、若者の
村離れを少しでも阻止する事ができると考えての活動です。それによって、村
の活性化が進む事も期待できます。
そこでCAREは、伝統手工芸産業の育成事業をスタートさせました。1992年
より、この地方の9ヶ村において絹糸作り、草木染め綿織物、土器製造の3分
野を支援しました。村人達が特に必要とした支援は以下の通りです。
   *技術改善のための指導と訓練
   *製品開発と品質向上
   *市場開拓
   *貸付資金
   *会計管理の訓練
   *組合作り及び運営や他の組織との連携
また、1992年には日本人専門家3名が現地に赴き、指導にあたりました。綿織
物では製品を市場のニーズに合わせて均質化し、色落ちを防ぎ、デザインや色
の組み合わせを消費者の好みに合わせる必要があります。絹糸の質を向上させ
るため、草木染め絹織物にも取り組みました。
ここでは、支援先の9ヶ村の一つ、ノンボー村での活動を紹介します。

★組合運営★
組合運営については、組合員が製品を組合に売り、組合がまとめて販売に当た
るというシステムを確立しました。また、監査によってこのシステムがうまく
機能しているかチェックしています。
★生産技術★
組合では製品の種類を増やす努力を続けてきた結果、服地用絹布やテーブルク
ロス、スカーフ、ショールなど約15種類の製品が作れるようになりました。
また、草木染めによる、かすり模様も当初に比べ、柄をはっきり織ることがで
きるようになりました。染材として使用する草木に関する知識も増え、製品の
カラーバリエーションも増えました。
★組合・ビジネス運営講習★
組合の運営委員を対象に計5回の講習会を開きました。組合運営の規則、組合
出納帳の記入法の徹底、貸付の利用方法などを学びました。
★製品包装講習★
組合員に製品包装の意味を理解してもらい、製品を包装する必要性(製品保護
の役割、より美しく見せる、宣伝効果など)、正しくかつ無駄を極力少なくする
包装の仕方を学ぶ講習会を開きました。講師による体験に基づいた話に村人も
興味深く聞き入り、実際に包装に挑戦しました。
★製品開発講習★
ノンボー村では、外国人に人気の高い草木染めの他、タイ国内で需要が高い化
学染料による染色を行っています。そこで化学染料会社の協力の下、安全で正
しい化学染料の使用法の講習が行われました。
★市場開拓★
日本人会のバザーなどに出店し、市場の拡大を図りました。

【育成事業の成果とこれから】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ここまでみてきた通り、ケア ジャパンではウボン県の現状改善のため、農家の
収入増をめざして農業の副業を支援してきました。その成果として、絹糸の質
が向上し従来より10%高い価格で売れるようになりました。また組合活動によ
って、原料の大量購入が可能となり10〜20%安く仕入れられるようになり、製
品の均質化、価格の統一にも大きく貢献しています。
この結果、ウボンの村人の生活は向上し、村にいても現金収入を得る可能性が
できたため若者の村離れも少しずつ減っています。そして草木染めや織物生産
者のほとんどが女性であり、彼女たちの収入が増加したことから子どもの教育
にあてられる費用も増えています。

では今後の課題は何なのでしょうか。
将来競争の激化、飽和化がすすむとみられる手工芸市場で生き残っていくため
に、今後はマーケティング活動と品質管理に力を入れていく必要があるでしょ
う。製品の質の向上と消費者の好みに沿った製品作りが求められます。また組
合活動を更に広げることで他村と連携していくことも考えられています。他村
との連携によって協同で買い取り先と交渉し、大口取引として有利に交渉をす
すめらるのです。こうして村人たちに「今後は自分たちがビジネスを運営して
いくのだ!」という主体性が芽生えれば、この事業はより地域に根ざしたもの
となり、将来に渡って長続きするものとなるでしょう。

【まとめ〜私たちにできること〜】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
現在、世界には数えきれないほどの様々な商品が溢れています。グローバル化
の進行に伴い、海外の製品を購入する機会もどんどん増えてきています。その
ような中、私たち消費者は、一体どのような事を考え商品を選択していけばよ
いのでしょうか。製品の質、価格、デザインなどの様々な点でもっとも好まし
いものを選ぶことは、もちろん私たちにとって大切なことです。そのため、
CAREがおこなっているタイ農村開発プロジェクトでの支援においても、時代
のニーズを把握した上での新しいデザイン開発などを通したマーケティングや
製品の質の向上を今後の課題としています。

しかし、より広い視野から国際的な問題を見つめた時、これからの時代私たち
が消費者として考えるべきことは他にもあるのではないかと思うのです。自分
のとっての利益や合理性だけではなく、製品の作り手の状況を知ること、また
その上で彼らの気持ちを考えることは、経済格差や世界平和を考えるためには
まず大切になるのではないでしょうか。途上国の農村部における貧困、環境破
壊、スラム問題や家庭崩壊などの深刻な状況は、私たちとは無縁のどうするこ
ともできない現実なのではなく、一人一人の消費行動がこれらの問題の改善に
繋がるのです。

また、近代化により失われ続けていく伝統文化を守るためにも、昔からあるも
のの趣や良さを感じる心を大切にしながら、伝統製品を手にとり見つめる機会
が持てることは、私たちにとって良いことであり、国際的な視野を持つための
一つのステップになるのではないかと思います。

タイ・フード・フェスティバルは、タイの食べ物や手工芸品など、さまざまな
伝統文化に触れることのできる大きなチャンスです。タイの人々の手作りによ
る製品がどのようなものであるのか知ることも、一つの国際協力の形であると
思います。タイの文化や製品に興味をお持ちの方や、国際問題に関心をお持ち
の方は、ぜひケア ジャパンのブースにお立ち寄りください。展示による活動報
告も行いますので、国際協力や支援について、より深い理解とイメージを持っ
ていただけるでしょう。

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【編集後記】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
新しい方が三名も入って下さいました!!!
初参加でした。ひと安心!
初参加その2です。なんだかタイの手工芸品を買う気になりました。
今回は酔っ払いです。(かとぅ)

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