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2004年 9月号(「ボランティア」特集)



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          ケア・ジャパン ニュースレター

        **読むだけで国際協力**  2004年9月1日
          < http://www.carejapan.org >

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今月のテーマは「ボランティア特集」です。ここでは、特に国際協力NGO関係の
ボランティアにしぼって、 その活動内容や必要となるスキル、求められるもの
などについて見ていきたいと思います。 「インターン」についてもちょっとふ
れてみました。細かい内容については各NGOによって異なりますが、今回のメー
ルマガジンを読んでNGOでのボランティアってどんなものなのか、イメージだけ
でもつかめていただければうれしいです。

 【コンテンツ】
★ ボランティア活動の種類
★ ボランティアに必要なスキル・求められること
★ インターンとは
★ ボランティアに求めるもの 〜なぜボランティアをやりたいのか〜

【ボランティア活動の種類】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 一言に国際協力分野のボランティア活動といっても、気軽にできるものから本
格的なものまでいろいろな形態があります。 人手が足りない多くのNGOでは、多
くのボランティアによってその支援活動が支えられているため、責任感を持って
仕事に取り組んでもらえるボランティアは頼もしい存在です。必要とされるボラ
ンティアの種類は多岐にわたるので、特別な知識や技術がなくても、やる気と少
しの時間があれば、自分にあったボランティア活動はきっと見つかるはずです。
 ボランティア活動に参加することは、困っている人や世の中の役に立てるとい
うことだけではありません。活動を通じて、国際的な問題についての理解が深ま
ることに加えて、日常生活では得られないような貴重な体験ができたり、同じよ
うな関心を持った新しい仲間と出会えるといった楽しい面がたくさんあります。
また、ボランティア活動の中で自分の意見が尊重され、活動に反映される機会が
あるのも、やりがいがある点です。
 このように、ボランティア活動にはさまざまな良い面があるので、こうした活
動にこれまで関わったことがない人でも、自分のできる範囲で無理せず取り組め
るようなボランティア活動を探してみてはいかがでしょうか。

★身近な場所で参加したい★
 普段忙しくて本格的なボランティア活動に参加するのが難しい人や、身近なこ
とから手軽にボランティア活動に取り組みたい人には、自分のペースで貢献する
方法があります。在宅で空いている時間にだけ少しずつNGOの活動を手伝ったり、
イベントなどが催されるときだけ、単発でイベント運営補佐のボランティアとし
て参加する方法などがあります。 たとえば、多数のNGOや国際機関、自治体など
が集まって毎年開催される国際協力フェスティバルでは多くのボランティアが必
要とされているので、そうしたイベントのボランティアとして参加を申し込むの
もよいでしょう。
 さらに、上記のような無償労働を通じたボランティア活動に加えて、金銭や物
品の寄付による貢献もボランティア活動の一環と考えることができます。 NGOで
は活動資金を得たり活動内容を広く知ってもらうために会員を募集していますが、
こうした会員になることで、会費の支払いを通じてその活動を金銭的に支援する
ことができます。 また、NGOに書き損じハガキや使用済みテレカなどの物品を寄
付することで貢献することもできます。このほか、たとえば、売上金の一部がNGO
などに寄付される商品やフェアトレード商品を選んで買うことによって、国際協
力に貢献することもできます。さらには、こうした直接的な方法以外にも、国際
協力を初めとした分野に興味を持って知識を増やしていくことも国際貢献につな
がる大切なことといえます。

★NGOの事務局の仕事を手伝ってみたい★
 学生や主婦、会社を退職されたシニアなど、割とまとまった時間が自由になる
人や、夜や週末なら時間があるという社会人の人は、 NGOの事務局で募集されて
いるボランティア活動に関わってみるのはいかがでしょうか。NGOの事務局では、
日常的にさまざまな業務を行っています。支援先の地域で行っている直接的な活
動のほか、活動を広く知ってもらうための広報誌・ニュースレター等の作成や発
送作業、必要な情報のリサーチとパソコンによるデータ入力、定期的なイベント
の企画・運営など、日常業務の中にはボランティアが参加できることがたくさん
あります。団体によって募集されている仕事の内容は多種多様ですが、募集され
ている作業以外にも、興味があれば自分から積極的に新しい作業を見つけて取り
組んでいくこともできます。
 仕事内容は簡単なものから専門的なものまで多岐にわたるので、何か専門的な
知識や技術を持っているとボランティアとして貢献できる幅が広がります。コン
ピュータが得意であればホームページの作成・管理などに参加することができま
すし、語学が得意であれば通訳や翻訳のボランティアに携わることもできます。
 事務局で定期的にボランティア活動に参加することで周りのメンバーとの信頼
関係を深めたら、より幅広い活動に携われる機会も増えることでしょう。

★海外に出向いて活動したい★
 国内の活動に参加するだけでは物足りない人は、海外に出向いて活動するとい
う道があります。 NGOが企画するワークキャンプやスタディーツアーの中には、
現地で直接ボランティア活動に従事するタイプのものがあります。現地の人に混
じって、農作業や植林活動を手伝ったり、水道施設などの現地で必要な設備の建
設に参加したりすることで、国内では直接知ることのできない貴重な体験ができ
ます。さらに、特定の技術や経験を持っている場合には、青年海外協力隊や国連
ボランティアなどの一歩進んだ本格的なボランティアに参加するという方法もあ
ります。 また、海外の現地NGOの中には、日本人のボランティアを受け入れてい
るところがあるので、 現地NGOに問い合わせて、ボランティアとして活動に参加
することが可能かどうかを尋ねてみるのもよいでしょう。
 海外でボランティアとして貢献するためには、国内でボランティア活動に参加
する場合よりも多くの知識が求められます。現地で役立つ能力は多様なので、仕
事で培った技術や経験、学校で学んだ知識、語学やコンピュータのスキルなどは、
より大きな責任感を伴う仕事にチャレンジする際に大いに役立ってくれることで
しょう。

 このように、国際協力のボランティアとして貢献する方法はたくさんあるので、
手軽に始めたい人も本格的に取り組みたい人も、楽しみながら長くボランティア
活動に参加できる方法を是非見つけてみてください。


【ボランティアに必要なスキル・求められること】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 このように、ボランティア活動にはさまざまな形で参加することができますが、
自分の持っているスキルを役立てることもできます。現在、自分の持っているス
キルを使ってどんな形で国際協力に関われるのか、あるいはどんなスキルや姿勢
が求められるのかなどといった情報について気になる人もたくさんいることでし
ょう。
 ここでは、ボランティア活動に必要なスキルや求められることについて考えて
みましょう。

 ボランティア活動では、年齢、職業などとは一切関係なく、基本的には全員が
平等に参加でき、合意の中で活動が進められます。ここでは、新しい環境にも楽
しんで参加でき、自分なりの問題意識を持っていろいろな人と意見交換すること
ができるコミュニケーション能力がとても重要です。
 NGO活動の中では、 団体のミッションや活動内容を広く一般に知らせるための
広報の仕事が、団体の活動を支えていく上で重要な位置を占めます。広報資料の
作成、発送作業、イベントでの協力呼びかけなど、広報活動においてボランティ
アが活躍する場は多くあります。単に作業をこなすだけでなく、参加している団
体の活動に自分自身が賛同し、その思いを広く伝えていこうという気持ちが必要
です。そのためには、その団体の活動地域や活動分野に関心がある、ミッション
に共感できる、など、自分が思い入れを強く持てる団体を探していくことが大切
でしょう。

★パソコンが得意な人は…★
 NGOの事務局でボランティア活動をする場合、 パソコンが得意な人はそのスキ
ルを活かせる機会がたくさんあります。インターネットを使った情報収集、エク
セルでのデータ入力やワードを使った簡単な文書の作成などさまざまです。この
とき大事なポイントとなるのは、その処理の速さと正確さです。草の根で活動す
る小規模な団体でのボランティアについては1人1人の力がとても大きいため、効
率よく確実に細かい業務をこなせる人は大事な人材となります。 また、ホーム
ページの作成や更新ができる人は会員呼びかけなどの活動により踏み込んで参加
できるでしょう。

★語学が得意な人は…★
 語学が得意な人は、主に翻訳作業でそのスキルを発揮することができます。現
地から送られてきた英文の報告書や関連資料などの翻訳には高度な英語力が要求
されます。 必ずしもTOEICや英検などの資格を持っていることが必要であるとい
うことではありません。海外に長く滞在したことのある人や留学経験がある人な
ら、海外事情に精通し、また、日本人との考え方の違いなどを肌で感じているの
で、ただ訳すだけではなく本当に意図するものにより近く訳すことができるでし
ょう。また英語以外にも、各団体の活動国で話されている言語が理解できること
や、その国独特の文化や歴史的背景などの知識を持っていることなども、翻訳作
業の面で大きく貢献することができます。

 そのほか、活動の中には送付物などの数を数える作業や発送作業も多くありま
す。これらは地味な作業ですが大量なので、 NGOにとってボランティアの人手が
必要です。飽きずにコツコツと一つのことに取り組むことが苦にならないことも
ボランティアに求められる大切な要素です。

 国際協力のボランティア活動には、日本国内で自分の能力を活かしながら参加
できるものがたくさんあります。持っているスキルによっては、実際に団体が行
っているプロジェクトに関わることができたり、一歩踏み込んだ分野で活躍する
ことができます。 一般的に少人数で業務を行っているNGOにとって、こういった
形で活躍してくれるボランティアは大きな力となります。現在、持っているスキ
ルを使ってできることはないか、自分のペースで探してみるとよいでしょう。


【インターンとは】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 ボランティアを始めようとする人は webで検索したり情報誌を読んだりして、
自分の希望するボランティアを探すことから始めると思います。そのボランティ
アを探す過程で、「インターン」という言葉を見かけることがあります。スタッ
フという言葉はわかりやすいと思いますが、インターンとは何でしょうか。

★インターンとは★
 インターンとは、一般的に理容師・美容師になる人に課せられる実地訓練また
その実習生のことを指します。以前では医者の研修医のことも指していました。
また現在では、学生が社会経験のために企業で研修を行う際に、インターンとい
う言葉が使われるようになってきました。 NGOにおけるインターンは内容や目的
が多種多様にわたっているために一概に言うことはできませんが、 NGOの研修生
という意味ではどこにでもあてはめることができると思います。
 インターンは、原則としてNGOと契約関係にあります。 これが、ボランティア
と一番違う点の1つです。契約関係であるため、活動時間等の拘束が発生します。
このため、責任ある一種の仕事をまかされます。ただ、給与の面については、各
団体によって違います。時給制で給与が支払われているところから、無給で給与
の面では全くボランティアと同じところまであります。また、研修費としてイン
ターンが費用を負担するところもあります。
 一般のボランティアでは事務局の事務作業に参加するだけということが多いの
ですが、インターンについてはイベントの企画立案などの運営に携わる機会が増
えてきます。インターンの位置づけは各団体によって異なります。インターンの
役割として、 ボランティアを管理し、 作業について指示をだすボランティアマ
ネージメントという仕事を与えている団体もあれば、ボランティアと一緒に作業
を行うコアボランティアとして位置づけている団体もあります。また、調査研究
やプロジェクトに関与できる仕事が与えられることもあります。この場合、専門
的な知識が必要であるため、そういった知識を持った学部生や院生(院生の方が
一般的です)がインターンになることが多いです。

★インターンになるには★
 コアボランティアとしてインターンを位置づけている団体では、公募せずに、
すでにボランティアとして参加している人の中からインターンになる人を選んで
お願いするという形をとっているところが多いです。それは、コアボランティア
の性格上、ボランティアとしての経験やその団体の活動に対する理解度を重視し
ているからです。公募制では、未経験の人になってしまい、コアボランティアと
しての機能を果たすことができないからです。 コアボランティアとしてのイン
ターンになりたい人は、まずボランティアとして経験を積む必要があります。
 もう1つは、公募制です。 webや情報誌でインターンを募集するものです。 こ
の場合、他の人と違う特技が必要になってきます。調査研究がメインであれば、
専門知識が要求されます。また、社会人としての企業経験や語学力も事務局業務
を補佐する形でのインターンには重要です。

★どのような人がインターンになるのか★
 インターンには、大学生から会社を引退したシニアまでの幅広い層がなること
ができます。大半は時間の多く取れる学部生や院生ですが、 NGOでの就職を希望
して会社を中途で退職した人などがインターンになることもあります。
 インターンを経験した後は、 NGOでアルバイトとして働く人もいれば、大学院
に進学する人もいます。


【ボランティアに求めるもの 〜なぜボランティアをやりたいのか〜】∞∞∞∞∞
 ボランティア活動をしようと行動に移る前に、自分の中ではっきりさせておい
たほうがよいことがあります。「自分はボランティア活動に何を求めているのか」
「なぜボランティア活動をやりたいのか」ということです。こういったことにつ
いて、ある程度自分の気持ちを固めておくことが大切です。これをあいまいにし
たまま、「ボランティア」という言葉に惹かれただけで活動を始めても、自分の
イメージと実際にやることが異なった場合に長続きせずに終わってしまうかもし
れません。
 大学生や主婦なら同じ時間を使うならアルバイトなど有給の仕事をしたほうが
お金を稼げるし、社会人にとっては仕事以外に費やせる時間は貴重ですし、仕事
や子育てから解放されたシニア世代ものんびりと時間を過ごしたい人が多いこと
でしょう。それでも幅広い年齢層からボランティア活動をする人が年々増えてい
ます。あなたはお金を稼ぐことや自分の趣味からでは得られないどんな価値をボ
ランティア活動に求めているのでしょうか。ボランティア活動に期待するのは何
でしょうか。

・新しいことを知り、学んで、自分を変化させたい
・新しい仲間と活動を通して楽しみたい
・自分の将来の仕事につなげたい
・社会や海外とのつながりをもちたい…

 ボランティアに求めるものは人それぞれ異なるでしょうが、ボランティア活動
を通して新しくいろいろな人と関わり、一緒になって考えて、話し合って、活動
して自分の視野を広げることが可能です。ボランティア活動を始めるにあたって
自分は何がやりたいのか、自分に何ができるのかを知っておくことが大切です。
そして、実際に活動を始めてからは、常に自ら意欲的に学び続けてゆく姿勢を持
つことがとても大切なのではないでしょうか。多様な形態の活動の中から自分に
あうものを探して、ボランティア活動という新しい体験をするために行動してみ
てください!

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【編集後記】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
私にもできてるんですから・・・(笑)(ユミ)
知らないことばかりで、本当に勉強になってます。(アツシ)
いろんな人がボランティアにいるから、NGOは成り立っています。(トリ)
ボランティアって多義的でわかりにくいですよね。
まずは体験してみましょ!(ゆか)
やりたいときにやりたいことを。
最近やりすぎな気もしないこともないですが・・・(片岡)
自分にぴったりの場所がみつかるといいですね☆ (さちこ)

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