ガザ情勢にかかるケア・インターナショナル事務総長の声明:世界で最も複雑で両極端な状況のひとつであるこの紛争において、すべての当事者に思いやり、人道性、自制を求めます
ジュネーブ時間11日、ソフィア・スプレッチマン事務総長は、以下のとおり、声明を発出しました。
私たちは、イスラエルとガザにおける武力衝突の激化に憂慮しています。この武力衝突は一向に収まる気配を見せず、他の地域にも拡大する危険性があります。罪のない市民に対する残虐行為は、理解を超えています。このままエスカレートが続けば、民間人がすでに支払った代償は、過去数十年間で見たどのようなものよりも大きいものとなるでしょう。
CAREは、1948年からガザで活動しています。 現地の私たちの同僚によれば、同僚とその家族、あるいは他の誰にとっても、現在、安全な避難場所はないといいます。
国際的に合意された関連法が遵守されなければなりません。それには、ガザの人々が安全な水、食糧、医療など基本的な救命必需品にアクセスできるようにすることも含まれます。
ガザ地区の230万人、その半数は子どもたちに対する電気と水の供給の停止は、直ちに解除されなければなりません。ガザ地区内の援助物資はあっという間に枯渇し、水はすでに底をついています。また、病院が最も必要とされる時期に、すでに影響が出ています。
過密な難民キャンプを抱える世界有数の人口密集地であるガザ地区での武力衝突は、民間人に多くの犠牲者を出すことは、これまでの経験からも明らかです。 この地域一帯で武力衝突がエスカレートするスピードは、何よりもまず、明確な逃げ道を持たない人々にとって恐ろしいものです。
世界で最も複雑で両極端な状況のひとつであるこの紛争において、私たちは、すべての当事者に思いやり、人道性、自制を求めます。国際社会とこの地域の指導者の支援を得て、この紛争を緩和することが切実に求められています。 すべての戦争には法律があり、この紛争のすべての当事者はこれを遵守しなければなりません。
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