寄付で支援する はじめての方へ
Facebook
X
Instagram
Youtube

モロッコ地震から1年:廃墟から生計を立て直す女性たち

2023年9月8日午前0時前、モロッコのアル・ハウズ県を壊滅的な地震が襲い、推定3万人が死亡、およそ38万人が屋根のない生活を余儀なくされました。 

59,000棟以上の家屋と少なくとも530校の学校が損壊または破壊されました。

マグニチュード6.8のこの地震は、モロッコで記録された100年以上の中で最も強力で、1960年以降で最も死者が多く、マラケシュ市からおよそ72キロ離れたアル・ハウズ県のハイアトラス山脈にあるおよそ95の町や村に破壊の跡を残しました。

最も被害の大きかった村々で、経済復興、再建、復旧活動を優先的に支援

「地震から1年、当局の迅速な対応と復興努力が行われたにもかかわらず、多くの家族、特にアクセスが困難な山間部の遠隔地の家族はすべてを失い、政府や市民社会のパートナーから提供されたテントで生活しています」と、CAREモロッコ事務所長のハリマ・ラズカウイはいいます。「そのため、私たちは、最も被害の大きかった村々での経済復興、再建、復旧活動を優先的に支援し、尊厳のあるシェルター、プレハブの安全な女性用スペース、学校を提供することで、人々がある種の平常心を取り戻すことができるようにしています」

CARE モロッコと現地のパートナーは、いち早く対応にあたった団体のひとつで、21の村で地震の影響を受けた地域にテント、食糧、尊厳キットを配布しました。CAREは、地震前に、主に女性や女性世帯主が経済的エンパワメント活動に参加できるよう、この地域の農村地域でプログラムを実施しており、これが迅速な緊急対応を可能にしました。

CARE モロッコは、10か所のプレハブ保育園や、女性や子どもたちのための安全なスペースの建設を、地元の団体と協力して支援しました。6月には、ティグデルト・オリーブ、ティウィジ、ザヴィアの3つの協同組合に60枚のソーラーパネルを届け、設置しました。

また、テント、毛布、マットレスなどのシェルター用品を5,000人以上に配布し、村の貯蓄貸付組合や25の村の協同組合への支援を続けることで、経済復興を支援しました。CAREは、現在、3,000以上の脆弱な世帯に現金とバウチャーによる支援を行う予定です。

母の強さは、私たちに未来への希望を与えてくれます

「CAREが提供した基本的なニーズの迅速な提供と心のケアのサポートのおかげで、私は回復力と強さを身につけることができました。 

地震が起こる前、ザーラさんは村落貯蓄グループに参加し、CAREの識字クラスに申し込んでいました。地震が発生したとき、ザーラさんはCAREを頼り、食糧、衛生キット、テントなど、どうしても必要な救援物資を受け取りました。 

「私たちが受け取った頑丈なテントは、冬が近づくにつれて屋外で寝ることへの恐怖と不安を和らげてくれました」とザーラさんはいいます。 

今日、CAREの支援を受けて、ザーラさんは破壊された自宅の裏庭で養鶏業を復活させることができました。蓄えた収入で、彼女は娘に裁縫を習わせ、将来の夢を再建させることができました。 

「母の強さは、私たちに未来への希望を与えてくれます」と、ザーラさんの娘であるカディジャさんは語ってくれました。 


関連情報

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン
〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 目白カルチャービル5階
Tel: 03-5950-1335 Fax: 03-5950-1375
Email: info@careintjp.org
活動レポート一覧に戻る

最新レポート

  • 2024年度年次報告書が完成しました

    2024年度年次報告書が完成しました

  • ウクライナ:戦争は一瞬にして命を灰に変えてしまう

    ウクライナ:戦争は一瞬にして命を灰に変えてしまう

  • チャリティランナー交流会を行いました

    チャリティランナー交流会を行いました

  • モロッコ地震から1年:廃墟から生計を立て直す女性たち

    モロッコ地震から1年:廃墟から生計を立て直す女性たち

  • 理事長・事務局長 ジョージアで開催されたCARE総会 出席

    理事長と事務局長がジョージアで開催されたCARE総会に出席しました

あなたのチカラで
女性と女子を支える

最も弱い立場におかれた女性と女子に支援を
届けるために、あなたのサポートが必要です。
月1,000円からのサポーターになりませんか?

寄付について詳しく知る

©︎Juozas Cernius/CARE