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2006年 9月号


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     ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 *  2006年9月1日
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>

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来る9月25日(月)午後1時から、大手町サンケイプラザ(地下鉄大手町駅下
車)において、CSRシンポジウム「企業と社会の新しいパートナーシップに向
けて――社会的ブランド価値を高めるための協働戦略とは」を開催します。
国内外における戦略的かつ先進的な事例を多数紹介するとともに、パネルディ
スカッションでは、企業経営者や国際NGO、ジャーナリストなど各界からリー
ダーをお迎えし、グローバル社会で勝ち残るための新しいCSR協働戦略に
ついて、特に「社会」そして「NGO」とのパートナーシップをベースとした取
り組みに焦点を当てながら議論します。詳細はこちらをご覧ください。
http://www.careintjp.org/csr0925.html

┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・ 紅茶の国スリランカの「影」
■ 国際協力用語事典・・・「プランテーション」
■ コラム     ・・・生物資源と生物多様性条約
■ CAREトピックス・・・グローバルフェスタに参加します!
ワークショップテントでの報告も行います!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

紅茶の国スリランカの「影」

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▼ シンハラ人とタミル人の民族紛争

スリランカといえば紅茶の産地として有名ですが、紅茶以外ではスリランカ
について私たちはあまり知らないのではないでしょうか。スリランカは1505
年にポルトガルにより沿岸地帯が植民地化され、1658年にはオランダが、さ
らに1796年には全島がイギリスの植民地となりました。スリランカにはシン
ハラ人(約73%)、タミル人(約18%)、スリランカ・ムーア人(約8%)が
暮らしています。1948年には英連邦内の自治領として独立しましたが、1956
年にシンハラ語が国家の唯一の公用語となる「シンハラ・オンリー」と呼ば
れる政策がとられ、タミル人は反対運動を展開するようになります。こうし
た中、武力によりタミル人の権利を勝ち取ろうとするLTTE(タミル・イーラ
ム解放のトラ)をはじめ、多くの武装集団が結成されました。スリランカ政
府とLTTEは何度か和平交渉を行いましたが、現在に至るまでシンハラ人とタ
ミル人との民族紛争は不安定な状態です。

▼ プランテーションの抱える問題

イギリスの植民地となった当初は薬用・香料に用いられるニッケイ(肉桂)
が貿易で取引されていました。1830年代になるとイギリスはプランテーショ
ン農業へ着手し、1850年頃にはプランテーションの基本形態が出来上がりま
した。島の南西部の山地でコーヒーを栽培していましたが、1880年代になる
と農園に病害が広まったうえ、国際市場におけるブラジル産コーヒーとの競
争で不利に立たされるようになりました。そこで、現在の私たちにもお馴染
みの紅茶へと生産作物が転換されました。植民地経済を引き継いでからのス
リランカは、輸出の9割以上を3大プランテーション作物(紅茶、ゴム、ココ
ナッツ)に依存していましたが、近年では工業化が進み、紅茶などの農産品
よりも繊維・衣類製品が最大の輸出品となってきています。

現在、国内にプランテーションは約460あります。そこでは多くのインド・タ
ミル人が働き、経営者であるシンハラ人に雇われています。インド・タミル
人は、南インドの下層カーストの人々でしたが、イギリス植民地時代にプラ
ンテーション労働者として連れてこられたのです。彼らは農園の中で生まれ
育ち働いて一生の大半を送るのですが、その生活環境は問題が多くあります。
男性労働者は一生続く単純作業に閉塞感を感じ、勤労意欲が低く、女性は農
園と家事との仕事により長時間働きます。農園内は封建的な体制であり、何
か問題が起こったとしても話し合いがうまくいきません。職業を変えように
も情報へのアクセスが閉ざされており、英語もシンハラ語も話せないため、
農園の外に出て仕事を見つけることは困難です。スリランカは都市部と農村
の格差が低い国であり、独立後の歴代政権は食糧の無料配給、医療の無償化、
小学校から大学までの無償教育、農民への各種補助金などを通して福祉政策
に力を入れてきました。しかし、人口の約5.5%を占めるインド・タミル人の
多くは、今も農園の中でスリランカ社会と切り離された環境で生活している
のです。

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★☆ 国際協力用語事典☆★   「プランテーション」 【plantation】

17世紀以降、欧米列強が果物や嗜好品などを本国へ輸入するために、植民地に
つくった大規模農園のことです。先住民や移民を雇用して、単一作物を栽培し
ました。マレーシアなど東南アジア諸国のゴム、インドやスリランカの茶、ア
フリカやブラジルのコーヒー、カリブ海・中米諸国のバナナなどがその例です。
第二次世界大戦後にこれらの国が独立してからはそれぞれの国情にあわせて発
展していきました。しかし、プランテーションが盛んな国では、農園経営者や
資本家と低賃金で働く労働者の所得格差が依然として大きく、問題となってい
ます。

(担当:さちこ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3249906.html)
スリランカは途上国の中でも識字率・教育水準の高い国として知られています
が、民族紛争解決の兆しはみえません。LTTEのテロ行為はよくないですが、タ
ミル人にとっては不利な境遇が続いてきたことも忘れてはならないと思います。

■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

        生物資源と生物多様性条約

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▼生物資源とは・・・

「資源」と聞いてまず思い浮かぶ言葉は、「エネルギー」「環境」「石油」と
いうところでしょうか。「資源」は何かを生み出す力をもち、私たち人間とは切
っても切れない大切なものですが、最近は「生物資源」という資源に注目が集ま
っています。

カビから抗生物質のペニシリンが生まれた、という話はみなさんご存知ですよね。
生物資源とはそういった、微生物や植物・動物などの生物と、そこから生まれる
物質のことを指します。腸の動きを助ける乳酸菌も生物資源の一つです。

▼生物資源、ニチニチソウ

ここに生物資源に関するひとつの例を紹介します。

1960年代から米国立癌研究所(NCI)は、マダガスカルに自生していたニチニチソ
ウが糖尿病などに効くとの情報を受けて、調査を開始しました。結果、糖尿病な
どには効果がなかったものの、調査中に小児白血病に効くビンクリスチンなどの
物質が発見されました。そこからアメリカの製薬会社が抗がん剤の開発に成功、
その売上はなんと年間1億ドルに達したそうです。*1

ニチニチソウは生物資源として、医薬品開発に利用されましたが、当時は生物
資源に関するルールがなかったため、ニチニチソウが自生していたマダガスカ
ルには、利益配分は全くありませんでした。

▼生物多様性条約の誕生

様々な生物が生息できる環境が、「生物資源が豊か」であることにつながります。
自然が守られ、独自の気候を持つ地域は、その地域にしか生息しない固有種も
増え、希少な生物資源を持っている、ということになります。生物資源が豊か
な国は、開発から免れて環境が保全されている、中南米やアフリカ、東南アジ
アなどの途上国であることが多いのです。

ニチニチソウの一件から、途上国の生物資源は、先進国の技術と資金で主に医
薬品などに開発され、大きな市場となり得ることがわかりました。1993年には、
資源を持つ側と利用する側の公平な利益配分を義務付けたり、無断で生物資源
を国外へ持ち出せないようにする「生物多様性条約(CBD)」が発効、国際的な
ルールが作られました。

生物多様性条約は、こういった公正な利益配分のほかに、地球上の多様な生物
とその生息環境を保全すること、生物資源を持続可能であるように利用するこ
とを目的とし、日本を始め欧米諸国、東南アジアなどの国々も注目しています。

▼ビジネスとしての生物資源

生物資源が石油と同じようにビジネスになり、資源を持つ側の権利と利益が保
護されたということは、生物資源豊かな途上国にとって重要な意味を持ちます。
かつては「自分たちの資源だ」と先進国側への提供に積極的ではなかったので
すが、最近は日本や欧米企業と開発へむけて提携する途上国も出てきました。

実際、ワインでおなじみのメルシャン株式会社は、2003年に生物資源総合研究
所を立ち上げて、「微生物資源」を新規事業として推進。インドネシアのバイ
オ研究機関と協力して微生物を収集して、製薬会社へ提供する事業に取り組ん
でいます。

▼これからの生物資源

現在、マレーシアサラワク州の固有種「カロフィラム」という植物から抗HIV
剤が開発され、現在アメリカの製薬会社が臨床試験の最中だそうです。その市
場規模は少なくとも1900億円といわれています*2。そうした流れを受けて、
途上国では生物資源の確保のための環境保全が始まり、日本の団体も支援を
行なっています。

生物資源は、一つのビジネスチャンスとして注目されています。しかし、そ
もそも私達人類も、他に色々な生物がいるから成り立つ同じ「生物」。お金
の面から見ても大切ですが、地球の面から見た大切さも忘れないようにした
いと思います。

*1と*2の内容は渡辺幹彦氏(2006)「拓殖大学国際開発教育ファシリテー
ター養成講座『開発と環境』講義資料」によります。

(担当:りえ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3254345.html)
カビからペニシリン、は知っていましたが、そういった植物や細菌などが
「資源」として捉えられ、環境保護にも「生物の多様性」「途上国の資源
の保護」という新しい視点が入っていることをはじめて知りました。最近
は途上国をターゲットとした市場が注目されていますが、これもその一つ
といえるのだと思います。途上国側が上手く利用して、より良い暮らしの
ためのプラス・スパイラルに乗ることができればいいですね。

■□■ CAREトピックス ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼▽グローバルフェスタに参加します ▽▼
今年もグローバルフェスタ、(旧 国際協力フェスティバル)に参加します!
9月30日(土)と10月1日(日)は日比谷公園のCAREブース(グリー
ン・エリア G−9)に遊びに来て、国際協力の現場を感じてください。活動
紹介、CAREグッズ販売の他、楽しい企画を準備中です。ぜひお越しください!
また、10月1日(日)11時から、CAREのブースのすぐ近くのワーク
ショップテント(グリーン)にて、ジャワ地震緊急支援活動報告を行う
予定ですので、ぜひお見逃しなく!

▼▽麻布十番納涼まつりに出店しました▽▼
CAREは今年初めて麻布十番納涼まつりに出店しました。8月18日(金)
から3日間、CAREグッズを販売。参加しに来てくれたボランティアさんの
感想です。

“麻布十番納涼まつりに行くのは初めてで「どんなんなんやろ〜」とドキドキ
しながら当日をむかえました。今回は、日本水フォーラムさんと赤いワンピー
スが印象的な切り絵作家タンタンさんと販売をおこないました。おまつりには
世界一周グルメ旅行をした気分になれそうなくらい世界各国の屋台がありまし
た。ここぞとばかりに満喫。
お盆にどこにも行かなかったわたしはかなり得した気分になりました。が!シ
メにと楽しみにしていたケバブを食べ損ねそれだけが心残り。
忘れちゃいけないメインの販売ですが、関口さん(ケアインターン)の呼び込
みがとてもユニークでセンスの良さに脱帽。とても貴重な体験ができた一日で
した。(もん)“

★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
紅茶は好きでしょっちゅう飲んでいます。 今度から原産地も毎回チェックし
て飲むことにします。 (さちこ)
生物資源、最近よく新聞でも取り上げられています。(りえ)
その後リベンジでケバブのお店に行きました。やり遂げた感がかなりありまし
た。今回少しでしたが初めてメルマガに参加しました。かなり楽しいですね♪
(もん)
朝晩はずいぶん涼しくなりましたね。秋と言えばグローバルフェスタ!皆さ
ん、来てくださいね〜(新人)

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★☆★メールマガジン・スタッフ募集★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「読むだけで国際協力」はボランティアスタッフにより発行されています。
このメールマガジンを一緒に作ってくれるボランティアさんを募集しています。
ご興味をもたれた方は↓                 
(担当)菅沼まで<m.suganuma@careintjp.org >
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