国際ガールズ・デー:ネパールで「遠隔地の学校における教室改修支援事業」を開始しました
10月11日は、国連が定めた「国際ガールズ・デー」。
女子の権利やエンパワメントの促進を広く国際社会に呼びかける日です。
この日を踏まえ、当財団は、ネパールで、女子に配慮したトイレや教室の改修を通じて、子どもたちが安心して、質の高い学習ができる環境を実現する「遠隔地の学校における教室改修支援事業」を開始しました。
この事業の対象となる学校は、スルケート郡ビレンドナラガルの最も人里離れた場所にあるネパール・ラストリヤ校。
1979年に設立された同校は、バルディヤ国立公園の緩衝地帯に位置しています。この学校には、5歳~16歳の1年生から12年生までの合計362人の生徒が在籍しており、そのうち82人(22%)が社会から疎外されたダリットや先住民のコミュニティに属しています。市内の1区内で唯一の学校であるため、大半の生徒は2時間かけて通学しています。
▼教室不足のため、未完成のまま使われている校舎
その結果、生徒たちは壁のない教室で勉強せざるを得ない状況にあります。その上、学校のトイレには貯水タンクがないため、水道が通っていません。学校の集散地には生理用ナプキンの処理場が建設されているものの、女子に配慮したトイレはありません。長期的に見て、このことが多くの女子が退学する理由の一つとなっています。
この事業を通じて、一人でも多くの退学者を減らし、女子たちが安心して学べる環境を整えていきますので、今後の活動を見守っていただければと思います。
▶この事業をもっと知る
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