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2005年 8月号



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     ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
** 読むだけで国際協力 **  2005年8月1日
< http://www.careintjp.org >

     皆様のご意見・ご感想をお待ちしています→info@careintjp.orgまで

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CARE International Japanへの団体名称変更を機に、今月号からメールマガ
ジンもリニューアルしました。ますます充実したメールマガジンになるよう
スタッフ一同、新たな気持ちで頑張りますので、今後とも「読むだけで国際
協力」をどうぞよろしくお願いいたします!今月は、CARE の活動の中心的
テーマの一つである「女性」にスポットをあててお送りします。

┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

■今月のPICK UP!!  
アフリカにおける女性問題

■世界のCAREから
CARE USA「アフガニスタン女性への人道支援」

■国際協力用語事典
「ミレニアム+5」サミット

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■□■ 今月のPICK UP!! ■□■──────────────────

アフリカにおける女性問題

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┼───アフリカの女子教育───┼

 ▼識字率・学校教育の男女差

ユニセフの「2003年世界子供白書」によると、サブサハランアフリカ(サハラ
以南のアフリカ地域)での1990年調査の識字率は男性60%、女性は41%と男性
の数値が女性より20ポイント高くなっています。それが2000年だと男性69%、
女性54%と全体の識字率は上がっていますが、10年を経ても男女差には15ポイ
ントの大きな隔たりがあります。全世界でみると、識字率・就学率の男女格差
は1990年から2000年の10年間で4ポイント減っていますが、サブサハランアフ
リカのおよそ3分の1の国では反対に格差は広がっています。

 ▼女子教育をはばむもの

女子が教育を受けられない要因として、まず挙げられるのが経済的問題です。
学校に通う費用がまかなえない貧しい家庭では、貧困が女子教育に影響を与
えます。貧困家庭においては賃金労働や家庭内での労働(農作業、水汲みや
家事) は男子より女子のほうに負担がかかりやすく、女子は学校へ通うより
家庭を助けなければいけないという現実があります。ケニアでは、2003年1月
に政府が学校を無償化することによって、国立の小学校の就学児童数が590万
人から720万人と増加することができたものの、授業料は無料でも文房具・靴
などの学用品などに要する費用が収入に対してかなりの高額になり、一度就
学しても卒業に至るのは難しい状況です。

さらにアフリカでは各民族の伝統的習慣・女子教育に対する意識の低さが、
女子が教育を受ける上での大きな障害になっています。都市部から農村部に
いくほど、女子は学校へ行って学ぶよりも子どもの世話や家事などをしなが
ら母親になる準備をすべきという文化・社会的な観念が根強く残っています。
また、ニジェールなどいくつかの国では、水汲みや薪集めなどで外出した際
に女子が誘拐されるという危険があることから女子をなるべく家の中や近く
で生活させていたり、10代前半で結婚・出産をするなど、女子が教育を受け
る機会から遠ざけられている原因となっています。

 ▼女子教育がもたらすもの

女子に対する教育は、ただ読み書きができるということ以上の意味をもちま
す。文字という基礎を固めることで、より高度な技術の習得が容易になり、
職業選択の幅を広げ、安定した雇用と収入を得るチャンスが生まれます。
このように女性が経済的に自立することは、社会活動への参加や意思決定、
発言などの権利を得て、社会的にも自立する助けになります。また、医療
品やHIV/AIDSに関する正確な知識など、自分の身を守るために必要な情報
を得ることができるようになり、教育はアフリカ女性の自立と健康には不
可欠のものなのです。

┼───紛争と女性の権利───┼

 ▼紛争とHIV/AIDS

法整備の遅れ、貧困、慣習、宗教などさまざまな要因がもととなり、平時
においてさえ、女性の権利の侵害が報告されているアフリカですが、紛争
の起こる地域ではことさらに事態は重大になっています。

アフリカでは、国家間対立に基づく紛争や反政府闘争、民族間対立による
内戦が各地で起こっており、そこに生活する人々に様々な影響を与えてい
ます。紛争で傷つくのは、戦場に出る兵士たちだけではありません。武力
紛争に巻き込まれる女性たちは、紛争の影の被害者なのです。

紛争下における女性の権利の侵害として深刻になっているのは、紛争地に
おける性的暴力です。全避難民の多くの割合を占めるのは女性で、とても
不安定で無防備な立場に置かれます。彼女たちが受ける性的暴力は、とき
に敵方へ屈辱を与え社会的連帯を失わせるために組織的に行われるなど、
紛争下ならではの意味合いを帯びることもあります。

このため、アフリカにおける大きな社会問題になっているHIV/AIDSへ
の感染率も同世代の男性と比べ、女性の方が高い傾向にあります。それに
もかかわらず、女性は適切な保健医療を受けることができず、司法に訴え
ようとしても社会的立場が弱いことから交渉が難しいのが現状です。性的
暴力を受けた経験やHIV/AIDSへの感染が原因となる、女性の社会的地
位の低下や心理的なトラウマは、女性の社会参加や貧困解消への動きを妨
げます。国際社会全体による女性に対する犯罪の取り締まりや女性の権利
に対する意識の向上などが必要とされています。

  ▼女性の政治参加

一方で、紛争後の国内秩序の維持や回復の担い手としての女性の役割に期
待が高まっています。1994年に起こった紛争に始まるクーデターの影響で
国内に混乱が続いていたルワンダでは、2003年9月に行われた選挙で、女性
の政治参加に大躍進が起こりました。下院80議席のうちの39議席、48.8%
を女性議員が占め、国会における女性議員の比率が世界第1位になりました。
国会における議席の30%以上を女性議員が占めることを定めた「クオータ
制」が憲法に取り入れられたことがその要因となりました。女性の政治参
加は、彼女たち自身の権利を守るためのみならず、女性の社会的地位向上
という新しい価値観を議会に送り込み、アフリカにおける女性問題に対す
る政府の取り組みを活発化させたり、政治腐敗を防いだりする意味でも非
常に重要です。女性議員の増加により、今後の政治に女性からの視点、声
が反映されていくことでしょう。

「女性問題」とは,女性を社会的・精神的・身体的に劣った性であるとす
る意識や慣習が原因で起きる世界共通の解決すべき大きな問題であり、ア
フリカだけが抱えている問題ではありません。しかし、特にアフリカでは
増大する貧困・国同士や民族間での武力抗争・伝染病の猛威などが一層複
雑に絡み合い、解決しがたい状況になっています。

■□■ 世界のCAREから■□■────────────────

         CARE USA「アフガニスタン女性への人道支援」

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長期に渡って内戦が続いていたアフガニスタンでのCAREの活動に様々な取り
組みが見られます。ここでは、CARE USAが7年前から取り組んでいる内戦で
夫を失った女性に対する支援活動「アフガニスタン女性への人道支援
(The Humanitarian Assistance for the Women of Afghanistan,以下、
HAWAプログラム)」を紹介しましょう。

アフガニスタンでは、内戦により多くの女性が夫を失いました。文化的な制
約から女性が家の外で働くことが難しいアフガニスタンでは、多くの女性が
子どもを働きに出したり、食糧のために借金をすることを余儀なくされます。
女性が自ら食糧や収入を得て、生計を立てていくことは難しい状況です。わ
ずかな食事しかとれず、未亡人や子どもたちは栄養失調の状況であったり、
病を患っている場合が多くあります。

このプログラムでは、親類や組織などから支援を受けていない約10,000人の
未亡人に対して、彼女たちと子どもたちに必要な食用油や豆類などを月単位
で支給する食糧支援を行っています。当初、このプログラムに参加すること
を希望してきた未亡人たちは、最低限必要な食糧の支援を求めてやってきま
した。しかしこのプログラムでは、食糧支援にとどまらず、未亡人たちが、
彼女たち自身とさらに家族を養うために必要な技術を身につけ、自立して生
計を立てられるよう、さまざまな分野での職業技術習得のためのトレーニン
グを行っています。

2005年春にこのプログラムで養鶏を始めた人は1500人から1900人に増えまし
た。新しく参加した400人にはそれぞれ、15羽の鶏とエサ、水を入れるため
の容器、獣医サービスが支給されました。現在までに、このプログラムに参
加する未亡人たちは、養鶏以外にも、パン焼き、羊毛紡績、編み物、食品加
工、裁縫およびじゅうたん作りなどで技術訓練を受けています。HAWAプログ
ラムでは、プログラムを広めるために、最近、彼女たちが作った手工芸品な
どを展示会やマーケットなどに出展する機会も設けました。さらにHAWAプロ
グラムでは、未亡人30人を雇用した女性起業家に対するサポートも行うなど、
アフガニスタンにおける未亡人の自立をあらゆる面から支えています。

2001年、暫定政権下で女性の社会的地位向上に向けて「女性課題省」が設置
されたのに続き、2004年1月に制定されたアフガニスタンの新憲法では、法の
下のジェンダーの平等、女性の政治参加の権利、高等教育レベルまでの女性
参加等が保障されました。しかし、女性の社会的な地位の向上への動きは始
まったばかりです。CARE USAでは、上記で紹介したHAWAプログラムのほか、
教育や保健・衛生などの分野で様々な取り組みを行っています。

■□■ 国際協力用語事典 ■□■──────────────────

「ミレニアム+5」サミット

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最近ホワイトバンドという言葉をよく耳にしませんか? 現在世界規模で広
がっているこのアクションは「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペー
ンの一環として、貧困問題への理解をすすめ、貧困を世界の優先課題にする
ために行われています。今年このキャンペーンが立ち上がった背景には、
2005年には、先日に行われたG8サミット、9月の国連「ミレニアム+5」サミ
ット、12月のWTO(世界貿易機構)閣僚会議と、先進国の代表が集まり、貧困
をテーマに議論がなされる機会が3回もあり、かつてないほど国際社会が動く
年だとされていることがあります。今回はその中の国連「ミレニアム+5」サ
ミットに焦点を当ててみましょう。

遡ること5年前。2000年9月にニューヨークで国連ミレニアムサミットが開催
されたとき、参加した当時の189の加盟国は、21世紀の国際社会の目標として、
2015年までに、1日1ドル未満で生活する人口比率を半減させる、すべての子ど
もが男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする、安全な飲料水
と基礎的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減するなど8項目
を盛り込んだ「ミレニアム開発目標(MDGs)」 を採択し、21世紀の国連の役
割に関する明確な方向性を提示しました。今年9月14〜16日の3日間に渡って
ニューヨークで開催される予定の国連「ミレニアム+5」サミットでは、ミレ
ニアム開発目標がこの5年間にどのように実施されてきたかをレビューし、
さらなる指針をまとめることになっています。ぜひ注目してみてください。

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★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
今号からプチ・リニューアルしました。ご意見・ご感想お待ちしております!(なお)
国際協力について色々な情報をお届けしますので、これからもお楽しみに!(さちこ)
初めて行った外国が卒業旅行で行ったモロッコでした。
アフリカ大陸とはいえ、物も豊かにあるし、昼も夜もにぎやかで自分が想像
していたアフリカとは違っていて驚きましたが、「サハラ以北・以南」では
全く状況が違うと改めて今回の記事でわかりました。(さとうは)
「Mottainai」で有名なケニアのマータイさんを始め、最近は女性の活躍の幅
が広がっていますね。今後が楽しみです!(めぐ)

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