ヨルダン川西岸・ガザ事務所長の声明:爆撃下で援助物資を配布することはできません
21日にラファ検問所が開通されたことをうけ、CAREヨルダン川西岸・ガザ事務所長のヒバ・ティビは、以下の声明を発出しました。
ヨルダン川西岸・ガザ事務所長のチームと私(ティビ事務所長)は、20台の援助トラックが到着したというニュースを歓迎します。ガザ地区では、約230万人、その半数は子どもたちが悲惨な状況で暮らしています。ガザの人々は、渇き、飢え、砲撃、恐怖に耐えています。
その一方で、もっと多くのものが必要とされています。その規模とは、国連は1日に最低100台のトラックが必要としています。水、食糧、燃料、医薬品など、必要不可欠な人道支援物資のための安全なアクセスが必要です。何千もの家族が塩分を含んだ安全ではない水を飲んでおり、水に起因する感染症のリスクは刻々と高まっています。負傷者、保育器の乳児、透析患者の命がかかっている病院の発電機に電力を供給するために、電力供給を再開する必要があります。医療が立ち行かなくなった今、現地で治療が受けられない負傷者や病人は、地区外の病院へ安全に避難できるようにしなければなりません。
そして最後に、武力衝突を持続的に停止させる必要があります。爆撃下で援助物資を配布することはできません。ガザの人々に時間はありません。
■ガザ情勢:水と、女性と女子のための尊厳キットを配布しました(10月18日)
■ガザ退避勧告にかかる声明:私たちは最悪のシナリオをまだ避けることができます(10月13日)
■ガザ情勢にかかるケア・インターナショナル事務総長の声明:世界で最も複雑で両極端な状況のひとつであるこの紛争において、すべての当事者に思いやり、人道性、自制を求めます(10月12日)
■イスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突にかかる声明:人道支援を必要としている人々のアクセスを確保し、容易にしなければなりません(10月9日)
©︎Juozas Cernius/CARE
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