アフガニスタン地震:現地事務所長の声明 ―私たちの心は、この困難な時期に影響を受けたすべてのアフガニスタンの人々とともに
今般、アフガニスタンにおいて強い地震が発生したことをうけ、レシュマ・アズミCAREアフガニスタン事務所長は、以下のとおり、声明を発表しました。
CAREは、2023年10月7日にヘラート州西部を襲った壊滅的な地震に深い悲しみを抱いています。マグニチュード6.3の地震は、広範囲に及ぶ被害と人命の損失をもたらしました。少なくとも2,000人の死者が報告されており、その数は今後さらに増えると予想されています。今次の地震は、数千人が家を失い、避難生活を余儀なくされた地震から7か月も経たないうちに再度発生しました。
この地震は、アフガニスタンがすでに深刻な人道危機に直面しており、資金が著しく不足していた時期に発生しました。アフガニスタンの2,370万人を支援することを目的とした現在の人道対応計画では、資金が33.9パーセントしか提供されていません。急速に到来する冬は、この新たな災害と相まって、既存の課題をさらに悪化させ、人々が十分なシェルター、食糧、医薬品などの基本的ニーズを満たすことをさらに困難にする可能性を高めています。
今次の地震をうけ、CAREアフガニスタンは直ちに被災したコミュニティのニーズを把握し、移動診療所を派遣したり、被災した女性や女子に尊厳キットや毛布を配布したりするなど、緊急支援を開始しました。
ある家族は、この悲劇に対処するために、食糧、避難所、現金、医薬品、安全な水が緊急に必要であると語りました。
私たちは、特に、すでに深刻な自由の制限に直面している女性や女子が重要な救命サービスへのアクセスを妨げられるのではないかと懸念しています。
私たちの心は、この困難な時期に影響を受けたすべてのアフガニスタンの人々とともにあります。
CAREは1961年にアフガニスタンで活動を開始し、1989年以来同国で活動を続けています。
アフガニスタンにおいてCAREは、女性の社会的・経済的エンパワメント、保健、生活支援、脆弱な世帯への現金支援、防寒キット、必要な食糧品の提供に重点をおいて活動しています。
2023年現在、CAREは、支援を必要としている115万人以上のアフガニスタンの人々を支援しており、そのなかには75万8,000人の女性と女子が含まれています。
©︎Juozas Cernius/CARE
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