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ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 * 2007年10月1日
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>
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┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・北京オリンピック
■ コラム・・・音楽が世界を変える―ミュージシャンと国際協力
■ お知らせ・・・10月6日(土)のグローバルフェスタにてパキスタン緊急
支援活動報告を行います!
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■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
北京オリンピック
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経済発展が目ざましい中国では、縁起が良いとされる「8」を並べた2008年8月8日に
北京オリンピックが開催されるにあたり、現在着々とその準備が進められています。高
層ビルや商業施設が立ち並び、華やかな一方で、そこには児童労働や地域住民に対する
強制移住などの問題が起こっています。
▼児童に対する強制労働
北京オリンピックの関連用品を製造する工場で、児童が一日15時間以上の強制労働を
強いられていたことが、国際労働組合連合(ITUC)などの労働組合を含むプレイフェアー
・アライアンス(Playfair Alliance)によって明らかになりました。このプレイフェアー・
アライアンスは労働者の権利を守る国際的な組織です。それによると、事務用品製
造工場の製造ラインで20人の児童を発見し、その中には12歳の少年も含まれていました
。また、彼らは長時間の強制労働や法定賃金の半分以下での労働をさせられたり、労働
監査官に賃金の状況について嘘の報告をするよう命じられたりといったように、児童が
非常に深刻な環境下での労働を強いられていたと報告されています。このように児童を
働かせる原因の一つに、貧富の格差拡大があげられます。中国は急速な経済成長を続け
ていますが、それは沿岸地域など主要な都市部がほとんどで、総人口の70%を占めると
いわれる農民は苦しい生活を強いられているのが現状です。その結果、農村部の児童が
工場で働かざるを得ないという状況が生じています。
▼開催地における強制移住
そして、オリンピックが行われる北京市内では、再開発に伴う地元住民の強制移住が
問題となっています。国際非政府組織の「移住権と強制移転調査センター」、「国連移
住計画」、「ジュネーブ国際学術ネット」が共同でおこなった調査によると、オリンピ
ックの準備をする過程で地元住民が強制的に移住を余儀なくされているということが明
らかになりました。それは、大型の設備や建物などが必要になるためで、開催都市では
これらのために多くの住民が追い払われるケースが起きています。庶民が住む伝統的な
町は「胡同(フートン)」と呼ばれますが、その胡同は再開発に伴い次々と取り壊され
ています。北京では2001年から2007年の間に125万人が移住することになったといわれ
ています。土地は政府の所有物となっている中国では、住民の合意がなくても土地の強
制収用は簡単に行われます。また、中国は貧富の差が非常に大きく、移住させられた人
の多くは、経済的に生活レベルが低い人々で、移住をするにしても大きな負担を抱えま
す。中には十分な補償もないまま、強制的に移住させられるケースもあります。
▼誰のためのオリンピック?
児童労働に関しては、レンガ工場や鉱山でも問題になっており、過酷な状況下での労
働からの解放を求めた運動が起こっています。強制移住に関しては、移住させられる人
々というのは弱い立場にあり、立ち退きを命じられた場合、そうせざるを得ないという
のが現状です。オリンピック開催によって経済発展は進み、インフラも整備されていく
ことはその国の利益になりますが、その利益を享受できるのは恵まれた富裕層がほとん
どです。生まれる経済効果は大きいにせよ、多くの弱い立場の人たちの犠牲が生じる現
状をあらためる必要があります。
参考資料
http://www.wsws.org/articles/2007/jun2007/chin-j27.shtml
http://www.evb.ch/cm_data/Play_Fair_2008.pdf#search='Playfair%20Alliance
(担当:もん http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/20645002.html)
オリンピックに対しては、華やかでいいことばかりなイメージしかありませんでしたが、
今回すこし、考えさせられました。
■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
音楽が世界を変える―ミュージシャンと国際協力
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ミュージシャンによる音楽活動を通じての国際協力の起源は30年以上前にさかのぼりま
す。その歴史をたどると、1971年に行われた「バングラディッシュ・コンサート」に
遡ることができます。元ビートルズのジョージ・ハリソンの呼びかけで行われたこのコ
ンサートは、当時(西)パキスタンからの独立を果たそうとしていた東パキスタン(現
在のバングラデシュ)の難民の窮状を訴え、彼らを救済することを目的としたものでし
た。初めての「国際協力・チャリティコンサート」であったといえます。
このコンサートに影響を受けたミュージシャン、ボブ・ゲルドフは、イギリスでバンド
・エイドを結成。1984年にチャリティCDである“Do They Know It’s Christmas?”
をリリースしました。それに触発されたアメリカのミュージシャンたちは、US for
Africaというユニットを結成し、こちらもチャリティCDとして有名な“We Are the
World”を発表しました。両者のコラボレーションで実現したのが、1985年の世界同時
中継チャリティライブ、「ライブ・エイド」でした。
▼お金から声へ
「ライブ・エイド」にも参加したボノ(U2のボーカリスト)は、「85年は、1億4000万
ポンド(当時約280億円)が観客から集まった。でも、アフリカではたった1週間で債務
返済に消える額だと、数年後に知った。結局、政治家が動かないと貧困の構造は変
わらない」と述べ、ミュージシャンの持つ有名性や大衆動員力をより生かし、その力で
政治そのものに変化を求めていこうとしました。
そうして生まれたのが、「ライブ・エイド」から20年を経た2005年7月に行われた「ラ
イブ8(エイト)」です。このライブは、同時期に行われたG8サミット(グレンイーグ
ルス・サミット)に向け、アフリカの救済、公正な貿易の必要性などを訴えることを目
的として、ゲルドフやボノによって企画されました。このサミットが、様々な問題を含
んではいるものの、アフリカ支援において成果をあげたと評価されるものとなった背景
には、寄付金を集めることにとどまらず、市民による署名を集め、ミュージシャン自身
が政治家たちへ問題を訴えたことの貢献もあったといえるでしょう。こうした活動は、
サミットのホストであったブレア首相からも高く評価されました。ゲルドフやボノはそ
の貢献を認められ、ノーベル平和賞の候補にもあげられ、イギリス政府からナイトの爵
位を授与されています。彼らによるサミットに対するアドボカシー活動は、その後も継
続して行われています。
▼これからのArtist’s Power
近年では、ミュージシャンたちの活動もライブを行うことによる啓発だけに留まること
なく、より大きく、継続的な市民連携の輪を促進する役割を果たそうとしています。“
ap bank”がそのよい例です。ap bankは、「可能性ある新しい未来をつくろうとして
いる環境プロジェクトに融資を行う」ことを目的として、市民による環境に関するさま
ざまなプロジェクトに融資する市民バンクです。その代表である小林武史氏らが企画す
る“ap bank fes”は、ミュージシャンによる音楽ライブの会場であると同時に、エコ
についての学びの場でもあります。たくさんの市民団体の協力によるオーガニックフー
ドの提供、ゴミの9分別、風力発電の活用などを実践している会場は、すべての来場者
に身近な環境問題を考えてもらう工夫であふれています。ミュージシャンたちの有名性
や一過性のプロジェクトだけに頼ることなく、エコ意識を拡大させて、より持続的な活
動にしていくことがねらいです。
ap bankの“ap”の意味の1つには“artist’s power”があります。「経済的にも道
徳的にも救える手段を知っている私たちは、これ以上貧困に苦しんでいる人々を放って
置くことはできない。ギターを持ったミュージシャンたちが世界を動かす時が来た」と
は、ゲルドフの言葉。音楽を通して、また音楽を求めて人々が集まる場所を通して、何
が伝えられるのか。それぞれのミュージシャンはそのpowerを国際協力に生かす道を模
索しています。メッセージを受ける私たちも、ただ音楽を楽しむだけではなく、彼らが
何を伝えようとしているのかじっくりと考え、そこから感じたことを実践していきたい
ものです。
(担当:めぐ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3249458.html)
今回調べたミュージシャンたちに共通するのは、「自らが持てる力を最大限に
活用して、社会に還元したい」という思い。ミュージシャンによる国際協力活
動、特に政治への介入に関しては賛否両論がありますが、地球に暮らす1人の人
間として、自分にこそできることをするという観点からすれば、非常に的を射
た活動だと私は感じます。国際協力の輪を広げていくためには、音楽をきっか
けとして、私たち自身もこの姿勢に学んでいくことが大切ではないでしょうか。
■□■ お知らせ ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼今年もグローバルフェスタに参加します!
今年も年に一度の国内最大級 国際協力イベント、グローバルフェスタが10月6日(土)
、7日(日)の10:00〜17:00、日比谷公園にて開催されます(入場無料)。
CAREは、今年もこのイベントに参加します。10月6日(土)の11:00〜11:30には、ワ
ークショップターフ1(芝生の上です)にてパキスタン緊急支援活動報告を行います。
また、ブース内で「クイズで知る国際協力」を行います。全問正解者にはプレゼントも
用意しています。
詳細は、以下から。
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_070928.html
★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*冬が苦手ですが、早くマフラーを巻いてほっこりしたいです。(もん)
*初めて買ったチャリティCDは"Zero Landmine"でした。
当時「国際協力って何?」だった私にも、地雷の恐さを刻んでくれた曲です。
どんな人でも世界が身近に感じられる、音楽ならではの魅力ですね。(めぐ)
*夏休みが終わり、大学が再開。
最後の大学生活、一日一日を大切にしたいです。(あっきー)
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