冬募金へのご協力のお願い:キルパニリさんのお話「強い心を忘れていません」
「以前は、入ってくるお金は全て利益だと思っていたんです。でも、トレーニングのおかげで、今は収入と利益を分けて管理できるようになりました。また、多くの人の前で話すのは苦手だったのですが、今は自信を持って話すことができます。」
こう語るキルパニリさんは、スリランカにおいて、CAREの女性起業支援プログラムで学んだ一人です。
キルパニリさんは、30年に及ぶ内戦で、爆撃を受けた故郷を追われ、住む場所を転々とした過去を持ちます。
「何度引っ越したか覚えていません。ここには二日だけ、今度は一週間、ということもありました。最後にメニックという地に6か月住み、子どもを授かりました。
今、私は子どもの父親でもあり、母親でもあります。自分のビジネスのおかげで、息子に必要なものを買うことができています。」
数年前、首都から300キロ離れた街で、美しい手織りの布を作り、販売するビジネスを立ち上げました。
CAREの女性起業支援プログラムでは、織物の技術研修が終わった後も、会計やマーケティング、自己肯定感を育む内容のトレーニングで、参加者のサポートを続けていました。
キルパニリさんは、大勢の前で話すチカラが認められ、地元の織物協会の会長になることができました。
「新型コロナウイルスの影響で原材料を手に入れにくく、また販売先が減ってしまい、収入が減っています。別の収入源も探しています。それでも、強い心を忘れていません。私の夢は工場を持つことです。お客さんを多くして、地元の人々を雇い共に働きたいです。起業においては、スキル、能力、安全な環境が不可欠です。それに加えて、自己肯定感や忍耐力も重要でしょう。」
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