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2005年 4月号(「世界の飲み物」特集)

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          ケア・ジャパン ニュースレター

        **読むだけで国際協力**  2005年4月1日
          < http://www.carejapan.org >

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今月のテーマは「世界の飲み物」です。世界にはさまざまな種類の飲み物があ
ります。その国独自の飲み方、他の国に伝わり味や形を変えていく飲み物から、
それらの国々の文化や歴史を垣間見ることができます。飲み物を通して世界を
のぞいてみましょう。

 【コンテンツ】
★中国茶 〜世界に広まる“cha”
★バラ飲料 〜ブルガリア発
★カフェ・ラオ 〜味はお好みで

【中国茶】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★お茶の語源
 世界各地で飲まれているお茶はさまざまな名前で呼ばれていますが、それ
らの語源はすべて中国語であると言われています。もとになったのは、広東語
の「cha」と福建語の「te」で、「cha」は日本の「茶」やインドの「チャイ」
などの語源に、「te」は英語の「tea」やドイツ語の「Tee」などの語源にな
っています。

 お茶の語源が中国語であることからも推測できるように、お茶はもともと
中国で飲まれ始めました。中国の人々がお茶を飲み始めた時期は正確には不
明ですが、漢の時代の書物にお茶に関する記述があることから、その歴史は
数千年前にさかのぼることが知られています。

★中国茶の種類
 中国茶を茶葉の発酵具合で分類すると、「緑茶」、「白茶」、「黄茶」、
「青茶」、「紅茶」、「黒茶」の6種類があります。緑茶は中国では一番多
く飲まれ、日本人にも馴染みの深いお茶ですが、このお茶は茶葉を発酵させ
ずに作ります。一方、紅茶は茶葉をその酵素で完全に発酵させて作ります。
世界三大紅茶の1つに数えられる中国のキームンは、インドのダージリン、
スリランカのウバと並んで世界的に有名です。日本で特に人気のある烏龍茶
は青茶のことで、発酵を完全には行わずに15〜70%程度に留めておく製法で
作ります。また、近年人気のプーアル茶は黒茶の一種で、微生物によって茶
葉を発酵させて作ります。このように中国には、長い歴史と広い国土を反映
して、さまざまなお茶が存在しており、現在、その種類は1000を超えるとも
言われています。

★ヨーロッパへの伝播
 今日、紅茶の消費国というと真っ先に英国が思い浮かびますが、もとも
と紅茶が発祥したのは緑茶と同様に中国で、14世紀頃に作られるようになっ
たと考えられています。中国からお茶の茶葉がヨーロッパに伝えられたのは
16世紀の初め頃と言われています。お茶がヨーロッパに紹介された当初は、
紅茶よりも緑茶の方が多く輸入されていましたが、渋味のある緑茶よりも紅
茶のほうが西洋人の口に合うものとして次第に好まれるようになりました。
オランダやイギリスの社会でお茶が広く受け入れられるようになるにつれて、
東インド会社などを拠点として中国やインドからヨーロッパへとお茶が大量
に輸入されました。こうした裏では、中国に対する不平等な貿易の強制や、
インド植民地での茶樹の強制的な栽培など、帝国主義的な政策が採られまし
た。今日、インドやスリランカで紅茶の栽培が盛んなのは、近代から続いた
植民地政策を色濃く反映している結果と言えます。

 現在、ヨーロッパで飲まれているお茶の大部分は紅茶ですが、近年は各
地で緑茶の消費量が増えています。緑茶には体に良いさまざまな成分が含ま
れていることが知られており、消費者の健康志向の高まりを受けて、ヨー
ロッパでもより多くの人々に受け入れられるようになっています。


【バラ飲料】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★バラの谷
 ブルガリアはヨーロッパ中南部に位置し、バルカン半島東部の黒海に面し
ている国です。日本では、ブルガリアといえば「ヨーグルトの国」との印象
が強いと思いますが、ヨーロッパでは、「バラの国」として知られています。
バラは16世紀の後半、オスマントルコからブルガリアに伝わりました。

 国の中央部にあるバルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈にはさまれた地域は
「バラの谷」と呼ばれています。 この地域一帯では、香油用のバラの栽培
が主要な産業であり、その輸出量は全世界の約7割近くのシェアを占めていま
す。バラの栽培は、カザンラクという町を中心に行われています。この地域
の5月から6月にかけての降雨量、湿度などがバラの育成に適していて、その
ため、精油分を多く含む質の良いバラが育つのです。特にダマスク・ローズ
はバラの中でも最高級とされ、そのクオリティの高さは世界的に定評があり
ます。香油用のバラは通常目にするバラよりも一回り小さく、薄いピンク色
をしています。香油はフランス、ドイツ、アメリカなど世界中に輸出されて
香水の原料になっています。

★バラ飲料
 バラは食用花です。花びらを煮詰めて作るローズ・ジャムが有名ですが、
他にもローズジュース、バラ水、ローズティーといった飲みものとしても利
用されています。

 ローズジュースは、ダマスク・ローズの花びらを搾って抽出したエキス
から作られています。そのまま、あるいは、水やソーダ水で割って飲まれま
す。

 バラ水は、ヨーロッパやアラブ諸国、インドでは、そのまま飲むだけで
なく、化粧水や料理の香料としても使われています。生あるいは乾燥した
バラの花びらを煮立てると、水蒸気と一緒に香りの成分も蒸発してきます。
この蒸気を逃がさないように冷やして集めたものが、バラ水です。現在の
一般的なバラ水の製造法である、この水蒸気蒸留法は中世のアラブ人科学者
によって発見されました。バラ水の歴史は長く、古代ギリシア・ローマ時
代にすでに使われており、哲学者・テオフラストスの「植物誌」や博物学者・
大プリニウスの「博物誌」の中にも記述がみられます。十字軍の時代には、
他の様々な香料と一緒にイスラム世界からヨーロッパに伝えられ、18世紀の
フランスの百科事典には「バラ水は心臓や胃を丈夫にし、精神活動を活発に
する」と書かれていたそうです。近年の研究でもバラの香りには頭痛を和ら
げ、心を鎮める働きのあることが認められています。

 ローズティーは、乾燥させたバラのつぼみをカップに入れ、お湯を注ぐ
だけで簡単に飲めます。しばらくすると、花びらがそっと開き、甘い香りが
漂います。ローズティーには、ホルモンの分泌を調整したり、生理痛や更年
期障害を緩和したりする成分が豊富とされています。その他、バラの花びら
を乾かしたものをお茶の葉のようにして飲んだり、野バラの実を干して砕い
たものを飲んだりもします。干した野バラの実には、ビタミンCが豊富に含
まれており、北ヨーロッパではローズヒップティーとして愛飲されています。


【カフェ・ラオ】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
★カフェ・ラオとは
 カフェ・ラオとは、練乳をたっぷり入れたグラスの上から濃いコーヒー
を注ぎ、それを自分で混ぜながら甘さの調整をして飲むラオスコーヒーのこ
とです。一気に混ぜてしまうと、ものすごく甘くなってしまうので、味見を
しながら徐々に混ぜていきます。練乳をまぜないブラックコーヒーの状態で
は味が濃いためあまりおいしくなく、また混ぜると練乳がききすぎてしまう
という味の調整が難しい飲み物です。

 カフェ・ラオは、日本人がお茶を飲むように日常的に飲まれています。
例えば、食後にカフェ・ラオを飲みます。カフェ・ラオには、ホットのもの
とアイスのものがあります。味が濃く後味が残るため、口直しにジャスミン
茶などのお茶がカフェ・ラオとともに一緒に出されます。

★ラオスのコーヒー豆
 あまり知られていませんが、コーヒー豆はラオスの輸出農産物で重要な
位置を占めています。ラオスコーヒーの歴史は今から100年以上前にさかの
ぼることができます。フランス植民地時代にフランス人が、ラオス、ベト
ナム、カンボジアでさまざまな作物の生産を試みたのが始まりで、コーヒー
は、ラオスとベトナムの農民の間でたちまち人気を得たのです。

 ラオスのコーヒー豆の生産量や輸出量は、ブラジルやベトナムと比べる
と、比較にならないほど低いです。しかし品質面においては、国際的に高い
評価を得ており、ほとんどのコーヒー豆がラオス南部のボロヴェン高原を
産地とするものなので、品質と見た目においてむらがなく、均一です。

 ラオスで生産されるコーヒー豆にはアラビカ種とロブスタ種があり、
年間生産量はロブスタ種が90%以上を占めます。国内消費はアラビカ種、
ロブスタ種あわせて400トン程度で、その他は、フランスやドイツ、ポーラ
ンドなどの欧州やシンガポールへ輸出されます。ロブスタ種が多く生産さ
れる理由は、その保存のしやすさ、耐寒性、ヨーロッパにおける需要の高
さなどが挙げられ、古くからアラビカ種よりも大量に生産されています。

 ラオスの農業は今でも伝統的な方法で営まれている場合が多く、ラオス
コーヒーの特徴は農薬や化学肥料がほとんど使用されていないという点で
す。また、その品質の高さは、世界の12の優良コーヒーに含まれると言わ
れます。しかし、農園レベルでの品質管理のための体制が不十分なため、
管理面の問題から低い価格で取引されるという現状があります。ベトナム
のコーヒーに比べて、まだまだ日本では知られていないラオスコーヒー。
日本に本格的に導入されるのは、少し先のようです。

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【編集後記】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
この季節のオススメなお茶は甜茶ですね!(さちこ)
タイのあま〜い‘green tea’は忘れられません。(めぐ)

∞∞★∞∞★津波写真展 開催中★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞

ケア・ジャパン津波写真展
「生きる力」〜スリランカ津波被災の現場から〜

津波の勢いで完全に崩壊した家や学校、波にさらわれた何万人もの尊い命。
悲惨な光景の中で衝撃的だったのは、輝くばかりの笑顔で出迎えてくれた
子どもたち、そして「やり直す自信がある」と言い切った若者。写真展では、
「人間の生きる力」が溢れる作品に出会えることでしょう。

3月26日(土)〜4月25日(月)
生活の木 原宿表参道店2F
ハーブ ティーラウンジ&ライブラリーにて
(東京都渋谷区神宮前6-3-8)
Tel. 03-3409-1778 11:00〜19:00
*入場無料
主催:(財)ケア・ジャパン
協賛:(株)生活の木
写真:ハーシャ ダ シルバ

∞∞★∞∞★スリランカ駐在スタッフによる報告会を開催します★∞∞★∞∞
5月10日(火)にスリランカ駐在スタッフによる報告会を予定しています。
詳細は、近日中に当財団ホームページに掲載予定です。

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