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ケア・ジャパン ニュースレター
**読むだけで国際協力** 2004年3月1日
< http://www.carejapan.org >
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まぐまぐの紹介を見て、今回からお読みになる方も多いと思います。バックナ
ンバーはこちらから↓
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今後ともご愛読よろしくお願いいたします!
今月号は「スタディツアー特集」です。学生さんは春休み、旅行に出かける方
も多いのでは?でも、普通の旅行だと少しもの足りない。。。そんな方は、様々
な団体が主催しているスタディツアーに参加されてみてはいかがでしょうか。
スタディツアーの種類からメルマガスタッフの体験談、考える必要のあること、
調べ方まで紹介します!
【コンテンツ】
★いろいろありますスタディツアー
★スタディツアー体験談
★スタディツアーのインパクト
★スタディツアーの情報を入手するには
【いろいろありますスタディツアー】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
スタディツアーには大きく分けると次のようなタイプがあります。
★訪問系★
〜途上国を中心にNGOが活動している現地を訪問する〜
このタイプのスタディツアーの主な目的は、NGOが支援しているプロジェク
トがどのような形で行われているか実際に訪れてみて、参加者に知ってもらお
うとするものです。滞在地では、地域住民や現地で働くスタッフから、プロ
ジェクトの現状や課題などについて生の声を聞きます。ツアー中は楽しい経
験ばかりとは限りませんが、異なる文化・社会の中につかり、日本からでは
見えにくい現地の様子を、自分の目で確かめることができます。また、住民
との交流を通して文化や日常生活にふれることで、私達の日本での暮らしにつ
いて考える機会にもなります。
★体を動かす系★
〜滞在期間中に地域住民と共同して作業を行うワークキャンプ〜
現地へ行くことは訪問系と変わりませんが、作業を通して現地へ貢献すること
を目的にしているのがワークキャンプです。現地の人々と出会うことによって、
話を聞くこと以上に現状や問題などを肌で感じ、学ぶことができます。
現地の家庭にホームステイするなどして、1週間から2週間ほど滞在し、井
戸掘りや、植林、学校建設、家畜の世話や畑での作業、施設の修理などにツ
アー参加者と地域住民が共同で取り組みます。言葉がうまく通じずに苦労した
り、相手と自分との考え方のギャップに戸惑うことがあったりしても、それも
また日本では味わうことのできない貴重な体験です。
★先進国を視察する系★
〜欧米諸国から進んだ対策を学んでくる〜
スウェーデンを始めとする北欧諸国は「グッド・クオリティ・ライフ」「誰もが
人間らしい暮らしをする」という考え方で、先進的な社会福祉制度をもってい
ます。これらの国が高齢者の福祉や医療、障害者の福祉や教育に関する問題に
どのように対処してきたかを知ることは、少子高齢社会に暮らす私たちにとっ
て大いに参考になります。ドイツ・デンマーク・オランダは環境・エネルギー
の問題について意識の高い国です。ドイツでは自治体や企業の環境対策、環境
に配慮したまちづくり、デンマークではゴミを資源として活かす廃棄物処理や
バイオガス発電、オランダでは自転車優先政策、ソーラー発電パネルを使った
まちづくりに取り組んでいます。最近ではヨーロッパエコシティツアーの名で
知られ、福祉や環境に関心のある学生の参加者が増えています。
【スタディツアー体験談】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★その1★
私は大学4年のときに植林のスタディツアーに1ヶ月間参加しました。動機は、
普通の観光旅行でなく長く滞在して現地の人とじっくり関わってみたいと
思ったことと現実逃避でした。
まず行って驚いたことは見渡す限りのハゲ山でした。「ここには本当に植林が
必要」と肌で感じました。現地では植林と学校訪問が主な活動。学校訪問は
「子どもと楽しく遊べばいいだろう」というぐらいにしか考えておらず、みん
なで劇を作って練習していくと、州知事との対面や、どこへ行っても学校をあ
げての大歓迎ぶりで(高校や大学までも)ハゲ山以上に驚きました。私たちが
思っている以上に現地の人たちの期待は大きく、「英語もロクにしゃべれない、
どこにでもいるふらふらした大学生」だった私は申し訳なさと無力感でいっぱ
いになりました。毎晩のようにミーティングをしましたが、結局たいしたこと
はできないまま。植林にしてみても現地スタッフが山を耕し、苗を育て長い間
かかって準備したものを植えるだけのいいとこどり。本当にスタディツアーと
いうのは現地スタッフの支えがあってこそ成り立っているのだと感謝の気持ち
でいっぱいになりました。言葉が通じない分心が通じる。お互い伝えようとす
るしわかろうとする。「交流ってこういうことか!」と実感しました。
クリスマスの電飾のような蛍、バスの屋根の上に乗って山道を走ったこと、
それぞれに自分の考えや感じたことを熱く語り合った夜などなど。日本では味
わえない体験ばかりでした。でも一番は毎日遊びにくる近所の子どもや現地人
スタッフとの交流でした。
帰国後は現実逃避のツケがまわってきて、行ったことを後悔した時期もあり
ましたが、社会人になって4年。あの時行っておいて本当に良かったと思いま
す。昨年6月に4年ぶりにみんなで集まりました。みんなそれぞれの道をあゆ
んでいましたが、誰にとっても特別な思い出であることを再確認しました。
スタディツアーは「行って何ができるか」だけではなく、行って肌で感じる
ことにも意味があると思います。少しでも興味のある人は是非行ってみてくだ
さい。
★その2★
私が初めてスタディツアーに参加したのは昨年の夏でした。参加動機は、カン
ボジアの保健事情と生活を実際にこの目でみて、問題の実態を肌で感じ、自分
に出来ることは何か、ということを明らかにしたかったからです。しかし、
実際は予想以外のことも教訓にして帰ってくることとなったのです。
プノンペンの空港に夜降り立ち、市街地までの移動中、車窓から見えるのは、
電球のオレンジ色に包まれた街をバイクに2〜4人乗りをして車の間をぬうよ
うに急いで走る人々の姿でした。その数は車の台数より多く、なによりその乗
り方やしぐさ、表情までもが生活感をたっぷり感じさせ、「私は『よそ者であ
る』」というのを感じざるを得ませんでした。彼らの必死に生きていくパワーが
そこにはありました。「ここに何をしに来たのだろう」という無力感と「〜して
あげるために」という一方的な考えの単純さと、うすっぺらさに気づかされた
初めの衝撃でした。プノンペンに降り立ちほんの20分間でおこった衝撃であり、
その後スタディツアーが終わるまでどんなに多くの衝撃と貴重な体験があった
のかは想像がつくと思います。
日本のNGOから派遣されているスタッフの熱意や地元の人々との関わり方を
目の前で見られたことも貴重でした。専門的なことはもちろん、現地の人たち
や毎日共にした現地スタッフなどとの交流会で、日本人スタッフ達も「踊りが
上手い」のです。カンボジアの人たちは踊りが好きらしく私たちを混ぜて輪に
なって踊ります。阿波踊りに似た手の動きとしなやかさもある足のステップで
曲が変わっても同じ踊り!!(私たちのためにそうしてくれたのかな?)。
私も、一緒に参加したメンバーも最後のほうには「これで最後の回かな?」
と考えることもなくなり無心で笑顔で踊り続け、輪から抜けることはありませ
んでした。
カンボジアの人々との触れ合いの中、熱意やパワーは私たちの「それ」とは
違ったところから沸き起こっていて、それに圧倒される毎日でした。スタディ
ツアーに参加したことによって、自分で見て体験し「知ること」も多くなる
反面、その問題の奥深さを痛感する面があり貴重な教訓でした。
スタディツアーにいつか行ってみたいと思っている人は、現地の人とのふれあ
いからも、自分の想像とは違った体験もできることを楽しみにしてもらえたら
なと思います。
【スタディツアーのインパクト】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★受け入れ側の存在★
スタディツアーのインパクト(影響)を考えた時、その多くは参加者や主催者
がいる日本側に立って考えられてしまいます。ツアー後のアンケートなどのモ
ニタリングも参加者側を対象にするものが多く、受け入れ側へのモニタリング
はあまり行われていません。そのため、日本側にいる我々が考えるのも日本か
らの参加者側のインパクトになりがちです。
しかし、スタディツアーは受け入れ側が存在することにより、初めて成り立ち
ます。それなのに、受け入れ側のことは考えられていないのが現状です。これ
では、参加者側本位のツアーになってしまい、受け入れ側の人々が蚊帳の外の
なってしまいます。そのため、ここでは受け入れ側のインパクトについて考え
たいと思います。受け入れ側の中でも、特にツアー参加者と接することが多い
現地住民のことを考えます。
★国際交流の始まり★
ツアーを受け入れることにより、現地住民は今まで想像のできなかった外国の
人々と接することになります。ツアー参加者も交流することを目的にしていま
すが、それは逆に現地住民にとっても交流になります。交流することにより、
お互いの文化を知ることができます。現地住民にとっては、日本のことを知る
絶好の機会になります。また、自分たちの文化をツアー参加者に紹介すること
により、現地住民が自文化を見直すことになります。現地文化に対する参加者
からの感想を聞くことにより、自文化に対して誇りを持つこともできます。
お互いの住所を交換することにより、ツアー実施後も文通などの交流を続ける
こともできます。現在では、電子メールによる交流も行われています。文通に
日本の季節のポストカードを使うことにより、日本の四季について知ることも
できます。お汁粉など季節のものを送っているツアー参加者もいるようです。
ツアー終了後も里帰りツアーと称して参加者が自主的にツアーを行うこともあ
ります。
しかし、ツアー参加者が受け入れ側を再訪できることがあっても、受け入れ側
がツアー参加者の国を訪れることは難しいです。この現実を考えてしまうと、
受け入れ側は自分たちの置かれている現状に直面してしまいます。
★コミュニティの活性化★
最初に外国人を受け入れる時に、受け入れ側の住民の多くはなぜ先進国の人々
がわざわざ大枚をはたいて何もない自分たちの住む所(途上国)にくるのかを
疑問に持ちます。しかし、その疑問には、ツアー参加者と接することで答えが
見つけられます。例えば、途上国のライフスタイルを体験することによって、
慌しい生活を送っているツアー参加者にとっては、うらやましいものに映り、
もっとゆっくりとした生活を望むようになります。そのようなことを聞いて、
現地の住民は自分達のライフスタイルもいいものだと思うようになります。
また、一度ツアーを受け入れることにより、受け入れの面白さ(自文化の再発
見など)を感じ、またツアーが訪れてもらうように、努力をするようになりま
す。村の環境整備やホームスティの斡旋などさまざまな活動をするようになり
ます。村自体がツアー受け入れに向けて行動するようになり、住民の自発的な
活動が活発になっていきます。
★経済的インパクト★
受け入れ側の人々の一部には、ツアー受け入れを収入を得る手段の1つと考え
る人々もいます。あまり知られていませんが、スタディツアーでは受け入れ側
に謝礼が払われることがあります。この謝礼は、滞在中に受け入れ側が負担す
るお金に対して払われます。しかし、この謝礼は厳密な請求に対する支払いで
はないので、ちょっとした収入になることがあります。この収入をあてにして、
受け入れのために新しい家具を購入するホストファミリーなども存在します。
また、受け入れ側への謝礼は代表者に一括でされることもあり、受け入れ側全
体に分配されないこともあります。このため、代表者だけが経済的な恩恵を受
けることがあります。
★インパクトの両面性★
今回はいくつかの側面からインパクトについて考えて見ましたが、これからわ
かることはインパクトには正負両面のインパクトが存在するということです。
スタディツアーへの参加を検討する際には正の部分のインパクトばかりを考え
がちですが、もしツアーに参加する時は、受け入れ側のことも考えるようにし
ましょう。
【スタディツアーの情報を入手するには】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ここまで読まれた皆さんの中には、実際にスタディツアーに参加してみたいと
思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなあなたのために、ス
タディツアーに関する情報の入手方法について、いくつかご紹介します。
★ホームページを調べる★
まずは手軽に調べられるインターネットで情報を入手してみましょう。インタ
ーネットの検索サイトで「スタディツアー」や「ワークキャンプ」、「エコツア
ー」などと入力して検索すると、こうしたツアーを企画しているさまざまな団
体のホームページを見つけることができます。ツアーを主催する団体によって
は、今後予定されているツアーの日程や参加資格、過去の参加者の感想や写真、
よく寄せられる質問といった詳しい情報が公開されているので、手始めにこう
したページを探してみてはいかがでしょうか。
★雑誌、機関紙を購読する★
ホームページから詳細な情報が得られない場合は、国際協力関係の雑誌や、各
NGO の機関紙などを購読してみるという方法があります。こうした雑誌や機関
紙には、国際情勢や国際協力の現状、各団体の活動内容などの記事に加え、ス
タディツアーやワークキャンプ、その他のイベント情報といった興味深い内容
が多数掲載されています。これらの情報に目を通し、スタディツアーを主催す
る団体が日頃どのような活動を行っているかを知ることで、スタディツアーの
目的をより深く理解できるようになります。また、この種の情報誌では、スタ
ディツアーに関する特集が組まれることがあるので、そうした記事も要チェッ
クです。この他、通常の会報や機関紙だけでなく、スタディツアーの参加者向
けにツアーの情報のみをまとめた手引書を発行している団体もありますので、
それらの刊行物を利用されるのも良いでしょう。
★合同説明会に参加する★
ホームページや雑誌で提供される情報をただ受け取るだけでは物足りない方に
は、スタディツアーの合同説明会に参加されることをお勧めします。合同説明
会とは、地域ごとにさまざまなスタディツアーの実施団体が集まって共同で開
催するスタディツアーの説明会のことです。合同説明会では、ツアーの説明だ
けでなく、参加者の体験談が聞けたり、団体ごとに個別相談に応じてくれたり
するので、ツアーをより身近に感じるいい機会になります。ツアーに初めて参
加する場合などには、合同説明会に参加して個々の疑問や不安を直接相談して
みるのが良いかもしれません。また、合同説明会にはさまざまな団体が参加す
るので、各種のツアーについて手っ取り早く知りたい方にも最適です。
★地域の国際交流施設を訪れる★
スタディツアーに関する情報は、お住まいの地域にある国際交流のための施設
で入手することもできます。こうした施設の名称は地域によってさまざまです
が、通常は「国際交流センター」や「国際交流会館」などのわかりやすい名前
が付いています。もし、お近くにこうした施設があるかどうかわからない場合
は、市町村の国際交流課などに問い合わせてみると良いでしょう。
これらの国際交流施設にある閲覧室や掲示板には、NGO などの各団体が配布し
たさまざまな資料が掲示されています。他にも国際交流イベントの情報を入手
できるなど、何かと役立つ情報が盛りだくさんなので、お近くにこうした施設
がある場合は、是非一度訪れてみることをお勧めします。
★個々の団体に問い合わせる★
各種の資料や説明会を参考に、参加したいスタディツアーが絞り込めてきたら、
実際にそのツアーを主催する団体に問い合わせてさらに詳しい情報を尋ねてみ
ましょう。ツアーに参加するまでに準備することや必要な書類、事前に知って
おくべき心構えなど、参加希望者がツアーに安心して参加できるように、担当
者が丁寧に教えてくれることでしょう。
スタディツアーの多くは、参加者が集まりやすい春や夏、年末年始の休みに合
わせて実施されます。通常のスタディツアーでは、募集人数が決して多くない
ので、人気のあるツアーはすぐに定員に達してしまい募集が打ち切られてしま
うことがあります。そのため、興味のあるツアーを見つけたら、早めに情報を
入手して応募の機会を逃さないようにしましょう。
★スタディツアー参加未遂者より★
スタディツアーに関心を持ってある程度自分で情報を集めていても、実際に参
加する決意が固まらずにいる方もいるのではないでしょうか。知り合いの中に
ツアー経験者がいるわけでもなく、国際協力や途上国といったことを話し合え
る人が周囲にいなかったりすると、やめておこうかという気持ちのほうが強く
なるかもしれません。
そんな時には自分は今、「スタディツアーという体験」をしたがっているのか、
どうなのか自分の気持ちに素直になることが一番です。ツアーに参加してみて
自分の期待通りではなくても、これまでにない新しい体験ができることは確か
です。初めて行くツアーに不安を感じることがあっても、積極的に行動してみ
ることをおすすめします。
(以上、学生時代にスタディツアー参加をやめてしまって、ちょっぴり後悔し
ている者からの声)
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【編集後記】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
メルマガボランティアに今月から参加させて頂いて、早速原稿を書かせてもら
いました。体験談だから書けたけど他のはとても無理です(*o*)でも頑張ります
のでよろしくお願いします。(ヤスノ)
まずは体験ありき、ですね!(さちこ)
就活中の身でスタツアを調べるのは、とても辛い。あー、どこか行きたい。
(トリ)
ホームページで体験談を読むだけでも楽しめますよ。(アツシ)
『スタディツアーの体験記を書いているうちに、その時のことがいろいろ蘇っ
てきて、筆が進む、進む!・・・そのまま暴走してしまうところでした。(危)。
でも不思議と思い出すのは様々な人との触れ合いの場面やそこで自分が感じた
ことでした。時間が経つにつれ、より一層そういうことが心に残るのもかな〜
なんて思いましたよ。』(てっしー)
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