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2006年 6月号



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      ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
**読むだけで国際協力**  2006年6月1日
< http://www.careintjp.org >

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今月はサッカーのワールドカップがドイツで開催されます。ドイツといえば、
ヨーロッパの中でも特に環境意識の高い国です。このメルマガでも登場した
ことがありますね。梅雨が間近ですが、今月はサッカー観戦で熱く燃えましょう。

┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■今月のPICK UP!!
融資を通した貧困解消アプローチ:マイクロファイナンス
■コラム
グリーン・ゴール〜CO2削減を国際的にアピール!〜
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■□■ 今月のPICK UP!! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━

融資を通した貧困解消アプローチ:マイクロファイナンス

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マイクロファイナンスとは、小規模金融のことです。通常の銀行などの金融機関で
は、土地などの担保がない低所得者に小額を融資できないため、貧困層がアクセス
できる金融機関として登場しました。以前はマイクロクレジット(小規模融資)と
呼ばれていましたが、近年では融資以外のサービスも提供するようになったため、
マイクロファイナンスの名で呼ばれています。融資を受けることによって、お菓子
屋さんを始めたり、乳牛を飼育したりして自分で商売ができるようになり、お金
が手に入ります。それまで、貧しい人々は生産能力や意欲があっても、社会的な
信用も資金もないため商売ができず、お金を借りる時は法外な利子を要求する高
利貸しから借金せざるを得なかったのです。1990年代世界中で注目を集め、マイ
クロクレジット・サミットがこれまでに何度も開催され、2004年の国連総会でも
2005年を「国際マイクロクレジット年」とすることが宣言され、各国で記念行事
が催されました。

マイクロファイナンス機関を運営しているのは貧困解消に取り組む国際NGOで
あったり、農業銀行のような政府の末端機関であったりさまざまです。NGOは
貧困層に利用しやすいように無担保で直接融資し、資金を必要とする時はすぐに
対応できるよう、手続きを簡素にするなどの体制をとっています。その一方で、
法律や制度の関係で預金・貯蓄といったサービスができない、資金調達には外部
からの支援や補助金を必要とするといった短所もあります。しかし、最近では、
低所得者にも預金のニーズがあるという考えに基づき、貧困層から零細企業まで
対象を広げて、預金や送金のサービスなども含んだ金融サービスを行う機関も増
えるなど、その形態は多様化してきています。

貧困層に直接融資を行っているNGOとして有名なのは、バングラデシュのグラ
ミン銀行です。グラミン銀行はそれまで融資を受ける機会のなかった農村の貧
困層の女性を中心にお金を貸し出しました。グラミン銀行以外でも多くのマイ
クロファイナンスでは女性を顧客にしていますが、女性が商売をして収入を増
やすことで家庭・家計内での女性の発言権を強めると期待されています。借り
入れを申し込みたい人は一人でお金を借りに行くのではなく、5人でグループ
を組んで、お互いに事業計画をチェックします。融資を受けられるのは順番で、
最初に融資を受けた2名が返済できるまで次の人は融資を受けられません。また、
返済は5人の連帯責任となっています。仲間内での相互監視やプレッシャー、助
け合いなどが働き、利用者は期日どおりに返済する人の割合が9割を超えると
いわれます。グラミン銀行をお手本にしたマイクロファイナンスは世界中に広
がり、現在では実施機関の数は2000を超えます。その中には、預金を積極的に
受け入れて補助金に頼らなくてもよい体質に成長した機関もあります。

もちらん、マイクロファイナンスは全ての地域で適応可能ではなく、失敗に
終わったケースも多いといわれます。そのため、ある地域で融資を始める前に、
成功するか十分に調査が行われるようになりました。その地域の男女の比率、
所得水準、経済規模、社会状況、文化などに加えて、交通インフラの整備状況
も大切です。利用者と金融機関の間のアクセスが悪いと高い交通費と時間がか
かり、双方で必要な時にやり取りがしにくく、失敗につながるためです。融資
を受けた後、予定している事業で実際に収入を得ることができるかどうかの調
査も重要です。必要であれば、技術やマーケティング、資金繰りへのアドバイ
スなども行います。また、課題として最貧困層が参加しにくい点が挙げられま
す。融資を受けて収入があがるような商売を始める以前に、差別があったり、
教育を受けていなかったりして社会参加しにくい人々も存在します。マイクロ
ファイナンスを提供する前には最低限のインフラと公的サービスを受けやすい
環境を整え、貧困を減らすために総合的な開発アプローチで取り組んでいく必
要があります。

■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グリーン・ゴール〜CO2削減を国際的にアピール!〜

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いよいよ、6月9日ワールドカップ・ドイツ大会が開幕します。実はこのドイ
ツ大会、地球温暖化防止に貢献する初のワールドカップであることを、ご存
知でしょうか?国際サッカー連盟(FIFA)は、この大会の開催中に発生する
二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスの排出量を、発展途上国の温室効果ガス
削減プロジェクトを支援することで相殺する「グリーン・ゴール」という取
り組みを実施します。

ワールドカップ開催期間中のCO2排出量は、通常よりも10万トン以上も増加す
るといわれています。その10万トン分に相当するCO2をFIFAとドイツ・サッカー
連盟(DFB)、大会スポンサー企業が、あわせて120万ユーロ(約1億7千万円)
を出して購入し、2つの国のプロジェクトに充てることが決定しています。ワ
ールドカップの次期開催国である南アフリカと、一昨年末に大津波の被害に苦
しんだインドで行われるプロジェクトです。

今回、FIFAが支援するのは、温暖化防止のための国際条約「京都議定書」に
定められた温室効果ガスの削減方法のひとつであるCDM(クリーン開発メカニ
ズム)*を利用したプロジェクトで、その支援対象として選んだのが、WWFな
ど世界40の環境NGOが支持する「ゴールドスタンダード」の基準をクリアし
たCDMプロジェクト(発展途上国での温室効果ガスの削減プロジェクト)です。
WWFの発表によると、支援の詳細は以下のようになっています。
*「クリーン開発メカニズム」については、メルマガ2006年3月号の用語事典
にて取り上げています。詳しくは、以下の3月号をご覧ください。
http://www.careintjp.org/support/mg-backnumber/mg053.html
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・南アフリカ・レバタ(Lebata)
「バイオマス発電プロジェクト」
&#8232;クルーガー国立公園(Kruger)内にあるかんきつ果樹園の古い石炭ボイラー
を、近くの製紙工場から廃棄されるおがくずで発電する新ボイラーに交換する
ことによって、バイオマス発電を行い、かつ、今まで廃棄されていたおがく
ずから発生していたメタンガスを回避する。この両方の効果で、温室効果ガ
スを19,000トン、10年間にわたって削減する。(推定価格:10ユーロ/t CO2)

・南アフリカ・ヨハネスブルグ郊外セボケング(Sebokeng)
「汚水処理施設からのメタンガス発電プロジェクト」
&#8232;この小規模CDMプロジェクトは、従来大気中に放出されていた、汚水処理施
設から発生するメタンガスを回収し、そのメタンガスを使った発電を行うこ
とで、温室効果ガスを5,800トン削減する。(推定価格:10ユーロ/t CO2)

・インド・タミール・ナドゥー(Tamil Nadu)
「家族クリーンエネルギーパック」
&#8232;2004年12月に津波の被害にあった1,000家庭に、牛を一頭ずつと、その牛の
排泄物から発生するメタンガスを使って発電するユニットを、各家庭に配布
することによって、調理用などのエネルギーに使ってもらう。また太陽光ラ
ンプも配布。この効果で、毎年30,000トンを削減する。(推定価格:11ユー
ロ/t CO2)
===================================
開催国のドイツは“エコ大国”として名高い国。今回のワールドカップ開催
が環境破壊につながるのではないかという懸念を、少しでも和らげる狙いも
あるようですが、今後もさまざまな国際イベントでこのよう取り組みが行わ
れるといいですね。プロジェクトの詳細は、下記のWWFのホームページをご覧
ください。
http://www.wwf.or.jp/activity/climate/news/2006/20060517.htm

■□■スリランカ報告会を開催します。 ■□■━━━━━━━━━━━━━━
6月7日(水)19時よりJICA地球ひろばにて、スリランカ事業の報告会を
開催します。スリランカ高地の紅茶農園で働く人々の多くは、地域社会から隔絶
され劣悪な環境下に置かれています。長期にわたって状況改善に取り組むCARE
は、2003年から3年間、JICAの資金提供を受けて事業を実施してきました。
この度、事業が終了し、現地に駐在していたスタッフによる報告会を行います。
ぜひご参加ください。
詳細は、以下のリンクをご覧ください。
http://www.careintjp.org/tea06.html

■□■ジャワ地震 緊急募金にご協力ください。■□■━━━━━━━━━━━━
CAREでは、5月27日早朝、インドネシアのジャワ島中部を襲った地震の被災者
に対する緊急支援活動を開始いたしました。つきましては、この活動に対する緊
急募金を行っています。皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

● 郵便振込み
口座番号: 00130−6−685603
口座名義: 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン募金口
*郵便局窓口設置の振替用紙をご利用の際は、必ず「ジャワ地震」と明記してく
ださい。
*振替手数料が免除になりますので、お振込みの際には郵便局窓口でその旨お申
し出ください。
● 銀行振り込みをご希望の方は、お問い合わせください。

CAREでは、現地からの情報を随時、更新中です。詳しくは、以下のリンクから。
http://www.careintjp.org/indonesiaquake.html

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★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
日本代表がんばれ〜〜!応援してます。 (さちこ)
毎月楽しんでいただけるようにがんばります!(新入り)

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■□■皆さんからのご意見・ご感想を以下までお送りください。
メルマガ上にてご紹介させていただきます!
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