大使からのメッセージ

レソト王国を代表致しましてCARE International Japanの支援活動に対し心より感謝申し上げます。63年の歴史と実績のあるCARE Internationalのスタッフの方々の専門知識と経験がレソト王国の安定的教育、経済発展の手助けとなりますことを強く確信致しております。民主主義独立国家であるレソトは、内陸国でその周囲全てを他国(南アフリカ共和国)に囲まれているという大変珍しい国です。現在アフリカには3つの立憲君主国が残っていますが、レソト王国はそのうちの1国です。そして世界で唯一、国土全域が標高1,500メートルを超える国で、平地は少なく、そのほとんどが丘または山となっています。人はレソトを「アフリカのスイス」と呼びます。
大半の時期を雪に覆われたマルチ山系の美しい自然に恵まれ、アフリカで最も発達した経済を誇る南アフリカ共和国の中心に位置するレソト王国は、南アフリカの主要拠点全てと空路・陸路で繋がっています。レソト王国にはたくさんの天然資源があり、またアフリカ最大の河川開発事業「レソトハイランド・ウォータープロジェクト(LHWP)]の本拠地であり、バソトと呼ばれるレソト国民が「ホワイトゴールド」と名付ける余剰上流水資源を商業化して提供しています。
レソト王国大使館が日本に開設されたのは2006年の11月です。1971年に日本とレソト王国は外交関係を樹立しておりますが、日本の皆様にはまだ馴染みの薄い国で、現在日本からの投資はほとんど無く、手付かずの豊富な天然資源と勤勉で手先の器用な労働力は今後日本の企業誘致をするに十分な要素となることでしょう。
レソト王国はこれからも日本との緊密な関係を維持、発展させていき、一人でも多くの日本人にレソトを知っていただき、訪れていただきたいと願っております。
この度のCARE International Japanの支援活動に改めて感謝の意をお伝えするとともにプロジェクトの完成と、世界の貧困と紛争が一日も早くなくなり、平和な世界が訪れることを願っております。
レソトってどんな国?
レソト王国大使館 通商担当官
金森 尚人
いつも皆さんに尋ねられます。日本の皆さん、ほとんどご存知ないですね。一言で言えばとてもユニークな国です。地形、気候、自然、歴史、文化、全てが他のアフリカの国々と異なっているのです。
レソトは周囲をすっぽり南アフリカ共和国に囲まれ、標高が1,500メートル以上、高い山脈が多いので、「アフリカのスイス」「山の王国」「天空の王国」と呼ばれています。
国土は日本の九州より小さく、人口は188万人です。日本と同じように四季があり、四季を通してさまざまなスポーツと冒険が楽しめるのもレソトの「ユニーク」なところです。手付かずの自然がそのまま残っており、天然資源も豊富でダイヤモンド、宝石、鉱物、ミネラルウォーターなどこれからの産業発展が期待されます。2006年レソトの鉱山から603カラットのダイヤモンド「レソトプロミス」が採取されました。これは世界で15番目に大きなダイヤモンドだそうです。
レソトの産業で世界に知られているのがテキスタイルです。皆さんが着ているGAP, Levisなどの商品はほとんどが「メイド・イン・レソト」なんです、ご存知でしたか。レソト人はとても勤勉で手先が器用です。今後は日本の精密機械など中東、欧州への輸出Hubステーションの役割を担う可能性も大いにあります。
レソトと日本は地理的に遠いかも知れませんが、自然、文化、歴史に共通点があるような気がします。どちらも四季があり、王国と皇室、ともに勤勉で、目上の人を敬いますね。言葉も少し似ているところがあります。「水」をソト語では「メッツウ」、「森」を「モル」など、結構似ている言葉がありますので調べてはいかがでしょう。
また、人口が少ないからでしょうか?空港でも街中でも皆さん顔見知りのようで、挨拶し、おしゃべりしてまるで家族、親戚のようです。それもなんとなく日本の昭和の時代、下町のイメージを受けました。レソト人はとても親切でやさしいのです。
レソトはこのユニークな国で生き抜くために先史時代より人と野生動物が共存し、ともに厳しい自然を耐え抜いてきました。そこには文化や伝統が生まれ、歴史が育まれてきました。考古 学や古生物学の世界においてもレソトは恐竜の遺物や先代の人々の暮らしが描かれた岩絵を通して、歴史家に多くの貴重な情報を提供しています。自然を愛し、スポーツを堪能して、過去の神秘を探求する国、天空の王国レソトをぜひ一度訪れてください。