メールマガジン バックナンバー

2006年 2月号

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     ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
**読むだけで国際協力**  2006年2月1日
< http://www.careintjp.org >

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寒い日が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。東京では初雪が降
りましたね。今月で、メールマガジンをリニューアルして半年がたちまし
た。これからも、皆さんのご意見・ご感想をお待ちしています!

┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■今月のPICK UP!!
人口問題
■コラム
移動式住居
■用語事典
「エンパワーメント」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■□■ 今月のPICK UP!! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━

人口問題

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産業革命以後、人類は化石燃料を主としたエネルギーを利用するようになり、
それ以前に比べて、便利で快適な生活が送れるようになりました。しかし、
産業革命以後、世界の人口は急激に増え始め、現在も増加は続いています。
1800年には10億人、1900年には20億人、1960年には30億人、1999年には60億
人にまで人口は増えました。さらに、国連人口基金(UNFPA)による『世界
人口白書』(2005年版)では、2005年には約64億6470万人に達したとの発表
があります。21世紀、地球上の人口は、2050年には約90億人にも達すると予
想されています。このうち先進国は少子化の影響で横ばい、あるいは長期的
には減少傾向と予測されていますが、開発途上国では大きく増加すると予測
されています。2004年から2005年にかけて増加した人口のうち、9割以上がア
ジア・アフリカの途上国での増加であるとみられています。

64億人の人口のうち、中国に13億1500万人、インドに11億人、アメリカ合衆
国に2億9800万人が暮らしています。地域別に人口をみると、アフリカが9億
人、アジアが39億人、アラブ諸国が3億2100万人、ヨーロッパが7億2800万
人、南北アメリカ・カリブ海地域が5億6000万人、オセアニアが3300万人と
なっています。また、2005年度の年平均増加率は、少子化の進む日本では0.1
%ですが、アジアの平均は1.2%、アフリカの平均は2.1%という高い値です。
(『世界人口白書』2005年版より)

世界の人口は今後も増加すると予測されている一方で、家族計画の普及によ
り世界中で平均的な家族の人数は減り、今世紀半ばを過ぎると全人口は横ば
いになり始めると見られています。しかし、途上国では家族計画が不十分な
国もまだ多く、特に最貧国と呼ばれる生活水準が低い国ほど、人口増加率は
高いのです。このような国々では、効果的な避妊方法を利用できず、15〜19
歳の間に望まない妊娠・出産を繰り返す女性が後を絶ちません。こうして貧
困と人口増加の悪循環が始まります。貧しい家庭では、一人でも多く働き手
が欲しいため、子どもを多数持つ傾向にあります。しかし、子どもが多すぎ
ると、栄養失調になったり、幼いうちから働いて教育を受けられなかったり
する子どもが増えてしまいます。家族計画を利用して子どもを出産したほう
が、長期的にみると家族一人当たりの平均所得が増えて、子ども一人ひとり
が適切な食事を与えられて健康に育ちます。また、一人の子どもにかけられ
るお金が少ないと初等教育も満足に受けさせることができなくなってしまい
ます。特に、兄弟姉妹が多く貧しい家庭で生活する女の子は、教育を受けら
れず、非常に若い年で無計画に子どもをたくさん産んでしまいます。人口増
加を抑えるためには、いつ何人の子どもを産むか男女が自由に決められる環
境が必要です。女性の権利の強化、教育、リプロダクティブ・ヘルスと家族
計画のサービス提供を同時に進めてゆくことが求められています。

■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

移動式住居

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レジャーのみならず、災難時などにも役立つテント。歴史をさかのぼれば、
各地を転々としながら生活をしてきた遊牧民の移動式住居に端を発します。
不安定な狩猟生活から、安定的な農耕生活へと生活様式が移るにつれ、多く
の人々の生活も定住式住居へと移りました。その後、人々の生活は定住型を
基本として発展してきたため、移動式住居はその存在感を薄めています。こ
こでは、移動式住居の優れた利便性をご紹介します。
〔ポータルサイト(http://www.google.co.jp/imghp?hl=ja&tab=wi&q=)で
イメージ検索していただければ、よりいっそうお楽しみいただけることと思
います。〕

▼ネイティブ・アメリカンの移動式住居「ティピィ(Tipi)」  
バッファローの狩猟で生活をしていた、ネイティブ・アメリカンが生み出し
たテント。その円錐の形をしたテントは、典型的なもので直径5m、高さ6
m。それひとつで家族を収容することができます。天幕にはバッファローの
皮が用いられ、防水性が優れており、女性が持ち運べるように軽くて便利な
のです。天幕の前面上方には、煙を排出するためのフラップ(換気装置)が
ついています。開口部が頭頂部よりずれているため、雨や雪を防ぐことがで
きます。このフラップのおかげで室内では焚き火を炊くこともでき、換気性
という点で非常に優れています。映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に出て
くるスー族(Sioux)は、ティピーを使用した代表的な民族です。

▼アラビア半島の移動式住居「べドウィン(Bedouin)・テント」
昼夜で30度近くの温度差がある、アラビア半島の砂漠で生み出されたテント。
2m強の柱を幾つか立てた後、天幕をかけて作るという構造のために大きさ
は様々。棟を支える柱は地面に垂直に立て、軒を支える柱は下部を外側に傾
かせて立てます。ファライジと呼ばれる天幕は、ヤギ、ラクダ、ヒツジなど
の毛を利用し、女性の手により作られるようです。天幕の固定にはロープが
使われ、十数メートル先で地面に固定されているのが特徴的です。温度調整
機能がついており、風下側の軒の幕を調整して日中は風が入りやすいように、
夜は風が入りにくいようにできます。砂漠の中で迷った人がテントのロープ
に触れたとき、テントの主は水やナツメヤシを供するという習慣があります。

▼モンゴルの移動式住居「ゲル(Gher)」
草原を移動しながらも極寒を乗り越えるために、モンゴル族が生みだした円
形のドーム型のテント。典型的なもので、直径4.5メートル、高さ2.3メート
ル程度。ゲルのテント地は遊牧している羊の毛から作られ、非常に断熱性に
優れています。草原の風は強いためゲルの骨組みは木材で格子状に細かく、
そして、頑丈に作られています。ゲルの屋根の中央には大きな天窓があり、
柱で支えられています。ストーブが設置されると、金属製のパイプの煙突が
天窓から顔を覗かせます。夏休みになると子どもたちや親戚等が帰省・訪問
し、ゲルの中でチーズやバターでにぎやかに祝います。

移動式住居は、ケニア、チベット、ロシアなど他にもあり、地球上には数多
く存在します。また、カナダのイヌイット(Inuit)が生み出したイグルー
(Igloo)も、冬季にのみ雪で設営されるという点で移動式に近い住居です。
それぞれに共通しているのが、その地域の気候、商業、文化など土着的な
要素と深く密着し、歴史の中で洗練されてきた、ということです。

■□■ 用語事典 ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エンパワーメント

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エンパワーメントとは、「本来持っている能力を引き出し,社会的な権限
を与えること」を意味し、「国際協力」の分野ではよく使われる言葉です。

世界の貧困人口の約7割、非識字者の約3分の2は女性という数字が出ていま
す。人口問題でもでてきたように、途上国の生活は厳しく、教育が男子に優
先されてしまい女子が教育を受けられないことや、職業を得る機会が少ない
ことなど、多くの国々において女性は弱い立場にあります。教育や就業とい
う権利を行使できないのです。世界には、女性に限らず、子ども、地位の低
い人など、社会的に不利な立場にある人々がたくさんいます。エンパワーメ
ントとは、このような人々が自分の人生の選択を自分で決定できるように、
本来持っているはずの教育や就業の機会を与え、自ら持っている権利を行使
でき、自立できるよう支援すること、と言えます。

社会的に弱い立場にある人々へのエンパワーメントは、人間の権利・尊厳に
関わる問題であると同時に、男女平等という目標に向けて、格差を生み出す
社会や経済の構造を変化させる上でとても重要!だと言えるのではないので
しょうか?

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★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
今年の夏休みにも、一味違うテントを体験してみたいです。(シロウ)

■□■ スリランカ人現地スタッフによる報告会を開催します■□■
このメルマガの2005年6月号にて、スリランカにおいて実施しているTEA事業
について取り上げました。今月、このプロジェクトの現地チームリーダーが
帰国し、報告会を行います。詳細は、近日中に当財団ホームページにUP予定
です。皆さん、ぜひお見逃しなく!

2005年6月号のリンクは、こちらにあります。ご参考まで。
http://www.careintjp.org/support/mg-backnumber/mg042.html

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