ケア・インターナショナルロゴ
CAREとは
私にできること
企業
パートナーシップ
プレスルーム
リンク
お問い合わせ
サイトマップ
私にできること

メールマガジン バックナンバー

2003年 6月号(洪水の与える影響特集)



★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★

          ケア ジャパン ニュースレター

        **読むだけで国際協力**  2003年6月1日
          < http://www.carejapan.org >

★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★

この週末、台風の影響で出かける予定がつぶれてしまった方も多いのではない
でしょうか?もうすぐうっとおしい梅雨の時期ですね。今号では、ケア ジャパ
ンが活動を行っているカンボディアのプレイベン州での洪水と、主に女性に与
える影響についてご紹介したいと思います。

  【コンテンツ】
  ★カンボディアの洪水事情
  ★洪水が人々の日常生活へ与える影響
  ★世界の洪水被害と日本の危険性

【カンボディアの洪水事情】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 プレイベン州は首都プノンペンの南東約100キロに位置します。プレイベン
は国内で最も貧しく人口の密集している州のひとつで、その人口密度は国の平
均の3倍にあたります。州の面積は国土の2.6%にすぎませんが、国内の稲作
地帯のうち12.5%もの割合を占めています。プレイベン州はメコン川の東側に
あり、ベトナムの国境線へむけて走る国道1号が州を貫通しています。そのた
め、プレイベンは国道に沿っての貿易が盛んです。
 プレイベン州の大部分では雨季と乾季の両方に稲作を行います。州のほとん
どで行われる農業の方法は、昔からメコン川の洪水に基づいています。毎年お
こる洪水はきわめて重要です。乾季の米収穫のため、肥えた土地の維持を助け
るため、栄養になる沈泥を堆積させるために重要な役割を果たします。同様に
魚が卵を産むのに必要な環境条件を与えてくれます。

 この様に昔からメコン川の恩恵を受けてきたプレイベン州ですが、メコン川
上流での広範囲な森林破壊により、以前にはなかった強烈な洪水と干ばつが頻
発するようになりました。プレイベン州がメコンデルタに広がる平らな地形で
あることも洪水による被害を大きくします。2000年、2001年と2年続けて州
の80%以上が水浸しになりました。局所的に雨の降る傾向があり、逆に小規模
な干ばつに直面する危険もあります。過去30年間にわたった内戦時に対立す
る政権の資金源として大量の森林が伐採されてきたことが原因です。
 周期的に起こる洪水と干ばつによって、2000年と2001年ともにプレイベン
では雨季の米の収穫が半減しました。

【洪水が人々の日常生活へ与える影響】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 では洪水は人々の生活に一体どのような被害をもたらしているのでしょうか。
第一に洪水で壊された家の再建やインフラの復旧、第二に洪水の後は農地とそ
こにある農作物の被害の食い止め、そして第三に健康問題があります。

1)家の再建とインフラの復旧から生じる問題;女性の生活上の負担増
 インフラが破壊された場合、地域の義務として家庭ごとに一定の割合で道路
の再建が割り当てられます。これは母子家庭であっても同じです。その場合、
母親が自分でやるか、男性労働者を雇うしかありません。これは女性にとって
は大きな負担になります。

2)洪水後の農地とそこにある農作物の被害の食い止め;収入源として出稼ぎ
の必要性
★農地の復旧の伴う借金増 負担★
 村の農業は雨季と乾季に2種の米を生産する二期作でした。しかし、近年の
洪水被害の増加と、耕作地拡大による生態系の変化から雨期の生産量が減少し
ています。そこで乾季に栽培する陸稲の生産の増大と出稼ぎによる収入で補お
うことになりました。陸稲栽培をすすめることで作業量は確かに減りました。
しかし、その一方で肥料や農薬、灌漑設備とそのための資金が必要なのです。

★男性の出稼ぎによる残された家族の労働力の低下★
 以上に出てきたように、洪水と稲作のために必要な資金の増加により村人は
多くの借金を負うことになってしまいました。そして借金の返済のために出稼
ぎが増加、長期化しています。その結果、残された家族で出稼ぎ者の分の労働
を分担しなければならなくなります。この残った家族というのが主に女性なの
です。このように洪水のために彼女らの負担は大変なものになっています。し
かし彼女たち自身はこれを家族に対する自分たちの義務として受け入れている
のです。

★出稼ぎにでた女性の劣悪な労働環境★
 特に問題となっているのが労働に伴う女性の身体的・精神的リスクです。例
えば、セクハラやレイプなどの出稼ぎ先での肉体的・精神的暴力とそれに伴う
HIV感染と性感染症の増加が懸念されています。
 若い女性自身が出稼ぎにでることもあります。出稼ぎにでた娘は何人かのグ
ループで他村で農作業をするような仕事の場合は比較的安全なのですが、プノ
ンペンなどへ出稼ぎに行く場合は肉体的、精神的な暴力や、セクハラ、レイプ
の危険が大きいのです。HIV/AIDSや性感染症などに感染するケースもありま
す。また、そのような危険性がなかったとしても、労働環境は劣悪なものが多
いのです。

3)健康への影響
 では洪水とそれに伴う問題は彼女たちの健康面にどのような影響を及ぼして
いるのでしょうか。洪水に伴う健康上のリスクは大きく3つあります。
 洪水により増加した仕事そのものに起因する健康リスク、仕事にかかるエネ
ルギーに関するリスク、それに不安や心配といった心理的なリスクです。

 まず洪水中ですが、仕事はもちろん家族の心配からくる心理的なストレスは
多大なものです。その結果、食欲不振、睡眠障害、頭痛、疲労、短気、物忘れ、
集中力の衰退を訴える女性が増えます。
 洪水後も、家庭を元通りにしようとして思い悩む女性は大勢います。洪水で
大損害を被った家族は、男性を中心に出稼ぎにでかけます。母親と残された娘
だけで全ての農作業を行うので、肉体的な疲労は相当なものです。このように、
洪水はカンボディアの女性たちの健康にも大きな危害を及ばしています。出稼
ぎにでるにしろ、居残るにしろ、彼女たちの感じるストレスには計り知れない
ものがあるのです。

4) 社会構造上の問題
 ではどうしてこのように洪水被害のしわ寄せが女性にばかりいってしまうの
でしょうか。これには社会構造上の問題があります。家庭内では女性は一応発
言力を持っているものの、家庭内の重要事項の最終的な決定は家長である男性
が行います。村での決定も女性は聴講しか許されておらず、決定は男性の長老
と一部の男性たちで決定してしまうケースが多いです。女性は経済力を持たず、
簡単な読み書きといった初等教育さえ受けていないことも多いのです。このよ
な要因が絡まりあい、家庭内や村での決定に彼女らの意見が反映されることは
ないのです。


【世界の洪水被害と日本の危険性】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★洪水の増加★
過去30年間に世界で起きた自然災害の中で洪水による被害の割合は30%以上
で、実は地震や干ばつより多いのです。世界の洪水の件数は、1964年〜74年が
252件、89年〜98年では771件となり、3倍も増加しています。洪水の増加には、
地球の温暖化との関係性が考えらます。地球温暖化により世界平均気温はこの
100年間で0.6度、日本では1度上昇しています。この温暖化により地球全体の降
水量が増えていると言われます。
★洪水増加のメカニズム★
通常、雲は雨になる過程で上空の気流で広がるため、広い範囲に降ります。
しかし温暖化が進むと地上・海上で蒸発する水分量が増加し、また、大量の
水分を含んだ暖かい大気は急激な上昇気流を生み、さらに大量の水分を上空に
運んで巨大積雲を形成します。この積雲は普通の雲より重いため気流に流され
ず、集中豪雨となってしまいます。現在雨が多い地域では、この積雲が発生し
やすく雨が増加します。逆に乾燥地域では今まで気流に流されてきた雲も無く
なるため、雨は減少し砂漠化が進んでしまいます。降水量の増加が予想される
地域になんと日本も含まれています。
★日本の危険性と対策★
日本は、地形的に川が増水すると水没してしまいます。川の氾濫を防ぐため
堤防を積み上げた結果、川が平地より高いところを流れている状態になってい
る場所もあり、堤防が決壊した場合、水面より低い土地は大打撃を受けてしま
います。その中でも東京は世界的にみて洪水の危険性が高い大都市だと言われ
ています。ヒートアイランド現象により、東京の8月の平均気温はこの20年間で
0.5度上昇しています。都市部では郊外より空気が温まりやいため、強い上昇気
流が発生しやすく、さらに、東京は地下街や地下鉄、地下駐車場などに洪水が
流れ込む被害が起こりやすくなっています。これらの複合的な要素によって、
他都市の数倍の被害となってしまいます。あるシミュレーションでは、停電・
交通機関の停止・水道やガスの停止・コンピュータ停止による金融機関の混乱・
医療機関の設備停止などが予想されています。その予想被害額は物的損害だけ
で24兆円にも上り、水害で使用不能になった家財道具などのゴミの量は推定54
万トンで、処理に数ヶ月かかると予想されています。さらに衛生状態の悪化に
よる伝染病流行の危険もあります。
 現在治水対策として、地下に巨大放水路を建設することや、橋への監視カメ
ラ設置、幅の広いスーパー堤防の建設が行われています。また、国土交通省や
各自治体では洪水の際の避難場所や浸水位を表したハザードマップの製作が進
められています。我々の住む日本がこうならないためにも、地球温暖化問題に
とりくまなければなりません。


 ○○●●●●●○○○○○○●○○○○○●●●●●○○○●●●●●●
 ○●○○○○○●○○○○●○●○○○○●○○○○●○○●○○○○○
 ○●○○○○○○○○○●○○○●○○○●●●●●○○○●●●●●●
 ○●○○○○○●○○●●●●●●●○○●○○○●○○○●○○○○○
 ○○●●●●●○○●○○○○○○○●○●○○○○●○○●●●●●●

★∞∞★∞∞★ワークキャンプ参加者募集★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞
ワークキャンプでは、環境事業を行なっているタイ北部・東北部の農村で、村
人との共同作業を行ないます。また、村でのホームステイを通して彼らの生活
や文化・習慣などを学ぶとともに、NGOが実際に行なっている活動を体験でき
ます。あなたもワークキャンプに参加してみませんか?
詳しくは< http://www.carejapan.org/specialreport/nongcoc.html>

★∞∞★∞∞★メールマガジン・スタッフ募集★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞
このメールマガジンを一緒に作ってくれるボランティアさんを募集しています。
ご興味をもたれた方は↓
< http://www.carejapan.org/donation/mailmagagine.html >
 (担当)赤坂まで< k.akasaka@carejapan.org >

★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞
◆◇発行元◇◆ω(^o^)ω(^3^)ω(*^o^*)ω(^^ )ω(^_-)ω(^0^)ω
(財)ケア ジャパン
 〒171-0032 東京都豊島区雑司ヶ谷2-3-2
 ホームページ < http://www.carejapan.org >
 お問い合わせ < info@carejapan.org >
 ご意見・ご感想もぜひこちらまでお寄せ下さい。

★ 配信登録・解除・配信先変更 はこちらから
 http://www.carejapan.org/comment/mailmagazine.html

 このメルマガは、次のシステムを利用して配信しています。
・『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/  マガジンID:0000086644 )
・『melma!』( http://www.melma.com/   マガジンID:m00058567 )
★ Copyright(C) CARE Japan
 許可無く転載することを禁じます。

◆メールマガジンの退会・解除はこちら↓ by melma!◆
            http://www.melma.com/taikai/
▲ページトップへ
  CAREとは私にできること企業パートナーシッププレスルーム
リンクお問い合わせ個人情報保護方針サイトマップ
copyright(C), CARE International Japan, All rights reserved
〒171-0032 東京都豊島区雑司ヶ谷2-3-2 TEL : 03-5950-1335 / FAX : 03-5950-1375
e-mail : info@careintjp.org