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ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
「読むだけで国際協力」 2009年3月号

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     ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
       * 読むだけで国際協力 *  2009年3月号
           < http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>

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┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・ 女性と紛争
■ コラム・・・ダボス会議
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■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

女性と紛争

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3月8日は国際女性デーです。
1975年、国連によって「女性に対する差別根絶と女性の社会への公正な参加
を実現するための環境づくり」を目的として制定されました。1977年、国連
は各国にぞれぞれの歴史や文化に相応しい日を「国際女性デー」と定めるよ
う呼びかけ、今日ではさまざまな場所で女性たちの平等で安全な社会づくり
への貢献を確認しさらなる発展について話し合う機会が設けられています。
女性は世界中でさまざまな障壁に直面していますが、今号は紛争と女性に焦
点を当ててみたいと思います。

▼女性に対する構造的暴力
現在、すくなくとも三人にひとりの女性が、一生のうちに暴力または性暴力
による虐待を受けていると報告されています。しかし、統計だけでは女性が
経験する差別は表せきれません。
紛争地で暮らす女性たちにとって暴力は多岐にわたり、日常的なものとなっ
ています。誘拐、強制労働、性暴力など、これらの暴力は女性に身体的そし
て精神的な痛みを与えます。例えば、性暴力によるHIV/エイズ感染の拡大、
望まない妊娠の発生など、もともと経済的そして社会的に弱い立場にあった
女性たちはさらに貧しい生活を強いられることにもなり得るのです。性暴力
により子どもを産めない体になる例もあり、アジア・アフリカ地域などに多
く存在する子どもをもつことが女性の地位を確立する文化において、そのよ
うな暴力は女性の人間性を奪うといっても過言ではありません。たとえ子ど
もを産んだとしてもHIV母子感染など、被害を受けた女性とその家族は世代
に渡って苦しむ可能性もあります。また、性暴力やHIV/エイズに対する偏見
により、それらの被害を受けた女性たちは「性暴力を受けたもの」「HIV感
染者」といったレッテルをはられ、コミュニティや家族から排除されること
も多く、医療など必要なサポートを受けられないこともあります。そして、
そういったコミュニティからの拒絶の恐れや精神的苦痛から報告されていな
い暴力も数多くあると言われています。暴力を目撃した周囲の女性や子ども
への影響も忘れてはなりません。このように女性の体と心を傷つけることで
敵コミュニティ全体の機能を破壊するなど、近年の武力戦争において女性が
組織的に「道具」として使われることが頻繁に起きています。

また、長引く武力紛争によって女性に対する暴力の文化が根付くという事態
も懸念されています。紛争下、インフラ不整備や政治的混乱が続く状態では
加害者に対する法的効力もないに等しく、被害を報告する手順でさえ確立さ
れていないのが現状です。こうした「静かに広がる暴力」を終わらせようと
多くのNGOや支援団体が、暴力を受けたまたは受ける可能性のある女性たち
を対象に支援を行っています。内容はシェルター提供、食糧配給やカウンセ
リングなど多岐にわたりますが、紛争後も女性たちが経験する身体的・精神
的苦痛の治癒が包括的に行われるよう活動しています。例えば、カウンセリ
ング専門家を紹介するだけでなく、専門家へのアクセスが安全で確実なもの
であるよう交通面を支援するなど、軽視されがちであった女性の心のケアも
広範囲から、長期的に支援しています。

▼紛争下で活躍する女性
同時に、多くの女性が国際協力分野、とりわけ紛争解決などの平和構築分野
で活躍しています。2000年国連安全保障理事会は紛争下の女性保護強化や
暴力撤廃だけでなく、女性の紛争解決能力を認識した上で国際レベルでの決
断や和平プロセスへの参加促進を要求しました。これは女性が差別されるこ
となく教育を受け、彼女たちの安全や人権が確立されてこそ可能になります。
「女性」が意味するものは地域や文化、個人によって異なるかもしれません
が、このような意思がさらに反映され、誰もが人らしく、尊厳をもって暮ら
すことができる環境づくりに取り組んでいくことが、大切ではないでしょう
か。

*CARE では、世界に暮らす女性の包括的なエンパワーメントを目標として
I am powerful基金への協力を呼びかけています。

【参考文献】
国際連合
http://unic.or.jp/schedule/futur.htm

国連安全保障理事会決議1325号
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kujou/houkoku/hku04s15.pdf

ケア・インターナショナル ジャパン
女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)に寄せて?兵士よりも女性た
ちが危険にさらされている

(担当:たみこ)

■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ダボス会議

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1月28日から2月1日、非営利団体である世界経済フォーラム(World Econo
mic Forum:以下WEF)の年次総会、通称「ダボス会議」がスイスのダボス
にて開催されました。今年も企業経営者や各国の政府関係者、宗教指導者、N
GO関係者など2600人以上が一堂に会して議論が繰り広げられました。
WEFは1971年、当時ジュネーブ大学の経済学教授で、現在の理事長である
クラウス・シュワブ氏により立ち上げられました。その目的は世界を改善す
ることで、そのために経済問題のみならずHIV/AIDS対策や宗教対立など社会
問題にも取り組むとしています。ダボス会議では前年の国際情勢を反映した
テーマを設定し、関連する200を超える分科会が設けられ、参加者は全討議
で自由に発言することができます。その影響力の強さから近年では政治家が
増え、外交的アピールの場ともなっています。

WEFは会員を国や産業分野でトップを占める企業とし、42,500スイスフラ
ン(約330万円)を会費としているため、しばしば金持ちクラブであると批
判を受けてきました。そこでダボス会議においてはインターネット上で質問
を受け付けたり、一般市民が参加できるフォーラムを設けたり、チャリティ
活動に取り組むセレブリティらを招待したりして、その批判に応えようとし
ています。例えばアフリカの貧困問題が改めて注目された2005年には、ラ
イブなどを通じて貧困撲滅のために活動しているイギリスのロックバンド
U2のボーカル、ボノ氏が登場して「我々が、極貧を終わらせた世代として
思い出してもらえるようにしたい」とアフリカの貧困救済を訴えました。実
際、貧困対策や環境保護が外交と企業経営において重要視される近年では、
そのような分科会が増える傾向にあります。

また、NGOも招待されるようになっています。人権問題や環境破壊などに取
り組む団体が、それぞれの課題を世界のリーダーたちにアピールし、行動を
求めています。今年はCAREも参加しました。CAREは世界経済と気候変動と
の関係についての分科会や、慈善活動を行う資本家らとのセッションなどに
出席しました。中でも特筆すべきは司会を担当した「Girl Effect on Develop
ment(開発に対する女子の影響)」です。これはCAREがこれまで取り組ん
できた、開発の過程において女子の示すポジティブな変化に関する内容で、
最初はWEFの趣旨と不釣合いに思われたようでしたが、終了後には多くの
人たちから今回の会議の中で最も興味深かったとの声を聞くことができま
した。

今世界は100年に一度とも言われる不況に沈んでいます。今年のテーマは
「Shaping the Post-Crisis World(危機後の世界をどう築くか)」でした
が、会場では貿易を縮小して国内産業を守ろうとする保護主義に懸念を示し
たりアメリカを名指しして批判したりする発言が相次ぎました。WEF理事
長のシュワブ氏は参加者らに対し、ダボスの精神である「相互理解」を求め
ると述べる記者会見を開くことにさえなったのです。
不況下で最も困難な状況に陥っているのは途上国にいるダボス会議から遠く
離れた人々です。増加が懸念される保護主義は自らの利益確保に集中し途上
国の状況から目を逸らすことにもつながりかねません。このような時だから
こそNGOは連携して一層のアピールを続けなくてはならないのです。

【参考文献】
CAREメールマガジン 2007年10月1日「音楽が世界を変える」
CARE http://www.care.org/getinvolved/girleffect/
【参考文献】
日本経済新聞 2009年2月1日
朝日新聞 2005年1月28日
世界経済フォーラム http://www.weforum.org
時事通信 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009020200421
日経BP http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q1/558747/
JBPRESS http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/541

(担当:mix http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/41326706.html)
WEFに対抗して同時期に開催される世界社会フォーラムにも
注目していきたいです。

★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*ひなまつりに食べそこねたので、国際女性デーには
お寿司を食べる予定です(たみこ)
*風邪の予防は加湿と聞いて実践していたら、いつのまにか
ドアから廊下に水が漏れていました。。。とほほ。(mix)
*花粉症じゃないよ、といいながら鼻をかんでいます。(とも)

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