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ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 * 2007年8月1日
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>
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┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・特集:遺伝子組換え作物(1)
■ お知らせ
・パキスタン緊急募金ご協力のお願い
・CARE「安価な医薬品確保キャンペーン」参加のお願い
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
○o。。o○o。。暑中お見舞い申し上げます。o ○o。。o○
ようやく夏らしい暑さがやってきましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、実りの秋に向けて、8・9月号は、作物の特集をお送りします。
私たちの食生活を支える作物に起こっている、さまざまな変化を追います。
■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特集:遺伝子組換え作物(1)
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近年、世界の先進国では食事を通して健康を維持・改善しようとする動き
が高まりを見せています。栄養を強化した健康食品、「自然さ」を生かし
たオーガニックフードなどに注目が集まる一方で、食の安全への関心から
食品添加物、ポストハーベスト農薬、環境ホルモン汚染などについての問
題意識が高まっています。そうした中で、遺伝子組換え食品についても、
よくわからないままに漠然とした不安を覚えている方は多いのではないで
しょうか。今回は、そんな遺伝子組換え作物について、2号にわたり特集
します。
● 遺伝子組換え食品の基礎知識 ●
▼遺伝子組換え作物誕生の経緯
遺伝子組換え作物とは、ある作物に、それにはない特性を持たせるために、
別の生物から取り出した遺伝子を組み込んだ作物のことです。遺伝子組換
え作物や、遺伝子組換え微生物でつくった食品添加物のことを総称して遺
伝子組換え食品といいます。
古くから、農業を営む人々は作物の収穫効率を上げるため、何世代にもわ
たる努力と工夫を重ねてきました。土壌の栄養分の枯渇を防ぐための土地
の一部休耕、雑草との戦い、収穫量が多く、味や品質も良い作物の種子の
保存、丈夫で生産性の高い植物同士の交配による品種改良などです。
1865年にメンデルが「遺伝の法則」を発見し、1953年にイギリスの科学
者によってDNAの「二重らせん」が発見され、1973年にはアメリカの研究者
が遺伝子組換え実験に世界で初めて成功しました。こうして生物の種の壁
を超える遺伝子組換え技術によって農作物の品種改良は格段に進歩を遂げ
ました。
1987年にアメリカで、世界で初めて遺伝子組換えされた新細菌フロスト
バンが散布されました。フロストバンを使用したところ、毎年霜の被害に
あっていたイチゴやジャガイモなどの作物のうち6割程度がその被害から
守られたのです。1980年代後半から欧米を中心にトマト、ジャガイモ、ト
ウモロコシ、ダイズ、タバコなどに除草剤耐性、害虫抵抗性、病害抵抗性
などの性質を持たせる研究や野外実験も次々と開始されていきました。
1994年5月には、アメリカで遺伝子組換えトマト「フレーバー・セーバー」
が初の遺伝子組換え作物として販売されました。このトマトは、実の熟成
を促して柔らかくする遺伝子の働きを、遺伝子組換えによって抑えてあり
ます。しかし、味が悪かったり、安全性をめぐって消費者団体の反対が
あったりしたために、市場からは消えていきました。
▼さまざまな可能性を秘めた遺伝子組換え作物
遺伝子組換え作物の開発によって、散布する農薬を減らすことが可能にな
り、従来よりも少ない労力で収穫量を上げることができるようになったと
いう点では、農家に大きな恩恵を与えたといえるでしょう。また、遺伝子
組換え作物は、世界の食糧問題の解決にも役立つとの声があります。この
技術によって、乾燥地でも生産可能な作物や、ますます収穫量が高く生産
安定性に優れた作物などの開発が期待されています。
また、遺伝子組換え技術を用いれば、交配等では実現不可能で自然界には
存在しなかった植物や生物を作り出すことも可能です。最近では、栄養が
高い作物、疾病を予防する作物など、消費者も直接恩恵を受ける遺伝子組
換え作物が開発されています。
▼世界の遺伝子組換え食品事情
世界の遺伝子組換え技術をリードする米国では、遺伝子組換え食品の表示
は義務付けがされていないため、遺伝子組換え作物は非遺伝子組換え作物
と混在して流通しています。しかし、2000年頃より消費者の意識変化を受
けて規制強化の動き、分別流通を望む声がでてきています。一方EUでは、
環境保護団体や消費者団体による遺伝子組換え食品に対する反対運動が盛
んです。遺伝子組換え食品は、ほとんど輸入されていませんが、市場流通
前の安全性審査や、遺伝子組換え食品の表示、食物アレルギー表示などは
義務化されています。日本での表示は「使用、不使用、不分別」の3段階
です。しかし、アメリカからの穀物輸入に依存している日本には、組換え
作物と非組換え作物が混ざって入ってくるため、輸入作物のほとんどが
「不分別」となります。日本は、世界で最も遺伝子組換え食品が流通し
ている国なのです。
● 遺伝子組換え作物のデメリット ●
▼懸念される生態系への影響
遺伝子組換え作物に関するデメリットのうち、大きな問題として懸念され
ているのが、生態系への影響です。現在、市場には代表的な遺伝子組換え
作物として除草剤耐性作物と害虫抵抗性作物が広く流通していますが、こ
うした作物では次のような生態系に対する影響が懸念されています。
1.遺伝子組換え作物そのものの雑草化
遺伝子組換え作物に導入された遺伝子の働きによって、遺伝子組換え作物
が圃場の内外で意図した期間後も生き残り、その作物自体が雑草となるこ
とで、他の作物の生長に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。従来
の非遺伝子組換え作物においても、人為的に導入された牧草や観賞用植物
が雑草化し、他の作物の生長を阻害する例が報告されています。
2.野生種との自然交雑による導入遺伝子の拡散
遺伝子組換え作物の花粉が風や昆虫によって運ばれることで、野生種や非
遺伝子組換え作物に、遺伝子組換え作物の中に導入された遺伝子が拡散す
ることが知られています。仮に除草剤耐性作物が周辺の雑草に取り込まれ
たとすると、その雑草が特定の除草剤に対して耐性を獲得するおそれがあ
ります。
3.標的とする害虫以外の生物への被害
標的である害虫以外の昆虫が遺伝子組換えの害虫抵抗性作物を食べた場合、
種によってはその昆虫が死亡したり、発育の不良や遅れが認められること
が報告されています。また、こうした昆虫を捕食した生物の死亡率が高く
なったという調査結果もあります。
以上のように、品種ごとに差はあるものの、遺伝子組換え作物によって
周辺環境が何らかの形で変化することは避けられないといえます。
▼求められる慎重な姿勢
遺伝子組換え技術はまだ歴史が浅いため、その長期的な安全性や危険性は
未知数です。企業や研究機関では、実験室や小規模な圃場において実用化
に向けた実験を行っていますが、こうした単純化された環境で得られた
データだけで複雑な自然界における長期的な安全性を判断することは困
難です。また、作物や遺伝子の種類は膨大であるため、「遺伝子組換え作
物」とひとまとめで扱うことも適切とはいえません。現在、新しい遺伝子
組換え作物を公的に認可するかどうかを判断する際に、各種の作物を個別
に調べる方法がとられているのもこうした理由によります。
このような不確定要素が伴う状況においては、開発、認可の側がリスク評
価を徹底して行うことはもちろんのこと、実際にこれらの作物を食べる側
の一般消費者がそのメリットとデメリットを理解して自ら適切な判断を下
せるように、行政や科学者の側から公正な情報開示がなされることなども
重要といえます。実際に、遺伝子組換え食品の安全性が問われた事例とし
て、「トリプトファン事件」があります。遺伝子組換え健康食品を食べ
て、アメリカを中心に少なくとも38人の死者を含む多くの健康被害が発
生しました。遺伝子組換え技術で、予測しえない有害物質やアレルギー物
質が生まれる可能性は否定できません。
遺伝子組換えという技術自体はこれまでにない画期的なものであり、農業
のみならず医療の分野でも新薬開発などの大きな成果が期待されています。
さまざまな可能性を秘めていることから、企業や公的機関による研究は
日々進められていますが、一部の人々の短期的な利益にとらわれてメリッ
トだけをことさら大きく取り上げるのではなく、全世界レベルでの環境や
人体に対するリスクの潜在的大きさに常に配慮しながら、より一層慎重な
姿勢で臨む必要があります。
※次号では、特集:遺伝子組換え食物(2)をお送りします。
遺伝子組換え作物は世界の食糧不足や途上国の農業に役立つのか、
また、組み換え作物から作られるバイオ燃料の影響について、
私たちがインタビューしてお話を伺ってきた内容とあわせてお伝えします。
お楽しみに!
(担当:さちこ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3249906.html)
遺伝子組換え食品の安全性には不安が残ります。実際に人間が長期間、
遺伝子組換え食品を頻繁に食べ続けた場合はどうなるのでしょうね・・・。
(担当:あつし http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/32957242.html)
遺伝子組換え食品は国内で広く出回っているとのことで、日本人は知ら
ないうちにかなり食べているんだそうです。
■□■ お知らせ ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼被災者250万人。しかし、支援のための資金が全く足りていません。
パキスタンのサイクロンと洪水の被災者に対する緊急募金に
ご協力ください!
パキスタン南西部に大きな被害をもたらしたサイクロンの
発生を受け、CARE は緊急支援活動を実施しています。
CAREは、早急に支援対象を3万人に広げたいと考えてい
ますが、圧倒的に資金が足りていません。皆様からの
ご支援をお願いいたします。
詳細は、以下から。
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_070720.html
ご寄付の送付先
●郵便振込み
口座番号: 00150−4−49006
加入者名: 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
注1)郵便局窓口設置の振替用紙をご利用の際は、必ず
「パキスタン・サイクロン(W)」と明記してください。
注2)本募金口へのお振込みは振替手数料が免除になりますので、
お振込みの際には郵便局窓口でその旨お申し出ください。
なお、払込方法がATM及び郵便貯金ホームサービス(パソコン、
携帯電話、電話及びファクシミリ)の場合は有料となります。
●銀行振り込みをご希望の方は、下記までお問い合わせください。
(財)ケア・インターナショナル ジャパン 募金担当
TEL : 03-5950-1335 FAX : 03-5950-1375
E-mail : bokin@careintjp.org
▼多くの人の命を救うために。CARE「安価な医薬品確保キャンペーン」
参加のお願い
CAREは、世界中の支援者に呼びかけ、医薬品特許に関する
インド政府の判決に対する異議申し立てを取り下げるよう、
スイスの製薬会社ノバルティス社に要求しています。もし
同社が勝訴した場合、インドは、何百万人の貧しい人々が切実
に必要としている安価な薬品を途上国に供給することができな
くなるのです。CAREは、今回の訴訟が途上国の人々の健康に
多大な悪影響を及ぼすものと確信しており、この訴訟を取り
下げるよう、ノバルティス社に対して訴えていきます。
キャンペーンの詳細は、以下から。
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_070711_letter.html
キャンペーンに賛同し、署名いただける方は、以下のリン
クにあるフォームを使って送信してください。
https://www.careintjp.org/support/able-letter.html
・件名の欄に「キャンペーン」と記入してください。
・本文の欄には、「キャンペーンに賛同します」とのみ、
そのほかメッセージがあればご自由にお書きください。
ご署名いただいた方のお名前は当団体からCARE India に伝え、
CARE India を通して各国から集められた署名とともに、
ノバルティス社の最高経営責任者Daniel Vasella氏に提出さ
れます。ぜひ日本からの声として、多くの方のお名前を
提出させていただきたく考えています。皆様のご協力をお願い
いたします。また、関心のありそうな方に、このメルマガを
転送してください。
*当メルマガでは、「薬へのアクセス 〜ジェネリック医薬品と
特許保護」というテーマで、2007年2月号で取り上げました。
http://www.careintjp.org/support/mg-backnumber/mg065.html
★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*今年は梅雨明けが例年より遅いですね。
夏空をみるとお部屋の掃除と洗濯がしたくなります。(さちこ)
*最近は食品に関する問題が多いので、以前に比べると食品のラベルに
目を向けるようになりました。(アツシ)
*7月はサイクロン、台風、地震と自然の脅威を感じる月でした。
日頃の備えが大切ですね。(めぐ)
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