タイ:理数系教育を通じたリーダーシップ育成事業 ―支援対象校を9校から16校に拡大して、第2期を展開しています
▲タイ日産より提供されたマーケティングに関する研修動画で学ぶ生徒たち
3年におよぶ第1期を経て、2020年4月より、引き続き日産自動車(株)のご支援のもと、タイの中高生を対象にした教育支援を展開しています。コロナ禍で2度にわたり全校の休校措置や国内移動制限などが敷かれる中、活動計画の見直しや実施方法の変更などを繰り返しながらの1年間となりました。
コロナ禍でも工夫して活動に取り組む
主要活動の1つであるリーダーシップ育成キャンプ等のイベント開催がすべて次年度へ延期となる一方で、生徒たちは、新たな日常に戸惑いながらも、校内での起業体験活動を続けたいという熱い想いのもと、限られた登校日の早朝やランチタイムの時間を活用して、パンやお菓子の製造販売などの起業体験活動を継続。教師の理解とサポートのもと、創意工夫を凝らし活動に取り組んでいます。
CAREは今年度、そのような学校での活動の継続を支えるべく、教師向けの活動実施マニュアルをとりまとめました。これにより、例えば、担当教師が他校へ転勤した場合でも、スムーズに後任へと引継ぎがなされ、継続して生徒たちの活動を支えていく体制が維持されることが期待されます。さらに、教師を対象に、生徒たちが能動的かつ実践的に学ぶアクティブ・ラーニングやSTEM教育(科学・技術・工学・数学の4分野の横断的学習方法)などについて学ぶ研修を企画。2日にわたって、参加人数を制限して実施しました。
この1年間で、延べ809人の生徒たち(うち438人が女子)と159人の教師が活動に参加しました。
▼第1期に起業体験活動に参加した生徒から、パンの製造方法を熱心に聞く後輩たち
政府機関、地元企業、専門家、そして地域の人々などの参加協力に支えられて
第2期より、日産自動車の工場があるサムットプラカーン県において、新たに支援校を3校選定した他、アユタヤ県とラヨーン県それぞれ2校ずつ対象校を拡大。これからも、タイ日産の社員の皆さまをはじめ、たくさんの協力者と協働して本事業を進めていきます。
▼第1期からの課題であった起業体験活動の持続性」を担保するために、教師向け活動実施マニュアル「Operational Handbook」
関連情報
本件に関するお問い合わせ先
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