生きるチカラを信じて支える ケア・インターナショナル ジャパンは、貧困の根源の解決に向け、災害時の人道支援を行うとともに、「女性や子ども」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況になる人々の自立を支援しています。

Bangladesh

バングラデシュ

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写真提供:平成16年 ケア/ジョシュ・エステユ

(C)2004 CARE/Josh Estey

首都
ダッカ
面積
14万4,000平方キロメートル
人口
1億4,710万人 *1
主要構成民族
ベンガル人
宗教
90%がイスラム教、その他にヒンズー教、仏教、キリスト教など
主要農産物・工業製品
縫製品
成人識字率
男性49%、女性30% *2
平均寿命
男性63.7歳、女性65.6歳 *3
HIV感染率(15~49歳)
男女ともに0.1%以下 *4
乳児死亡率(1000人あたり)
50人(日本は3人) *5
 
*1、3~5 UNFPA(2007年)
*2 世界子供白書(2004年)

バングラデシュ人民共和国(以下、バングラデシュ)は、ベンガル湾沿いの亜熱帯性気候の国です。日本の約40%の国土面積に日本の人口とほぼ同じくらいの数の人が住んでおり、人口過密が極めて高い国です。その人口の約80%が農村地帯に居住しています。バングラデシュの一年の気候は雨季と乾季に分かれます。国土の大部分がガンジス川などのデルタ地帯で占められ、雨季には洪水などの被害に見舞われることもしばしばです。縫製品産業のほか、肥沃な土壌を生かした稲作が盛んで、労働人口の約60%が稲作を中心とした農業に従事しています。バングラデシュの国語はベンガル語で、国教はイスラム教です。

 バングラデシュは、1971年のパキスタンからの独立後、1990年に民主化に移行するまで長期にわたって軍事政権下にありました。民主化移行後は、経済自由化政策が進められ、GDP成長率も平均5%以上にまで上がりました。こうした経済成長に加え、初等教育における就学率の増加など目に見える成果をあげてきました。しかしその一方で、独立から30年以上経過した現在でも、低所得や食糧不足の問題が未解決で、貧富の差も大きい状況です。また、慢性的な財政赤字や電力・道路といったインフラ整備などの課題が存在します。

バングラデシュにおける貧困問題

 「経済成長を通じた貧困削減」を掲げるバングラデシュは、1990年代以降、急激な経済成長を実現し、貧困率は改善されつつあります。その一方で、こうした経済成長は世帯間・地域間の貧富の差を拡大させる結果となりました。改善されずに残る深刻な貧困問題と拡大する格差の背景に、経済成長の恩恵を受けることなく引き続き苦しい生活を送る最貧困層の存在が指摘されています。

貧困は都市部と農村部の両方で見られますが、人口の多くが農村部に居住していることもあり、貧困層は農村部に集中しています。職を求めて農村部の住民が都市へ移動するケースも多くありますが、都市における雇用機会は限られており、最貧困層が窮状から脱することは困難です。また、都市部のスラム地域の劣悪な生活環境が同地域における貧困層の生活の悪化を招いていることも指摘されています。また、歴史的・社会的に規定された女性の役割により、女性の雇用機会や教育へのアクセスが制限され、女性たちはとりわけ厳しい状況に置かれています。さらに、バングラデシュでは度重なる自然災害が貧困問題の改善を妨げているという現状もあります。

CAREのバングラデシュにおける活動

CAREは、1955 年からバングラデシュにおいて活動を行っており、1971年の独立以後は、住宅・栄養・灌漑(かんがい)・農業開発などの分野でプロジェクトを実施しました。現在は、教育・自然資源管理・組織強化・HIV/エイズ・家族計画・農村部におけるインフラ整備・小規模ビジネス支援などにおいて活動を行っています。CAREは、国内外の団体からほとんど注目されていず、バングラデシュの中でもとりわけ貧しい地域において、人々が教育・医療・清潔な水・トイレなどの衛生施設にアクセスできるよう、支援を行っています。

1982年に開始したThe Rural Maintenance Program (RMP)は、バングラデシュの農村部の約90%を網羅する大規模な貧困削減プロジェクトで、これまでに貧困層の女性において具体的な成果をあげてきました。このプロジェクトでは、貧困層の4万人以上の女性たちがRMPの4年間の雇用プログラムに参加し、定期的な収入を得ると同時に、プログラム終了後も自立した生活を継続できるよう、健康と栄養・ビジネスマネジメント・収入向上・人権・ジェンダーなどさまざまなスキルや知識を身につけることができます。毎年1万人の女性がこのプログラムを修了し、卒業者の80%が自ら事業を経営しています。

これらの活動に加えて、CAREはバングラデシュにおける自然災害の被災者に対する緊急支援活動も行ってきました。2007年11月にバングラデシュ南部沿岸地域を直撃した大型サイクロン「シドル」により、多くの死者・負傷者が生じ、家屋や家畜、農耕地も壊滅的な被害を受け、多くの人々が住居や仕事などの生活基盤を失いました。これを受けて、CAREの緊急支援チームは、サイクロン被災者に対する食糧および生活必需品の提供を早急に実施しました。また、一時的なシェルター建設のためのビニールシートとロープの配布、安全な飲料水確保のための共用貯水槽の消毒・修繕と可動式浄化設備の建設などを行いました。さらに、現地医療関係者による5つの巡回医療チームを結成し、その運営にも携わりました。CAREは、こうした災害発生直後の緊急活動に加えて、人々が生活を再建できるよう、長期的な復興支援にも取り組んでいます。

関連情報

ニュースリリース

CAREとOxfam、世界飢餓に対する国際的対応見直しのためのフォーラムを開催(2008年4月14日)

スペシャル・リポート

バングラデシュからCAREスタッフ日記「幸運の喪失と発見」

CAREのバングラデシュ サイクロン被災者救援活動、第2段階へ(2007年11月29日)

バングラデシュ、サイクロンによる被災者に対する支援物資配布を大幅に増加(2007年11月22日)

バングラデシュで深刻化するサイクロン「シドル」による被害に対するCAREの対応(2007年11月16日)

CARE、南アジアにおける洪水被害に対して支援を開始(2007年8月3日)


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