HIV/AIDSは途上国の発展を妨げる最も恐ろしい問題の一つであり、貧困と密接に関係しています。
HIV/AIDSは途上国の社会構造を破壊します。
- 農民や教師、医者の死亡により、基幹産業である農業や教育・医療制度が影響を受けます。
- 生産性の高い年代の若者が死亡するため、コミュニティが貧困に陥ります。
- 多くの子どもたちがエイズ孤児になり、彼らの世話をする保護者が必要になります
HIVと貧困のサイクルは、双方の根本的要因を解決しない限り、今後も続いていきます。前例のない大きな挑戦です。
CAREは、HIV/AIDS問題に総合的かつ包括的に即時に対処しないと、草の根の開発活動による貧困の克服はできないと考えます。
HIV/AIDSのリスクが高い20カ国以上で、CAREは126のプログラムを行っています。地域のパートナー団体や組織と共に、HIV/AIDSのまん延を防ぎ、HIV陽性者の治療やケアを行うだけでなく、エイズの危機を加速させる社会経済的問題に対する永続的な解決策を見つけ出そうとしています。
UNAIDSとGlobal Fund to Fight HIV and AIDSの統計によれば、AIDSはアフリカの第一の死亡要因です。また、世界中の4,500万人以上の人々がHIVに感染しており、その95%が途上国の人々です。
8,000人以上の人々が、HIV/AIDSにより毎日死亡しています。
2025年までにアフリカだけで9,000万人が感染すると想定されます。治療の負担、家族の扶養、借金や葬式費用の負担を抱えるのは子どもや年寄りです。また、HIV/AIDSの偏見や差別とも闘わなければなりません。
CAREの活動が重視しているのは、社会から追いやられた最も脆弱でHIV/AIDSのリスクが高い人々です。特に、
- 孤児と脆弱な子どもたち。2010年まで1,700万人の子どもたちがAIDSにより両親かそのどちらかを失うと予測されます。
- トラック運転手や移住労働者といった移動人口
- 法的権利を持たず、従来の支援システムや医療制度から除外される不法移住者
- HIV/AIDSのリスクが高いが、その他の生活手段をもたない性産業従事者
- 偏見や差別と闘う人々。HIV陽性者とその家族は頻繁に差別や除外の対象となります。
また、CAREのHIV/AIDS プログラムは、保健、教育、食料と栄養、経済開発など他の分野と結びついています。また、孤児やHIV/AIDSで脆弱となった子どもたちを支援するコミュニィティへの協力、仲間どうしで教えあうピア・エデュケーション、僻地へも活動を行き届かせるアウトリーチにも取り組んでいます。さらに、コンドームの提供や自発的カウンセリング、検査、抗レトロウィルス剤による治療、性感染症の予防と治療といったサービスへのアクセス拡大もはかっています。そして、CAREの重要な活動として、脆弱で社会から追いやられた人々(HIV陽性者など)の立場からの政策提言も行ってます。
CAREは、HIV/AIDSの問題を包括的に捉えます。つまり、単に個人に影響を与える恐ろしい病気ではなく、社会全体に影響を及ぼす重要な問題として扱っています。
CAREは少なくとも下記の3点において、迅速な行動を要求しています。
- HIV陽性者が、抗レトロウィルス薬の投与だけでなく望ましい医療サービスへアクセスでき、それを安価で利用することができる。
- HIVの蔓延を食い止め、それにともなう偏見や差別をなくし、さらに、感染者が積極的に人生を送ることができるよう、HIV/AIDSに関するコミュニティ教育を行う。
- 家族やメンバーを亡くしたコミュニティに対し、生計面でのを支援する。
参考