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ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 * 2007年6月1日
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>
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キューピーと味の素がマヨネーズを17年ぶりに値上げすると発表しました。バ
イオ燃料の需要が増している影響もあるということで、改めて世界と自分の生
活のつながりを感じた方も多いのではないでしょうか。メルマガチームのブロ
グでもその話題が取り上げられています。「CAREボランティアの徒然日誌」ぜ
ひお読みください⇒http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora
┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・鳥インフルエンザ
■ コラム・・・アンコール遺跡群とカンボジアの宗教
■ CAREトピックス・・・6月20日「世界難民の日」イベント情報
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■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
鳥インフルエンザ
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▼ 「鳥インフルエンザ」とはどういう病気なのか?
インフルエンザウイルスには数種類の型が存在していて、元々は水きん類(カ
モなどの水辺に生息するの鳥類)を自然宿主としているウイルスです。水きん
類が宿主としている場合には強い病原性を持つことはありませんでしたが、家
きん類(鶏、きじ、うずらなど羽や肉をとるために飼われる鳥)を中心とした
鳥類が感染した場合に突然変異し、強い毒性を持つことがあり、特に高い致死
率を示す特定のウイルスによる疾病を「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びま
す。近年問題になっているのは、鳥からヒトへと感染するこの「高病原性鳥イ
ンフルエンザ」が世界的広がりをみせていることです。WHO(世界保健機関)の
2007年4月10日の情報では、2003年から現在までの鳥からヒトへの感染例は291
件、そのうち死亡例は171件あり、ベトナム・インドネシア・タイなど東南アジ
アの他、トルコやエジプトで感染報告があります。
鳥肉や卵を食べることによって人間が「鳥インフルエンザ」に感染した例は、
まだ世界で報告はありません。ではなぜ人間に感染するのでしょうか。タイや
ベトナムなどではウイルスに感染した家きん類と密接に接触することで、人間
へ感染した例があります。病鳥と近距離で接したときに排泄物や内臓などに接
触し、手などから口へ大量のウイルスが入り込んだり、家きん類の世話をする
際にウイルスに感染した鶏の排泄物が呼吸をすることによって体内にウイルス
が取り込まれて細胞に入り込むのです。ここまで感染が拡大してしまった理由
として、東南アジア地域では生きた鳥が市場で売買されてそれを買った家で捌
くのが珍しくないこと、地方部では家畜として飼われている鳥は、人間の住居
のまわりで放し飼いにされていることが普通であることなど、鳥と人間とが非
常に近い環境であることと、それにもかかわらず中央政府と地方との情報共
有・連絡が滞りやすいことによって鳥インフルエンザの最新の情報が行渡らな
い地域が出てしまったことなどが挙げられます。
▼ 発生時に求められる迅速な対応
鳥インフルエンザがなぜ警戒されるのかというと、鳥から人間への感染だけで
なく、ウイルスが拡散することによって人間同士で感染が爆発的に広がる新型
のインフルエンザの発生を高める可能性があるからです。
実際に新型インフルエンザが発生した場合に重要なのは、新たな感染を防ぐ、
あるいは感染スピードを極力抑えるための迅速な対応です。これまでの鳥イン
フルエンザの発生時に見られたような関係者による発生状況の隠蔽や、それに
伴う封じ込め対策の遅れ、そして正確な発生状況の誤認は、新型インフルエン
ザの場合には被害を爆発的に拡大させてしまう致命的ミスになると考えられま
す。実際に発生した場合、全世界で数千万人が死亡し、日本でも数十から数百
万人が死亡するという予測もあり、爆発的な感染を許すか被害を限定的に封じ
込められるかは、発生直後の速やかな対応にかかっているといえます。そのた
めには、事前の人的、物的両面による十分な準備が不可欠です。
▼ 新型インフルエンザの発生に備えた対策計画
2005年5月、WHOは「WHO Global Influenza Preparedness Plan(WHO世界インフ
ルエンザ事前対策計画) を公表しました。この対策計画では、鳥インフルエン
ザウイルスの突然変異によって人から人に爆発的に感染する新型インフルエン
ザの発生に備えて、段階的にWHOのアクションと各国のアクションが示され、対
策方針についての超国家的な共通認識が促されるとともに、各国に対して国レ
ベルでの対策が勧告されています。この勧告を受けて、各国では新型インフル
エンザ対策計画の策定が進められてきました。WHOの発表によると、2005年11月
の段階で、日本も含めて既に120か国 もの国々で新型インフルエンザ発生時の
行動計画が立案されており、各国レベルでの意識の高まりがうかがえます。
さらにWHOでは、新型インフルエンザの大流行に備えて、人口の25%をカバーす
る量の抗インフルエンザウイルス薬を備蓄するよう各国に勧告しており、経済
的に余裕のある国では薬の備蓄を拡充させつつあります。その一方で、薬の備
蓄には多額の資金を要することから、いつ発生するかわからない危機に備えて
多額の資金を負担するのが難しい国々も多数あります。このような国家間での
経済的格差の現状を踏まえて、WHOは自前で抗ウイルス薬を備蓄しています。こ
れらは世界のいずれかの地域で新型インフルエンザが発生した場合に、速やか
に空輸して患者に投与するためのものです。緊急事態の発生時にはこれらの物
的資源とともに人的サポートとして国際緊急対策チームが現地に派遣され、現
地において直接、技術的な支援が行われることになっています。また、抗ウイ
ルス薬に加えて、WHOは2007年4月に感染予防のためのワクチンの備蓄にも乗り
出すことでおおむね了承しており、今後は抗ウイルス薬とワクチンの2本立てで
鳥インフルエンザや新型ウイルスの発生に備えることになるものと見込まれて
います。
▼ 幅広いレベルでの対策
これまで多数の死者を出した「高病原性鳥インフルエンザ」は東南アジア地域
を中心に拡大していて、この地域では新型インフルエンザ発生のリスクも高い
と考えられています。WHOや各国の当局等が中心となり、養鶏農家や地域住民に
対する教育普及活動が実施されており、発生の予防と発生時の適切な対応に向
けての人的サポートが拡充されつつあります。また、CAREをはじめとするNGOは、
コミュニティに直接、鳥インフルエンザに関する知識や情報を届け、コミュニ
ティと当局とのネットワークを構築する活動を推進することによって、地域の
人々が危険を感知し、自らを護ることができるようになるように支援していま
す。しかし、鳥インフルエンザウイルスは渡り鳥によって国境を越えて世界各
地にもたらされており、被害を正確に予想したり封じ込めたりすることは事実
上不可能です。実際に新型インフルエンザが爆発的に発生したとすると、地球
規模での脅威になるのは避けられません。
近年は各国が国家という枠を越えて迅速に対処できる協力体制を拡充させつつ
あり、危機管理意識は高まってきていますが、中小の地方自治体や、企業、学
校、個人のレベルではまだまだ意識が低いのが現状です。発生の予防と発生時
の適切な対応に向けて、多岐にわたるレベルでの一層具体的な対策が求められ
ています。
(担当:アツシhttp://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/32957242.html)
新型インフルエンザについては、いつ発生してもおかしくないという人もいれ
ば、大きな被害はまず発生しないだろうという人もいます。しかし、被害が爆
発的に広がる可能性が少しでもある以上、最悪の場合を想定して日ごろから準
備しておく必要があると感じました。
(担当:はなえhttp://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/33142466.html)
ウイルスは目に見えないため、原因や予防の正確な情報が伝わらないと本当に
深刻なダメージになってしまうということが執筆して改めて認識しました。ま
たウイルスは国を超えて拡散されることもあり、人間の命を守るため、国策な
どの利害を超えて近隣国同士の情報共有も行ってほしいと切に思いました。
■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アンコール遺跡群とカンボジアの宗教
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ゴールデンウィークが終わって、次の連休は夏休み。海外旅行を検討中なら、
どこに行こうかとそろそろ悩み始める季節ですよね。今回はアンコール・ワッ
トで知られる人気の世界遺産の「アンコール」遺跡群と、カンボジア王国の宗
教の歴史についてご紹介します。
アンコール遺跡群は9〜15世紀に栄えたクメール王朝により築かれ数多くの石造
建築を擁しています。クメール王朝が滅びた後、長くジャングルに埋もれてい
ましたが、1860年にフランス人の植物学者によって発見され、1992年には世界
文化遺産に登録されました。現在は90%以上が上座部仏教を信仰しているカンボ
ジアですが、アンコール遺跡群には仏教やヒンドゥー教、それらが融合した独
特の宗教観が見られます。
▼ 仏教とヒンドゥー教
古代・中世のカンボジアとインドは深くつながりがあります。インドは、古代
には小乗仏教を、中世では技術や文化と共に大乗仏教とヒンドゥー教をカンボ
ジアにもたらしました。その後13世紀後半に上座部仏教がタイから再び到来し、
現在もカンボジアの仏教として存続しています。カンボジアの歴史において仏
教とヒンドゥー教は対立するものではなく共存し、とくに大乗仏教では一部の
ヒンドゥー教の神が信仰の対象となったりもしました。
>>>アンコール遺跡群では・・・
アンコール・ワットも時の王によってその役目が変わりました。12世紀に建設
された当時はヒンドゥー寺院だったものの、長い歴史の中でヒンドゥー教のヴ
ィシュヌ神に代わって上座部仏教の仏像が安置され、現在は仏教寺院となって
います。塔の四方に巨大な菩薩の顔が彫られていることで有名なアンコール・
トムの中央に位置するバイヨン寺院は、仏教寺院でありながらヒンドゥー教の
モチーフが多くあり、王が信仰していた宗教の変化とそれらの共存が見てとれ
ます。
▼ カンボジア独特のヒンドゥー教
中世にインドからもたらされたヒンドゥー教は「神王崇拝」と結びついており、
インドのそれとは一線を画します。中世カンボジアの王は国家や政治を治める
だけでなく、ヒンドゥー教のシバ神の部分的な化身とみなされて崇拝されまし
た。シバ神信仰と王への崇拝を結びつけ、唯一の主権者となるためです。王の
神格はシバ神の法力の象徴である男根の形をした「リンガ」で表されるとされ、
多くのピラミッド型寺院の頂上に祀られました。
>>>アンコール遺跡群では・・・
アンコール遺跡群は、神の世界を再現したとされるものが多くあります。その
世界(寺院)の中には王宮が配置、中央には王と神を合資した特別な神像・仏
像が安置され、王権の神格化を実践していました。
▼ カンボジア人の宗教
カンボジアでは、仏教とヒンドゥー教のほかに、少数民族の一部ではイスラム
教も信じられており、土着の精霊も崇拝されています。飢饉を起こす餓鬼や悪
霊、守護神などが信じられ、祈祷や護符の使用もあります。
『もっと知りたいカンボジア』(綾部恒雄(編),1996年,弘文堂)では、カ
ンボジア人の宗教観を「日常生活に生起する現実を基点とした実践宗教であ
る」と書いています。歴史の中で侵略、内戦など長い混乱を経てきたカンボジ
アの宗教は、人々が自らの生活に根ざし深く信仰することで、心のよりどころ
足りえたのかもしれません。
(担当:りえhttp://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3254345.html)
■□■ CAREトピックス ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼▽ 6月20日「世界難民の日」イベント情報 ▽▼
6月20日は「世界難民の日」。住み慣れた土地を負われて生きざるを得ない難民
に、関心と理解を求めることを目的として制定されました。この日に関連して、
全国で様々なイベントが開催されます。
▼ UNHCR駐日事務所 難民の日イベント
シンポジウムや写真展などが開催されるほか、現場で利用されるテントを使用
した難民キャンプ疑似体験もできます。CAREはこのイベントに出展し、パネル
展示、活動紹介、CAREグッズの販売などを行います。
日時: 2007年6月20日(水)午後12時〜5時
場所: UNハウス(国際連合大学)中庭
お申込み・詳細はこちらをご覧下さい
http://www.unhcr.or.jp/event/2007/wrd2007.html
▼ 東京ヴェルディ1969チャリティサッカー
CAREでは、6月24日(日)に開催される東京ヴェルディ1969チャリティサッカー
に参加します。味の素スタジアム(http://www.ajinomotostadium.com/)にお
いて午後1時キックオフ。
このチャリティーサッカーでCAREをサポートしてくださるボランティアさんを
募集しています。関心のある方はぜひご連絡ください。
連絡先:info@careintjp.org
サッカーを通した国際協力、考えてみませんか?
★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
これまでに人が高病原性鳥インフルエンザに感染した場合の致死率の高さに驚
きました。(アツシ)
日本では「はしか」が大流行していますね。わたしは「はしか」にかかってい
ないのでちょっと心配です。大人の「はしか」は症状がひどくなるそうなの
で・・・(はなえ)
今回は、ぎりぎりの原稿上がりで、みなさんをドキドキさせてしまいました。
ごめんなさい。アンコールワットに行く時には、ぜひ歴史と宗教を勉強してみ
てください。多分数十倍は楽しいと思います。(りえ)
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