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2005年 10月号



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     ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
**読むだけで国際協力**  2005年10月1日
< http://www.careintjp.org >

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めっきり涼しく、秋らしくなってきました。先月は、日本では稲穂が美しい
季節。刈入れの光景も多く見られましたね。一方で、世界では農作物の源で
ある土が危機に瀕し、食糧不足に拍車をかけているようです。今月お届けす
るテーマの1つは「耕地の減少」です。ところで、今月も読者の方からの
お便りでスタートです。
みなさんもぜひ、メルマガに関するご意見、ご感想をお寄せください。

■□■ メルマガ読者からのおたより紹介 ■□■───────────────

いつもメールマガジンを読ませて頂いてます。今、ホワイトバンドが品切れ
になるほど売れているそうです。様々な人々が貧困について考える機会がで
きたことは、とても貴重なことだと思います。 私にとってはこのメルマガが
そうであったりします。知りたいと思っていても、自分から調べる気力と時
間は日々の生活に埋もれてしまいますが、このメルマガのおかげでかろうじ
て定期的に意識することができています。本当に感謝です。リニューアル後
とても見やすくなりました。内容も多岐に渡り作成するのも大変ではないと…。
今後ともいろんなことをメルマガで教えてください。他力本願ですが…(^^;
楽しみにしてます。 (J)

◎皆さんも、ご意見・ご感想をどんどん以下までお送りください! 
→ info@careintjp.org

┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

■今月のPICK UP!!
食糧を支える土 〜耕地の減少

■世界のCAREから
〜世界最貧国の1つ、ニジェールでのケアの活動

■国際協力用語事典
フェアトレード

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■□■ 今月のPICK UP!! ■□■──────────────────

          食糧を支える土 〜耕地の減少

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現在、世界的に食糧需給が逼迫しています。その原因の1つとなっているの
が、世界の耕地面積の減少です。耕地とは、水田・普通畑・樹園地・桑畑な
どの土地を指します。牧草地などの草地と、耕地を合わせて農地といいます。
人間生活の基盤となる耕地の減少には、次のような要因があります。

▼直接影響を与える砂漠化
砂漠化の進行によって牧草地や耕地は劣化・減少し、土地の食糧生産力は
低下します。途上国では貧因と人口増加を背景に、さらに過放牧・過耕作が
なされ、砂漠化が広がるという悪循環に苦しんでいます。深刻な場合には、
飢餓や環境難民の発生など大きな社会的混乱を引きおこします。1970〜1980
年代には、アフリカのサヘル地域で大干ばつが起こり、多数の環境難民が発
生しました。

▼耕地からの転用〜中国〜
アジア・アフリカの乾燥地域では砂漠化により牧草地や耕地の減少が懸念さ
れている一方で、中国では経済開発による耕地の転用のため、耕地の減少が
進んでいます。耕地として使われる土地は、水利がよい平野部に位置するこ
とが多く、都市化・工業化にも魅力的な地域です。中国では、土地の整理・
開墾により耕地を補充していますが、建物や道路の建設、災害による破壊、
生態系の変化、農業構造調整により全体的に耕地面積は減少しています。ま
た、果物・野菜など付加価値の高い作物に農業生産をシフトしていることや、
森林保護のため農地を林地に転換していることもあって、耕地面積は減少し
ています。

▼土壌の劣化
1950年代から化学肥料や農薬が使われるようになり、限られた耕地から食糧
を大量に生産できるようになりましたが、その結果、先進国を始めとして世
界中で土壌の劣化が深刻化しました。化学肥料を大量投入することで、畑を
耕すミミズなどの微生物を死滅させ、土壌中のバランスを崩して軟弱な土地
にしてしまいます。また、降雨や風による侵食作用や土壌の塩類化によって
も土壌は劣化します。塩類化とは、雨水や灌漑に使われる水に含まれる塩類
が、水分の蒸発によって地表近くに濃縮してゆくことです。乾燥した地域で
は特に塩類化に悩まされています。

▼人口増加による土地不足
20世紀以降、世界の食料生産は耕地の拡大と生産効率を追及することによっ
て飛躍的に増加してゆきました。その一方で、1950年に25億だった人口は2000
年には61億に増加しました。人口が急増して、その国の1人当たりの耕地面積
が縮小した場合、人々が得られる食料はおのずと限られてきます。その場合、
日本のように穀物をお金で買える国は少なく、人口増加の激しいアジア・ア
フリカの途上国では食料を輸入する余裕はほとんどないのです。アフリカで
最も人口の多くなったナイジェリアは、1人当たりの耕地面積が減ったこと
に加え、サハラ砂漠からの砂漠化が進行して、耕地が毎年減少しています。
耕地減少によって移住者が増加し、以前より国内で不足していた土地をめぐ
って民族間の緊張を招いています。

耕地の減少を防ぐには、砂漠化防止・持続可能な農業と開発・人口増加を抑
える家族計画といった問題に同時に取り組んでゆく必要があります。世界的
な危機状態に直面し、世界でもさまざまな取り組みが始められています。砂
漠化しやすい土地の植物を回復すれば土壌が安定し、風に飛ばされなくなる
ことを認識した中国政府は、砂漠化を食い止めるために、大規模な植林プロ
ジェクトを行っています。砂漠化を防止するには先端技術を持ち込むだけで
なく、それぞれの風土に適した生産性の高い農牧業を確立し、植物を栽培す
る必要があります。

■□■世界のCAREから■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〜世界最貧国の1つ、ニジェールでのケアの活動

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アフリカの貧困が話題に上ることが多い昨今ですが、中でも注目を浴びてい
るのが、現在、食糧難がさらに深刻となっている西アフリカの内陸国・ニジ
ェールです。人々は食糧不足だけでなく、非識字や制限のある参政権などさ
まざまな問題に直面し、ぜい弱な社会的サポートにより二重に苦しめられて
います。

ケアは、1974年にニジェールでの活動を始めて以来、50以上のプロジェクト
に取り組んできました。市民社会団体の強化、ガバナンス、ジェンダー、保
健、HIV/AIDS対策など生活の安定を目指した幅広い分野での活動を続け、現在、
15のプロジェクトが進行中です。今回はその中から、ナイジェリアとの国境
近くに位置するマラディ地方でのプロジェクトにスポットを当ててみたいと
思います。

▼マラディ・ユース事業・・・若者たちのネットワークづくり
この事業では、マラディ地方の都市部における将来的な市民社会の発展のた
めに、若者のネットワークを作ることを目的としています。具体的な事業内
容としては、マラディ地方の子どもたちにおいて人権や民主的な市民参加
やHIV/AIDSについての知識を増やすこと、地域の意識向上のためのボラン
ティア活動内での若者の役割を作り上げること、マラディ地方の若者たちが
仕事に就けるよう、職務能力を向上させる機会を設けることなどです。事
業を実際に運営するのは地元のNGOで、ケアはマネジメント的な支援を行い、
計画立案や予算組み、モニタリングと評価などの部分で効果的な方法を助
言しています。将来的にはケアのサポートが徐々に減っていき、現地NGOが
全面的に責任をもって活動を発展させていくことが期待されています。

─◆数字で見るニジェール◆──────────────────────
人口:1,290万人(国連調べ,2005年) 面積:127万平方km
乳児死亡率(1歳未満):1,000人当たり156人
幼児死亡率(5歳未満):1,000人当たり265人
産婦死亡率:100,000人当たり1,600人
平均寿命:男性46歳、女性46歳(国連調べ)
1人当たりのGNI:200USドル(世界銀行調べ,2003年)
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■□■ 国際協力用語事典 ■□■──────────────────

フェアトレード

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「フェアトレード」という言葉をすでに多くの人が一度は聞いたことがあ
るかもしれません。和訳すると「公正な取引」となるように、途上国
で生産された商品を適正な価格で買い取って販売し、継続的に商品取引を
行うことによって、途上国の人々の自立と生活の質の向上を目指す活動です。

通常の貿易だと、製品が消費者に届くまでにはいくつもの輸入業者・問屋
を介していくことになり、流通経費が高くなります。企業が利益を出すこ
とが目的となりますから、その分のしわ寄せは途上国で働く生産者の賃金
にはね返ってきて、人々の生活はますます苦しくなります。

フェアトレードの場合は、NGOなどのフェアトレード活動をしている団体が
生産者より直接買い付けをします。商品は買い叩かれることなく正当な値
段で取り引きされ、生産者の安定した収入につながります。また長期間に
渡って買い付けをすることによって、生産者は市場価格に左右されること
なく長期的視野で生産計画が立てられます。また、生産地で採れる素材や
原料を利用し、かつ化学肥料や農薬を使わないなど、消費者の健康だけで
はなく生産地の環境にも配慮した良質な商品を安心して作ることができます。

こうした活動は欧米では1960〜70年代から高まり、日本ではオーガニック
商品への関心などからここ10年ぐらいで活動が広く知られるようになりま
した。コーヒー、紅茶、カカオ製品といった食品から、少数民族独自のデ
ザインの手工芸品やコットンなどの布製品もフェアトレード商品として扱
われています。フェアトレード商品は、最近では自然食品を扱うカフェや
インターネットショップなどで気軽に購入できるようになりました。

商品を購入することで誰もが参加できるとても身近な国際協力と言えますが、
店頭でフェアトレード商品として販売しているものであっても、実際には産
地や生産者が明記されていない場合もあり、正式な販売ルートを踏んでいる
ということを証明するために、統一のロゴを作るなどの取り組みも始まって
います。フェアトレード商品が流通している背景を認識しつつ、消費者自
身がフェアトレードの目的にあった商品かどうかを見定めることも必要で
しょう。

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★☆★グローバルフェスタJAPAN2005開催中!★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
10月1日(土)、2日(日)の10:00〜17:00に東京の日比谷公園にて開催中
です。国際協力NGOや国際機関などが集まり、活動紹介をする場です。CAREも
参加しています。CAREのブースは、イエローヴィレッジの25です。グローバ
ルフェスタにいらした方は、ぜひCAREブースまでお立ち寄りください!

★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
支援打ち切りを訴えるニジェール首相。
今の教育援助が早く実を結んでほしいです。(りえ)
さぁみんなグローバルフェスタに行こう!!(めぐ)
ニジェールとナイジェリア、英語のスペル似ていますね!(さちこ)

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います。ご興味をもたれた方は↓                 
(担当)菅沼まで<m.suganuma@careintjp.org >

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